LGBTQ+のお客さまへの接客等を考えることで、「誰もが自分らしく美容を楽しむ、表現できる」そんな美容サロンを実現するお店づくりのヒントをご紹介します!
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そのヘアカタログ、「女性用」?「男性用」?
来店して最初のカウンセリング。美容室であれば、ヘアカタログを見せながら、イメージをすり合わせることも多いでしょう。
ただし!そのヘアカタログ、無意識のうちに「男性用」「女性用」を選んでお渡ししていませんか?見た目だけで「女性だからこのカタログ」「男性ならこちらから提案する」と決めつけていると、お客さまを傷つけたり、選択肢を狭めたりしているかもしれません。
例えば昨今人気の「刈り上げスタイル」であれば、従来的な女性らしさ・男性らしさにとらわれないデザインも多いです。
お客さまがどんな性のあり方かにかかわらず、「女性用」「男性用」両方のヘアカタログを見ながら、お客さまと長さや細かいパーツを確認することで、より納得のいくスタイルを選ぶこともできるのではないでしょうか?
見た目だけで、男性/女性を決めつけていませんか?
お客さまがヘアカタログで気になるスタイルを見つけたときに、
「いいですね!男性のお客さまに人気のスタイルですよ!」
「最近の女性のトレンドですよ!」
などと、お声がけすることありませんか?
良かれと思って提案したその一言は、実はお客さまにとっては「そんなことを望んでいない」と思うような場合や、「勝手に性を決めつけられた」と感じられることもあるのです。
「このスタイルの、どのあたりがご希望でしょうか?」などお客さまのニーズをより深掘りするようなお声がけにするだけでも、ずいぶんと変わりますよ!
そのお声がけ、ちょっと待って!
- 【フェイシャルサロンなど】
×:男性に人気ですよ
〇:比較的、皮脂が気になっている方にも人気ですよ - 【ヘアサロン、フェイシャルサロン、痩身サロンなど】
×:女性におすすめできますよ
〇:マイルドなので敏感肌の方にもおすすめですよ - 【店販のご紹介時など】
×:柑橘系なので男性にもおすすめですよ
〇:柑橘系なのでさわやかな香りがお好きな方にもおすすめですよ
「男性は~」、「女性は~」、と性別を主語にするのではなく、「〇〇といった状態の方は」や「〇〇がお好きな方は」というような話し方に変えてみる工夫をしてみませんか?
ちょっとしたことですが、お客さまのサロンに対する信頼感があがり、満足度向上につながっていくでしょう。