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「第1部」出演者のみなさん
12サロンのアシスタントたちによるヘアショー「JUNIOR TOKYO」が、2022年10月11日(火)、東京・渋谷の「Spotify O-EAST」にて開催された。2020年は中止、2021年はオンライン配信だったが、今年はリアルで復活。2部編成(各6サロンずつ)で行われ、計1,600名もの参加者が熱狂した熱いショーをレポート!
第1部 [PEEK-A-BOO/LIM/KENJÉ/MINX/ DADA CuBic/uka]
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画像上段/PEEK-A-BOO、下段/LIM
※出演順に紹介(カギカッコ内はテーマ)
PEEK-A-BOO『Anti CYBER』/激しいリズムを奏でる音楽に合わせて、小気味よくカットしていく。途中、アップテンポな曲調に変わったところで、ブローに突入。モデルがケープを取ると、近未来を連想させる衣装がインパクト大。颯爽とランウェイを歩く姿が印象的だった。
LIM『Era』/ステージの真ん中には、ハンガーにかけられた洋服が並ぶ。そこにスポットライトが当たるところからショーが開始。幻想的なBGM、そして花や草などの映像が逆再生で流れる。「変化を恐れない。私たちが新しい時代(=Era)をつくる」という、力強いメッセージで締めくくった。
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画像上段/KENJÉ、下段/MINX
KENJÉ『Never Land』/ペイントが入ったオーバーオールで登場し、体を躍らせ、にこやかな表情でカットしていく。時に大胆なバリカン使いも。最後のヘアセットは、一斉にフィニッシュ。モデルは、ステージの上でスキップや投げキッス♪まさに、Never Landの世界観。
MINX『THE NEXT』/疾走感あふれるビートにのって、色とりどりの髪をカット&エクステを手際よく編み込んでいく。映像の合間に挟まる、出演者の自己紹介もテンションUP!アンニュイな表情から、とびきりの笑顔まで…時間とともに変わる、モデルの表情にも目を奪われた。
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画像上段/DADA CuBic、下段/uka
DADA CuBic『 つ く る 』/演者2人がステージ真ん中に置かれた巨大な箱をのぞき込み、びっくりしている表情からスタート!ヘアスタイルが完成すると、それまで人形のように見えた5名のモデルたちは、命を吹き込まれたかのように箱のまわりを軽快に歩く。最後、箱のフタを閉じて物語が終わった。
uka『Woman』/グレイカラーのマダムをモデルに起用し、パフォーマンスするスタイリストは1名のみという斬新さ!ピアノの音色をバックに、クラシカルなヘアスタイルが完成。鏡を渡されたマダムは、満足気な表情を見せた。「どれだけ世界が変わろうと、変わらない生き方がある」というメッセージが印象深い。
第2部[Ash/TONI&GUY/SCREEN/HONDA PREMIER HAIR/DaB/Twiggy.]
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画像上段/Ash、下段/TONI&GUY
Ash『Art』/有名絵画をモチーフに、ヘアスタイル・メイクでモデルに彩りを添えていく。芸術的なカタチのヘア、リップには深いネイビー、頬に黄色のチーク…と、どこまでも独創的。モデルが銀色のマントを脱ぐと、白い妖精のような姿に!一瞬で、異世界に迷い込んだ気分になった。
TONI&GUY『80~90’s ギラギラ』/横一列に、整然と並んだ5名のモデル。カットやヘアアイロン、真っ赤なエクステを施しながら、それぞれのヘアスタイルをつくりあげていく。個性的なヘア&ファッションは、テーマにもなっている1980~1990年代を彷彿とさせるステージだった。
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画像上段/SCREEN、下段/HONDA PREMIER HAIR
SCREEN『Prologue』/ハサミに一切迷いなし!スピード感もあり、全体的に“カットで魅せる”という印象が強いステージ。まるでジャバラのような黒いケープを取ると、それまで黒一色だった風景が一転!鮮やかな赤の衣装を身にまとった5名のモデルが、華やかな別世界に誘った。
HONDA PREMIER HAIR『Stranger Things』/檀上に、黒い巨大なモニュメントが2つ。最初は、ホラーを想起させるような暗くて少し不気味な世界…そこからポップな音楽に切りかわると、モデル・来場者も一体となって手拍子!白い羽が宙を舞い、銀のパウダーをかけてフィニッシュ。
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画像上段/DaB、下段/Twiggy.
DaB『RYTHEM』/舞台中央に、DJが降臨。その音楽に合わせるかのように、流れるようなカットさばきで、8人8様のヘアスタイルをつくっていく。それぞれが個性を持ちつつも、不思議と統一感がある。そしてセットまで、全員がビシッとタイミングを合わせた姿は圧巻であった。
Twiggy.『洗脳』/バックには、日差しに輝く木々や葉の映像、そして水・風・鳥といった自然界の音…。タイトルになっている「洗脳=せんのう」は、“Say no” “戦 no”など、いくつもの意味を持っていることを表現。ヘアスタイル・ペイント・ダンス…すべてに鬼気迫るメッセージを感じた。
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「第2部」出演者のみなさん
会場に姿を見せた、サロンの代表など何名かの方に、感想をうかがった。
KENJÉ/代表取締役会長・本多 義久さん『どのサロンも“本当にJUNIOR?”と驚くほど、クオリティが高かった』
uka/代表取締役・渡邉 弘幸さん『荒々しさも、ポジティブに感じる!それがJUNIORたちのよさ』
Ash/代表取締役会長兼社長・吉原 直樹さん『美容師の楽しさってこれだよね!リアルでのパフォーマンスは絶対必要』
DaB/代表・八木岡 聡さん『コロナ禍では人が育ちにくい?どんな時代であろうと、やる奴はやる、スターはいる!』
DaB/取締役・小野 浩一さん『自分たちでショーをつくりあげ、集客までをする。その過程も“教育”になる』
ショーが終わっても、興奮さめやらぬといった表情で、記念写真を撮ったり、他サロンとの交流を深めていた演者であるアシスタント=JUNIORのみなさん。一様に、晴れ晴れとした顔をしていたのが印象的だった。やっぱり、リアルは…いい!
▼「JUNIOR TOKYO」公式Instagram
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