今回は、障がいがある方々にご協力いただいたアンケート結果をもとに、サロンを利用する際のリアルなお客さまの「声」に耳を傾けてみましょう。
今回ご紹介する調査は…
ホットペッパービューティーアカデミー
「ヘアサロンにおける障がいがある方の利用実態調査」
- 調査対象:全国/障がいのある方(障がい種別不問)442人
- 調査手法:Webアンケート調査
株式会社ミライロのデジタル障害者手帳「ミライロID」を利用 - 調査期間:2025年7月25日(金)~7月31日(木)
美容の未来のために、学びと調査・研究を

今回は、障がいがある方々にご協力いただいたアンケート結果をもとに、サロンを利用する際のリアルなお客さまの「声」に耳を傾けてみましょう。
ホットペッパービューティーアカデミー
「ヘアサロンにおける障がいがある方の利用実態調査」
障がいがあるお客さまのうち、1年以内にヘアサロン(美容室・理容室)を利用した方にお伺いしたところ、「美容室」が71.3%と最も多く、「理容室」「カット専門店」がともに22.4%という結果でした。また、理美容師がご自宅へうかがう「訪問美容」の利用は0.9%でした。
利用頻度で最も多かったのは「2〜3ヶ月に1回程度」で54.8%となっており 、多くの方が定期的にサロンに通っていることが分かります。
1年以内に利用したことがある「ヘアサロン」

ヘアサロンの利用頻度

(ともにn=442)
ヘアサロンでよく利用しているメニュー(TOP5)※男女別

性別で「男性」を回答された方・複数回答(n=206)

性別で「女性」を回答された方・複数回答(n=225)
障がいのあるお客さまが実際に利用しているメニューを男女別に見てみましょう。
男性の「眉カット」、女性の「カラー」(おしゃれ染め・白髪染め)が上位に。この結果から、美容への関心の高さがうかがえます。
男女ともに「カット(シャンプーなし)」がランクインしている点も注目です。これは、もしかしたら「長時間の滞在は少し大変」「シャンプー台の姿勢が不安」といった、短時間で施術を終えたいというお客さまのサインかもしれません。
お客さまには、「シャンプーが当たり前」と決めつけずに「シャンプーはどうされますか?」と選択肢を提示してみる。「カットのみでも大丈夫」という安心感が、信頼につながるかもしれません。
ヘアサロンを選ぶ際に重視する点

複数回答(n=442)
お客さまが、サロン選びで重視するのは何でしょうか?アンケート結果のトップ5を見てみましょう。
トップになったのは「近さ」と「料金」。移動の負担や金銭的なことを考えると、まずは「無理なく通えるか」がサロン選びの基本になっているようです。
特に注目したいのが、3位の「スタッフ対応が良い」です。
障がいのあるお客さまは、「うまく要望を伝えられるかな」「もし何かあったらどうしよう」といった不安を抱えていることもあります。だからこそ、「このお店のスタッフさんなら、安心して任せられる」と思えることが、とても大切になるでしょう。
例えば、カウンセリングの時に「何か気になることや、私たちが知っておいた方がいいことはありますか?」と笑顔で尋ねてみるなど、「近さ」や「料金」では差がつかなくても、こうした温かいコミュニケーションが、「またこの人に会いたい」と思ってもらえる一番の理由になるはずです。
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