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明日からできる!コミュニケーション&サロンづくりのヒント

内部障がいのあるお客さまをお迎えする際に、知っておくと役立つポイントをまとめました。

①立ち話は、少しの配慮で快適に

長時間立っていることが負担になるお客さまもいらっしゃいます。カウンセリングやお待ちいただく際は、椅子へご案内し、座ってお話ができる環境をつくりましょう。

②いざという時のために、設備の場所を確認

エレベーターや、車椅子でも利用しやすい「バリアフリートイレ」、休憩スペースなどの場所を、スタッフ全員が把握し、スムーズにご案内できるようにしておくと安心です。

③「オストメイト」について知っておこう

病気などが原因で、お腹に人工肛門・人工膀胱を造設した方を「オストメイト」と呼びます。排泄の際には、汚物を流せるシャワーなどが付いた「オストメイト対応トイレ」が必要です。 自店になくても、近隣の対応トイレの場所を把握して案内できるようにしておくとお客さまは安心されるでしょう

ちょっとした工夫があるだけで、お客さまにとってサロンはもっと安心で通いやすい場所になります。サロンづくりのポイントをご紹介します。

施術の合間や、お連れさまを待つ間などに、ホッと一息つける場所があると心強いものです。スペースに余裕があれば、小さな椅子を一つ置くだけでも違います。

オストメイト対応トイレの有無や、店内の段差の状況、休憩スペースがあることなどをホットペッパービューティー等でも発信しておくと、お客さまは安心して予約できます。

この記事でご紹介した配慮は、あくまで一例です。「これが正解!」というマニュアルはありません。いちばん大切なのは、目の前のお客さまと丁寧に対話することです。

「何かお手伝いできることはありますか?」

まずはこの一言から、ご本人の希望を確認し、お店として無理のない範囲で対応してみてください。その温かい気持ちは、きっとお客さまに届くはずです。

POINT

  • 内部障がいは外見で分かりにくく、疲れやすさなど身体的な負担への配慮が大切。
  • 「待合の椅子」「施術中のクッション」「途中の休憩」など、身体への負担を減らす工夫が喜ばれる。
  • 「オストメイト対応トイレ」など、必要な設備の場所を把握し、案内できる準備を。
  • まずは「何かお手伝いできることはありますか?」の一声から。対話を大切に、できる範囲での対応を。

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監修

株式会社ミライロ

「バリアバリュー」を企業理念とし、障がいのある当事者の視点から、社会におけるバリア(障害)をバリュー(価値)に転換するインフラやソリューションの提供を行っている。デジタル障害者手帳「ミライロID」によるインフラの提供、企業等への研修、リサーチ&コンサルティングの提供を軸として障がい者とその家族が今日を楽しみ、明日を期待できる社会を実現するための事業展開を行っている。

ミライロホームページ

記事内でご紹介した調査は…

ホットペッパービューティーアカデミー
「ヘアサロンにおける障がいがある方の利用実態調査」

  • 調査対象:全国/障がいのある方(障がい種別不問)442人
  • 調査手法:Webアンケート調査
    株式会社ミライロのデジタル障害者手帳「ミライロID」を利用
  • 調査期間:2025年7月25日(金)~7月31日(木)
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