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もう迷わない!コミュニケーション3つのコツ

いざという時、どうお声がけしたらいいか、少し迷われるという方もいらっしゃるかもしれません。でも、難しく考える必要はありません。大切なのは、たった3つのシンプルなポイントです。

付き添いの方がいても、まずはお客さまご本人に「こんにちは!」とお声がけを。これが信頼関係のはじまりです。

車椅子や杖などの装具は、「身体の一部」と考える方もいます。触れてよい場所の確認や、「触れてもいいですか?」と、確認するようにしましょう。

立ったまま話すと、どうしても見下ろす形になってしまい、威圧感を与えてしまうことも。少しだけ腰をかがめたり、椅子に座ったりして、目線の高さを合わせると、お客さまも安心して話せます。
真正面だと圧迫感があるので、斜め前からがおすすめ!

今日からできる!安心サロンの空間づくり

「バリアフリー工事は大変そう…」と感じるかもしれません。でも、大掛かりな改装だけが配慮ではありません。

一般的な車椅子の幅は約70cmです。通路にワゴンや荷物などを置かないようにするだけで、ぐっと移動しやすくなります。

車椅子が回転するには、150cm四方のスペースが必要と言われています。トイレの場所を案内する際、そこまでの通路が確保できているか、一度チェックしてみるのもおすすめです。

まずは「スタッフみんなで通路をきれいに保つ」ことから始めてみませんか?

「障がいがあるお客さま」と聞くと、つい「何か特別な対応をしなければ」と構えてしまうかもしれません。でも大切なのは、目の前のお客さま一人ひとりと、丁寧に向き合うこと。

この記事でご紹介したヒントは、あくまで一例です。必要なサポートは、お客さま一人ひとりによって異なります。まずはご本人に希望を聞きながら、自分のお店で、自分のできる範囲で、柔軟に考えてみること。その想いこそが、最高の「おもてなし」につながるはずです。

POINT

  • 上肢・下肢・体幹障がいの方は、サロンの段差や通路の移動、同じ姿勢を保つことにつらさを感じることも。
  • 喜ばれる配慮のヒントは、お客さまの声にあり。目に見えない「つらさ」を想像し、姿勢や移動を気遣う一工夫を。
  • 困りごとは人それぞれ。「お手伝いできることはありますか?」と、まずはご本人に聞く姿勢が信頼につながる。
  • 車椅子や杖は、ご本人の「身体の一部」と考える方も。「触れても大丈夫ですか?」と、事前の確認を。

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監修

株式会社ミライロ

「バリアバリュー」を企業理念とし、障がいのある当事者の視点から、社会におけるバリア(障害)をバリュー(価値)に転換するインフラやソリューションの提供を行っている。デジタル障害者手帳「ミライロID」によるインフラの提供、企業等への研修、リサーチ&コンサルティングの提供を軸として障がい者とその家族が今日を楽しみ、明日を期待できる社会を実現するための事業展開を行っている。

ミライロホームページ

記事内で、ご紹介した調査は…

ホットペッパービューティーアカデミー
「ヘアサロンにおける障がいがある方の利用実態調査」

  • 調査対象:全国/障がいのある方(障がい種別不問)442人
  • 調査手法:Webアンケート調査
    株式会社ミライロのデジタル障害者手帳「ミライロID」を利用
  • 調査期間:2025年7月25日(金)~7月31日(木)
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