LGBTQ+のお客さまへの接客等を考えることで、「誰もが自分らしく美容を楽しむ、表現できる」そんな美容サロンを実現するお店づくりのヒントをご紹介します!
INDEX
「サロンからの質問」に、ひと工夫を!
LGBTQ+であるかどうかにかかわらず、自分の要望を直接はサロンに伝えづらい、というお客さまは多いです。
HOT PEPPER Beautyでは予約する際に、「サロンからの質問」の中に「ご要望・ご相談」を入力する欄があります。
LGBTQ+のお客さまにもこちらを上手く活用いただくことで、自分のなりたい姿の実現に近づけられるでしょう。
ホットペッパービューティーの予約画面の例
ホットペッパービューティー予約画面(2024年5月時点)
例えば「サロンからの質問」に、「ご来店の前にスタッフに伝えておきたいことがあればご記入ください。(できるだけ静かに過ごしたい、臭(にお)いが強い薬剤が苦手です、筆談で対応してほしい、ジェンダー表現について相談したい)など」という質問文を入れておくこともできます。
LGBTQ+のお客さまだけに特別対応しているわけではなく、全般的な配慮の中の一つとして受け取られるため、LGBTQ+のお客さまも書きやすいのではないでしょうか。
また、「詳細要望を入力する(任意)」欄を使って、「書ききれない場合は、詳細要望欄にご入力ください」と誘導する方法もあります。
メニューや料金の男女分けは?
またサロンによっては、性別によってメニューや料金を分けている場合があります。
- そもそも「女性」と「男性」は何によって分けるものなのか?
- ヘアサロンで「メンズカット」のメニューを男性として施術を受ける場合は「ロング料金」の適用はないのか?
など、お客さまにとっては分かりづらく、予約前に戸惑ってしまう人もいることが考えられます。
例えば
- 「施術メニューについては、身体的な性別にあわせてご案内しています」と表記している(脱毛サロン、VIO脱毛の例)
- 「性別によらず、脱毛部位と回数によって変動します」と表記している(脱毛サロン、ワキ脱毛の例)
- 性別ではなく、「髪の長さ」によって料金を設定している(ヘアサロン)
- 割引名を「メンズ割引」ではなく、「ショート割引」としている(理容室)
上記のように取り組んでいるサロンもありますので、自サロンの料金設定が「誰にとっても分かりやすい体系になっているか?」という視点で一度チェックされるとよいかもしれません。