学ぶ。つながる。発信する。美容の未来を創る場所。
成功サロンの秘訣
サロン課題に応じたラインナップをそろえた、ホットペッパービューティーアカデミーのセミナー。
受講後、課題解決に向けた取り組みを始めたサロンの事例をご紹介します。
vol.24hair&spa egerie prime(東京都渋谷区)
恵比寿駅近くにある「hair&spa egerie prime」はカットやカラー、パーマに加えてヘアエステにもこだわるオトナ女性に嬉しいヘア&ヘッドスパサロン。同店で活躍する入社3年目のスタイリスト・千葉さんは、この春より新人教育係に。とはいえ自分が美容技術を磨くのと教育は別モノで、何をすべきか戸惑いもありました。そこでチームワーク醸成に向けた講座を受講。さっそく学びを活かして取り組みを始めています。
新年度から新人の教育係になったけれど、自分もまだ3年目だしきちんと教えられるかな…。自分が先輩から教わったときのマネをしても、どうもうまく伝わらないみたい。自信を持って指導するため、教育係としての勉強をしたい。
長期的に売上を上げ続けるには、個人プレイではなく、チームプレイが重要。当セミナーでは「自店舗のチームとしての特性を把握する」ワークなども交え、「スタッフを一つのチームにまとめ上げる方法」「よりよいチームに必要な力」を学んでいく。
スタッフが主体的に動き、さらにチームとして力を発揮するには、スタッフに「自分ごと」として店舗のことを捉えてもらうことが必要だ。当セミナーでは店舗のビジョンや大事なことを、スタッフの行動にどう結び付けるか、その原理原則を考える。
講座では「みんなで決める」大切さを教わりました。そこで、受講時に会った他店の受講者さんが実践されているお話も参考にして、ミーティングの方法を変更。これまでは上の人たちが考えた決定事項の伝達が主でしたが、必ず全員が意見を述べる場を設けました。
以前は「どう思う?」と無作為に声をかけても遠慮もあってか特に意見は出ませんでした。でも「必ず全員の意見を聞く」と決めたら発言をためらうこともなくなりましたし、「ミーティングでこれを話そう」と各自が準備するように。業務面で気になったことや改善提案をするために、日ごろから「もっとよくできることはないかな」と気にしながら働くようになったと思います。
朝礼や業務の合間に後輩と話す内容は、当日の予定や仕事に関するものがメインでした。チームづくりにはまず「お互いの人柄や価値観を知ることが大事」と講座で聞いたので、最近気になるニュースや休日の過ごし方、好きなことなどプライベートな話題も話すようにしました。
それまでも普通に会話はしていたのですが、話を聞いてみると相手に対する新たな発見も。人となりがわかったほうがより付き合いやすいですし、仕事面でも役立ちました。たとえば、きれい好きな子には清掃業務を任せたり、会話上手な子にはちょっと気難しいお客さまを担当させても大丈夫だなと判断したり。「この子は〇〇が得意なんですよ」とお客さまにアピールしやすいという面もあります。
もともと関係性はよかったので話をふればのってきてくれますし、コミュニケーションが増えたことで仕事面の意見も話してくれる機会が増えたように感じます。仕事の割り振りに関しても、その子に適した内容だと本人も前向きに取り組んでくれるようです。
毎月、各自が目標管理シートを提出するようにしました。シートには「今月の目標」「今ある課題」「達成するためにすべきこと」を書き込みます。目標は技術的なことでもいいし、本を読むといった自分磨きのことでも構いません。月1回の系列3店合同の朝礼で目標を発表してから、シートはバックルームに掲示して、みんなに見えるようにしています。
その子がいま何を目標にしているのかという情報を共有し、認識を一つにするって大切だなと実感。相手の悩みや目標が見えると、私も指導するときに協力しやすいです。たとえばカラー技術を磨きたいなら、なるべく経験が積めるようにカラーのお客さまの手伝いで声をかけたりしています。
みんなの前で目標を発表して、目標管理シートも貼り出しているので「いま自分は何をすべきなのか」というのが明確になり、「目標達成に向けてがんばらないと」という意識が強くなったと思います。
私自身も目標管理シートを提出しているのですが、みんなに自分の目標が知られていることはいいプレッシャーになっていますし、先輩たちも気にかけてアドバイスをくれるのも助かります。
講座では自分たちのチーム(サロン)のタイプを診断するワークがあり、それによると私たちは「仲よしクラブチーム」でした。交流はあって仲はいいけれど目標や現状の認識が共有できていないタイプです。そこで目標管理シートを導入したほか、ミーティングも増やしました。これまでは店舗全体と幹部同士のミーティングだけでしたが、私のような中間層、そして新人それぞれの集まりも設けたんです。そこで話し合うことで意識を統一できたらなと思っています。
新しいことを始めても立ち消えてしまいがちなので、今後はこうした新たな取り組みを継続していきたい。また、まず私がしっかりと取り組む姿を見せて、後輩たちのやる気も引き出していきたいと思います。
スタイリスト・千葉未来さん
みんなで勝ち続ける強いチームづくり[入門編]
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