女性が活躍するサロン100

女性スタッフが辞めない
サロンの秘訣

結婚・出産を経ても女性スタッフが長く活躍している、さまざまなサロンの取り組みや職場づくりを、100サロン紹介していきます。

vol.98技術力&接客力の両面で評価。
スタッフの向上心を育てるまつエクサロンとは?

Eyelash Salon Blanc ヴェルサウォーク西尾店

愛知県西尾市

創業8年ながら、大手ショッピングセンターに店舗を構え、国内最大級の規模でまつげエクステサロンを展開する「Eyelash Salon Blanc」(以下「 Blanc」)。海外にも進出し、現在は112店舗。340名の社員の98%、現場のまつげエクステスタッフの100%が女性です。「ヴェルサウォーク西尾店」と「イオンモール常滑店」の兼任店長を務める山﨑優さんに、女性中心の職場ならではの制度やキャリアステップについてうかがいました。

1取り組み

完全週休2日制、残業なしの完全シフト制。

どんな取り組み?

「Blanc」の店舗の多くが入っているショッピングセンターは基本は年中無休だ。そのため、スタッフの休日は以前は「月6日制」だったが、より働きやすくするために、昨年の2月から完全週休2日制とした。また、完全シフト制で、1日の労働時間は8時間。原則、残業はない。

背景と導入までの道のりは?

商業施設内のサロンでは、路面店のように定休日を設けられないため、スタッフの出勤日が多くなる傾向にあった。「それでも、会社は常にスタッフに働きやすい環境を提供しようと、制度を変えてくれたのです」(山﨑さん)。個人の休日が増えても、当然売上は伸ばさなければならない。そのため、当初現場からは週休2日制に反対する声もあったそうだ。しかし、実施して1年たった現在では、休めることのメリットをスタッフたちが実感。週休2日制が当然のことと受け入れられているという。

取締役社長兼COOの多和好人さん(中央)は、「日本一働きがいのある会社にしたい」と、働きやすい現場づくりのために現場の声に耳を傾けている

取締役社長兼COOの多和好人さん(中央)は、「日本一働きがいのある会社にしたい」と、働きやすい現場づくりのために現場の声に耳を傾けている

2取り組み

明確な評価制度とキャリアコースで、向上心をもちやすい。

どんな取り組み?

「Blanc」ではスタッフのキャリアコースが明確だ。美容学校で美容師免許を取得している人を採用しているが、まつげエクステ未経験でも社内のスクールで技術を学ぶことができる。現場店舗に配属された後は、2〜3年で副店長→店長→複数店を担当する兼任店長→店長リーダーと昇進し、その後もエリアマネージャー→部長へと道が拓けている。また、まつげエクステの技術と接客力について約10段階の検定試験があり、検定を受けてステップアップするごとに昇給していくシステムとなっている。

背景とメリットは?

創業8年で112店舗まで急成長している「Blanc」では、管理職育成にも力を入れている。「店舗でがんばっていることを、エリアマネージャーたちがちゃんと見てくれていて、店長などへの昇進を薦めてくれます」(山﨑さん)。
検定による評価システムも、スタッフの能力を公平に判断するためのものだ。「人によって得意な分野は異なります。技術力も接客力も両方評価することで、自分の得意分野を認めてもらえるとスタッフが感じられるのです」(山﨑さん)。検定で技術力が上がれば、店舗でできるサービスも増えていくため、スタッフ個人の成長が、店舗の売上にも結びついていくのだ。

山﨑さん自身も今までに5回の検定を受けて昇給してきている

山﨑さん自身も今までに5回の検定を受けて昇給してきている

東海地区担当部長の遠藤優佳里さん(左)。山﨑さんの活躍を見て店長に指名した。ご本人もママスタッフながら、東海のみならず、北陸など出張で飛び回っているそう

東海地区担当部長の遠藤優佳里さん(左)。山﨑さんの活躍を見て店長に指名した。ご本人もママスタッフながら、東海のみならず、北陸など出張で飛び回っているそう

3取り組み

スタッフの声で、病児保育補助など、ママが働きやすい制度が増えている。

どんな取り組み?

小さな子どもがいるスタッフの場合、子どもが急に発熱することも多々ある。しかし、サロンは予約制のため、お客さまに迷惑をかけることはできない。そんなときに、病気の子どもを預けられる病児保育に対し、会社が補助金を出す制度を今年からスタートした。

背景とメリットは?

きっかけは、本部勤務で社内スクールの講師をしているスタッフの子どもが熱を出したことだった。スクールのある日で休むことができなかったため、病児保育に預けたいと申し出た際、会社側が入会金や年会費をもつこととした。それだけでなく、使用料についても自己負担が少なく済むよう、補助を出すことにしたのだ。それ以降、全店舗でも同様の仕組みを導入。「スタッフ側からの要望で、働きやすい制度を会社がどんどんつくってくれる柔軟性があります」(山﨑さん)

「毎月のエリア店長会議、3カ月に1回の全国の店長会議など、他店の状況を知る機会や、現場の状況を会社が把握する体制が充実しています」と山﨑さん

「毎月のエリア店長会議、3カ月に1回の全国の店長会議など、他店の状況を知る機会や、現場の状況を会社が把握する体制が充実しています」と山﨑さん

店長インタビュー

「ヴェルサウォーク西尾店」、「イオンモール常滑店」の兼任店長・山﨑優さん。2014年に「Blanc」に中途入社。2015年「ヴェルサウォーク西尾店」のオープンとともに店長に就任

Q. 入社1年で新店舗の店長に指名され、大変なことはありませんでしたか?

A. スタッフに自信をもってもらえれば、やりがいを感じられるポストです。

 「Blanc」入社後に社内スクールの技術講習を受けた後でも、初めから誰でもうまくできるわけではありません。中には、途中で自信をなくしてしまいそうになったり、「向いてないんじゃないか…」というスタッフもいました。しかし、そこを講師や現場の先輩たちなど、みんなのサポート受けて立派に検定に合格し、自信のなかったスタッフたちも今ではたくさんの指名のお客さまを獲得できています。成長して自信をもつことで本人の意欲があがりますし、その姿を見て私もやりがいを感じています。

Q. 良い雰囲気づくりのために、どんなことをされていますか?

A. 現場の声から新しい取り組みを行ったり、コミュニケーションを心がけています。

 数あるサロンの中でも「Blanc」に入社してよかったことは、「常にお客さまの気持ちを優先し、喜んでいただけるサービスを柔軟に提供しよう」と現場の意見を求めてくれること。実際にお客さまからの「こんなメニューがあればいいのにな」という声から私たちがつくってきた企画もたくさんあります。連続して現場スタッフの声を実現できたおかげで、私が担当する2店舗は、店舗が入っているショッピングセンターでそれぞれ売上1位の表彰をいただけたのだと思います。
 「Blanc」は女性ばかりなのですが、かえってサバサバしたスタッフが多く、毎日笑いが絶えません。スタッフ間のコミュニケーションがお客さまにも必ず伝わります。常にいい環境でいられるように、休日もきちんと充実させ、毎日笑える環境を大切にしていきます。
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Salon Data

Eyelash Salon Blanc ヴェルサウォーク西尾店 【アイラッシュサロンブラン】

アクセス
名鉄西尾駅東口より徒歩1分
創業年
2009年
店舗数
112店舗
設備
4席(ヴェルサウォーク西尾店)
スタッフ数
340名(全社)
URL
https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000339977/

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