約800名もの方が来場!
「モッズ・へア」は2024年9月10日、東京・六本木の「EXシアター」にてヘアショーを行った。コロナ禍などもあり、実に5年振りの開催。当日の模様&ヘアショーを開催するに至った想いを聞いた。
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当日は、美容関係者・美容学生など約800名もの来場者が訪れた
ショーの全体テーマは、フランス語で美術館や博物館を意味する「musée(ミュゼ)」。それらを表現した圧巻の3ステージ、その一部をご紹介!
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ヘアショーは、今回のメインビジュアルイメージでもあるモデル2名のウォーキングからスタート!
Stage1『Art moderne』
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モッズ・ヘアのサロンで活躍するスタイリスト6名が出演。左から高橋 宙生さん、細矢 恵さん、浅野 貴之さん、千葉 哲也さん、渡邉 舞さん、地代所 拓真さん
パリにある複合文化施設「ポンピドゥーセンター」の近代アート作品からインスパイアされたヘアスタイルを、斬新なアレンジで魅せていく。印象的だったのは、「多様性」をイメージしたという目にも鮮やかなカラフルさ!
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照明に至るまで、ポップな色調で楽しませてくれた
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ヘア&メイクはもちろんのこと、ファッションもテーマに合わせてこだわり抜いたという
Stage2『Noir et Blanc』
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先ほどのカラフルなステージとはガラッと変わり、モノクロの世界に!
この日のために来日したパリのテクニカルディレクター、シャーリーン・ゴエルさん&日本のモッズ・ヘアアカデミー ディレクター・湯山 成之さんによるショーは、「光と影」「静と動」を表現。
「coiffé décoiffé(造って崩す)」のテクニックをもとにデザインされた、モッズ・ヘアの真髄ともいえるスタイルをカットで披露。
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左/湯山 成之さん、右/シャーリーン・ゴエルさん。華麗なハサミ使いは、その所作までもが美しい
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光と影によるモノクロームのステージが、非日常空間へ誘ってくれた
Stage3『Impressionnisme』
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印象派アートにフォーカスした、アーティスティックなパフォーマンス
最後のステージを飾ったのは、モッズ・ヘアのサロンワークを経て、現在ヘア&メイクアップアーティストとしてファッション雑誌やカタログ、広告撮影の場で活躍しているmod’shair AGENCY所属の飯嶋 恵太さん。ファッション雑誌を専門とするチームから始まった“モッズ・ヘアの原点に通ずる”ともいえる存在だ。
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大胆で前衛的なメイクアップから目が離せない!ヘアには木の枝やアートメタルなどを使い、立体的な動きを出した
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ビニールテープをまとわせる独創的なスタイルでフィニッシュ!
ヘアショーに込めた想いとは?
今回のヘアショーを統括し、「ステージ2」で鮮やかなハサミさばきを披露したモッズ・ヘアアカデミー ディレクター・湯山 成之さんに、後日話を聞いた。
ー観覧された方からは、どんな声がありましたか?
「ハサミだけではなく、テープやホチキスなどを使った演出は、自分にはなかった感性で刺激になった」という声がありました。
また、僕が担当しているお客さまが後日サロンに来てくれた際、「ショーが終わったあと、美容学生らしき若い方が“すごい感動した!”と、興奮気味に話していたよ」と教えてくれたんです。
今回のショーは、「モッズ・ヘアを知っている人にも、知らない人にも楽しんでもらえる、エンターテイメントあふれるステージにしよう」と、みんなでがんばってきました。それが達成できた実感があり、とてもうれしかったですね。
ー出演されたスタッフのみなさんの反応は?
「Stage1」に出演したスタイリスト6名のうち、半分はヘアショー未経験。「musée」というテーマに、モッズ・ヘアの世界観を融合させ、ショーとして見せていく過程は勉強になることが多かったようです。
ーとても刺激をもらえそうです。
そうですね。ショーの終わりに、バックステージを手伝ってくれたスタッフからも「いつか自分も出たい!」という声が…。スタッフ全体のモチベーションアップにも、つながったと感じます。
1968年パリで誕生したモッズ・ヘアは、ヘアメイクからスタートしたブランドの使命としてフィロソフィーを伝えていくためにも、今後もこういったヘアショーの機会をつくっていけたらと思っています。
▼「モッズ・ヘア」HP
https://modshair.co.jp/