イノベーターが
見ている未来
vol.101
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。
REDEAL
代表取締役 中村 雄樹さん (age.29)
スタッフの平均年齢は23.3歳、最高年収は3,000万円を記録。さらに特筆すべきは、代表の中村さんだけではなく、まだ若いスタッフたちのメディア露出も群を抜き、人気のセミナー講師となっていることだ。Z世代スタッフを、スピード感を持ってスタープレイヤーに導く秘訣はどこにあるのか?また、中途スタイリストを採用しない理由とは?
https://www.redeal-hair.jp/
第1章⼤宮・渋⾕で異なるブランディング
「最新トレンドを発信する渋谷店は
REDEALの旗艦店になると思った」
都内のヘアサロンに4年半ほど勤めた後、2020年にご自身のサロン「REDEAL(レディアル)」を立ち上げています。東京ではなく、埼玉の大宮に出店した理由は?
僕が埼玉出身というのもありますし、当時、自分が得意としていた「バレイヤージュ(髪をホウキでざっと掃くように、ハケを使って色を入れるカラーリング手法)」は、都内の人気サロンで一部の美容師しかできない技術でした。それを埼玉の大宮で、しかもスタッフ全員ができることをウリにしたんです。
2020年はコロナ禍にあたりますが、オープン当初から順調にいきましたか?
ほぼ顧客ゼロからのスタートだったこともあり、コロナ禍の真っただ中のときは危なかったです。一時はキャッシュアウト寸前、通帳の残金も数万円…というところまでいきました。
でも、REDEALが得意とするコントラストデザインカラーは、特に北関東でウケている実感があって。そういうエリアから、「湘南新宿ラインで大宮まで来ました」というお客さまが増えていきましたね。
2022年にはもう1店舗を大宮に、2023年には渋谷に出店されています。3店舗目を東京にしたのはなぜでしょう。
創業当初は、東京に出店する予定はなかったんです。2店舗目は1号店の予約が埋まってしまって手狭になったので、同じ大宮に出しました。
REDEALのビジュアル制作が、外国人風から、アジア・中国ヘアでおしていく変化があり。それに並行して、TikTokが伸びて、求人も増えていきました。そうすると、技術・発信力ともにすぐれた、“都内志向”の強いスタッフが増えたんです。その子たちが今後も働き続けたいサロンであることを考えたときに、都内出店はマストだなと…。
あと、SNSでスタイル写真を載せる際、大宮のお客さまは顔を出したがらない傾向にあるので、バックショットが中心。でも都内だと、モデルさんなど顔出しOKの方が多いので、正面からわかりやすく最新トレンドを発信できます。渋谷店は、REDEALの旗艦店になると思いました。
スタッフ最高年収3,000万円!
Z世代が爆速成長する、29歳経営者の手腕。