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今日もそんな新人店長がまたひとり、助けを求めてやってきました。
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サロンの法人化、いつすべき?

「サロン開業3年目になる前に法人化」という言葉を聞いたことはありませんか?よく言われることですが、果たして本当にそうなのでしょうか?サロンの財務のプロ、ZAIKKO先生に詳しく聞いていきましょう!

今日の悩める店長・コータくん

今年で開業して3年目。そろそろ法人化すべきなのかどうか悩んでいる。

3年目になる前に法人化…それってホント?

コータ店長

そういえば、そろそろ開業して3年目か~。やっぱりウチのサロンも法人化した方がいいのかな?

ZAIKKO先生

コータくん、本当にそれでいいの?そもそも、どうして法人化しようって思っているのかしら?

なんか「3年目になる前に法人化」ってよく聞くし…売上も上がってきたから、法人化した方が節税になるのかな?って。

必ずしもそうとは言えないの。前回紹介した動画「2店舗目の融資が下りない?適切な出店計画・準備とは」で説明した通り、2年目で法人化して手元資金が減った結果、2店舗目出店のための融資が下りなかった例もあるのよ。

うわー!そうでした…。ZAIKKO先生、くわしく教えてください!

法人化のメリットとは?

3年目になる前に法人化するメリットはふたつあるわ。

開業後、売上1,000万円を超えた年の2年後から消費税の納税義務が発生するけれど、法人化することでさらに1~2年免税期間が延びるの
個人事業主のときの内装や美容機材は、法人化したらその法人に売却するという形になるんだけど、消費税の免税期間中なら売却に伴う消費税も免税されるのよ

これらの理由から「3年目になる前に法人化したほうが良い」という人もいるわ。でも、消費税の免税のことだけ気にして法人化してしまうと、デメリットも発生しちゃうのよ。

えっ!?そうなんですか?

 法人化のデメリットとは?

たとえば社会保険料ね。そもそも、個人事業主の時は社会保険への加入は“任意”なのだけど、法人化すると社会保険の加入は“必須”になるわ。

法人化すると、社会保険料を支払わなきゃいけないっていうことですね。

そうなの。監修税理士の中嶋先生は、個人事業主の場合でもスタッフの社会保険加入をオススメしているけれど、その前提でいくと…たとえばオーナーの役員報酬が年間800万円の場合、会社が負担する社会保険料は114万3,252円になるの!

ええっ!そんなに!?

続いては税金について。そもそも、個人事業主と法人では支払う税金が異なるのよ。

個人事業主の場合、売上から必要経費を差し引いた「個人所得」に対して所得税・復興特別所得税がかかってくるの。一方、法人は「役員報酬」に所得税・復興特別所得税が、「法人所得」に法人税が発生するわ
たとえば、サロンの売上から必要経費を抜いた額が800万円だった場合、全額を役員報酬にしてしまえば支払う税金が少なくなるわ。このケースだと法人化した方が節税できるということになるの

無料動画はコチラ
法人化のメリット・デメリットは?

やっぱり、法人化すると節税できるんですね!

ただし、さきほど言った通り、法人化することで社会保険料の負担も増えるわ。利益が出ず赤字の年でも税金を支払わなければいけないし…法人化は慎重にね。

…じゃあ、法人化しない方が安心なのかなぁ?

ノンノン!「どんなサロンでも3年目の前に法人化すべき」というのは間違いというだけで、きちんと目的を持って法人化するのは良いことだと思うわよ。たとえば

  1. スタッフ採用を有利にしたい
  2. 一緒に経営をしたい仲間がいる
  3. 多店舗展開などで会社を大きくしたい

などね♪

なるほど!まず目的を決めることが大切なんですね。無料動画「3年目になる前に法人化」それってホント?を見て、もう一度サロン経営の方針を考えてみます!

コータくん、ファイトよ!

 

もっと詳しく知りたい方は…

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