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美容サロン経営を学ぶならホットペッパービューティーアカデミー

イノベーターが
見ている未来

vol.63

確固たる世界観を持ち、新しい取り組みをしている「次世代リーダー」へのインタビュー。
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。

Gallica

中村 飛鳥さん (age.33)

美容師として、人として、豊かに。
業界に投げかける、“ハッピーな逆襲”とは?

2015年3月に創業、表参道を中心に現在7店舗展開する「Gallica(ガリカ)」。トリートメントはオススメしない、そもそも髪を傷ませない、というコンセプトで、年商は3億5000万円。スタッフは計52名、一人ひとりに寄り添う「人間教育」は、なぜ生まれたのか?それは、中村さんのアシスタント時代の壮絶な経験にあった。

中村 飛鳥(あすか)さん/「株式会社Gallica」代表取締役社長。1987年、長崎県生まれ。都内2店舗を経て、27歳の時に「Gallica」をオープン。経営の傍らプレイヤーとして活躍し、個人売上は現在も月300万円を超える。お客さまからの信頼も厚く、オーダーは、ほぼ「お任せ」。

https://www.hair-salon-gallica.com/

 

第1章表参道への出店&風変わりなコンセプト

「トリートメントはオススメしません。
そもそも傷まないカットなので。」

第1号店となる「Gallica omotesando」

最初に、現在の店舗展開を教えてください。

2015年に、表参道に1店舗目を出店しました。現在は、ほかに原宿・外苑・青山・南青山・神宮前・錦糸町の計7店舗。錦糸町を除くと、表参道に集中しています。ホットペッパービューティーや口コミで集客できるので、駅近や路面店にはこだわりません。坪単価2万円くらい、内装・インテリアにお金をかけて、「客単価=約1万円」に見合った空間づくりをしています。

多店舗展開は、創業時から目指していたものです。「10年後までに10店舗」という目標を先に立てて、そのために「ブランドを確立する」、それには「表参道にドミナント出店」と、常に逆算で考えてきました。

サロンの「コンセプト」は?

「独自のケア技術を持った表参道の美容室」を、うたっています。髪質改善ではなく、そもそも“傷ませない”カット技術。なので、うちではお客さまに、トリートメントをオススメしません。

それは珍しいですね!一般的なサロンでは、「トリートメントで単価UP」という側面もあると思いますが?

僕が、「あまのじゃく」というのもあります(笑)。トリートメントをするサロンが多いので、単純にそれを打ち出さないだけでもインパクトがある。うちは、「ダメージケアカット」という傷ませない独自技術だけではなく、独自の薬剤や髪質改善ドライヤー&アイロンを使用して、乾かす・巻くたびに髪がよくなる状態になるようにするんです。髪の手触りのよさを実感いただけなかった場合は、「返金保証」をしているくらい自信があります。戦略的にも技術的にも、ほかがなかなかマネできない、“うちだけ”といえるものです。

ホットペッパービューティーでの売上 上位のサロンを表彰する「ホットペッパービューティーアワード(2017年からスタート)」で、表参道店は2017年は「Gold Prize」、2018年・2019年・2020年・2021年は「Silver Prize」を受賞。5年連続は、すごいですね!

ホットペッパービューティーアワードで賞をとれたおかげで、今の形があると思っています。うちは基本的に「カット・カラーで2時間以内」。スタッフによっては1時間30分です。2時間以上かかるところも多いと思いますが、技術スピードや効率的なやり方を工夫し「1時間30分〜2時間」にすることで、予約枠を増やせますし、“時間生産性”で大きな差が出ます。「1万円で、この技術を、この時間で」というフォーマットが決まっているので、必要以上にプラスのメニュー提案で単価を上げる必要がないんです。1席あたりの利益を最大化できれば、さらに広告費をかけることができる。さらに、早い仕事はスタッフも合間で休憩がしやすくもなります。

なるほど、それがアワード受賞の秘訣でもあるのですね。
ところで、店舗出店が「表参道」中心なこともあり、コロナで大変だったかと思います。そんな状況でも、表参道エリアでの出店を続けたのは?

2020年3月に南青山店、2021年1月に神宮前店、2021年4月に原宿店をオープン、その全てでオープン直後に緊急事態宣言がありました。出店しているほとんどが表参道エリアで、約1カ月休業した月もあり、一時的に打撃はありました。でも創業以来、しっかりと土台を作りながら経営を進めていたので、影響は続きましたが、右肩上がりで成長し続けています。

“アクセルを踏んだり、ブレーキを踏んだりすると、効率が下がる”と考えます。常に一定のアクセルを踏んでいれば、予定通りにいくこともある。そうすれば、ズレた部分が可視化される。

スタッフも、店舗=働けるスペースがあるほうが、がんばれます。給料を増やすということは、店のキャパを増やすこと。みんなのためにも、店舗は一定して増やしていかないといけないと思いました。

  • シャンプー・トリートメント、カラー・パーマの処理剤も自社で開発。カット技術とともに、「そもそも髪を傷ませない」ことに、こだわっている

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