「withコロナ時代」と呼ばれる環境下で、美容サロンに求められるものとは?
先進的な取り組みを通して、そのヒントをお伝えします。
vol.4
※紹介しているコロナ対策は取材時点のものです。状況によって、日々変わる可能性がありますのでご了承ください
グループ店舗を含め、全国に300店舗展開する「Re.Ra.Ku(リラク:株式会社メディロム)」。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けて、全店舗休業しましたが、6月1日より全店の営業を再開しました。再開にあたっては、大変悩んだといいます。しかし、通っていただいているお客さまの中には医療関係者も多く「その方々のご要望に応えたい。安心・安全に施術を受けていただくことこそが、健康管理サービスを展開している我々の使命。」と、対策を万全にし、時間短縮営業にてお店を開ける決意をしました。
店舗が行っているアンケートには「私自身、医療者なので施術していただかないと体が持ちません。とても助かりました。」といった声もあったそうです。
※「Re.Ra.Ku」HP(コロナ対策に関するページ)
https://reraku.jp/news/207924
#01自社の医療専門役員による、対策マニュアル。
「Re.Ra.Ku」を運営する「株式会社メディロム」にて医療専門役員を務める、医師である青木晃先生。1995年の地下鉄サリン事件においては自衛隊医官として派遣され、即座にサリン中毒と診断し、現場で的確な初期治療を行い多くの人命を救助したことでも知られます。青木先生の知見をもとに、店舗におけるコロナ対策を決めていきました。また従業員の感染が疑われる場合は、青木先生が遠隔診断することになっています。
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お客さま&セラピストに向けて、「新型コロナウイルスの現状と今後について」というテーマでYouTube配信も行った青木先生
#02細かく定められた、セラピストの感染予防策。
セラピストはマスク、手洗い、アルコール消毒など基本的な対策はもちろん、「出勤前(自宅)・店舗出勤時・退勤時」と1日3回もの検温を行い、“検温記録シート”への記入もマスト事項となっています。
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セラピストは施術ごとに手洗い・うがいを実行。手洗いがすぐに難しい場合は、アルコール消毒、ウェットシートなどで除菌し、その場合のゴミは一般のゴミと分けて厳密に管理
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普段はお客さまに入力いただくiPadだが、接触を減らすため、許可をとりセラピストが一部代筆している
#03店内環境における感染予防も徹底。
1時間ごとの店内換気、ドアノブや小物入れなど手に触れるものは毎回指定の除菌液で消毒&消毒チェックリストの使用推奨、可能な限り他のお客さまとベッド間隔をあける、清潔な着替えを用意する、など店内環境にも細かく注意をはらっています。
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施術後のベッドは、指定除菌液での消毒を
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タオルは、お客さま一人ごとに取り替えることを推奨
- 自社の医療専門役員による、対策マニュアル。
- 細かく定められた、セラピストの感染予防策。
- 店内環境における感染予防も徹底。