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先輩女性インタビュー
長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!
vol.29
ハイセンスで温かみのあるウッディなインテリアが癒しの空間となっている「MOK 大阪梅田店」。店長の徳永さんは3年弱のブランクを経て、2児のママとなってからスタイリストデビューしたそうです。遅咲きながら店長に抜擢され、仕事と家庭をしなやかに両立させている秘訣をうかがいました!
Staff Data
徳永愛実さん 30歳
スタイリスト。
MOK 大阪梅田店勤務(大阪市北区)
スタイリスト歴2年。既婚。8歳の男の子と6歳の女の子のママ。
現在、週5日、11:00〜17:00の時短勤務で店長を任されています。
★…ターニングポイント
専門学校卒業後、「MOK」に入社。
サロン見学に来て、おしゃれなのにアットホームな雰囲気にビビッと来たのがきっかけ。
アシスタント時代に妊娠が発覚し、学生時代からの彼と結婚。
オーナーは「短時間勤務でも続けてほしい」と言ってくれたが、妊娠中の貧血がひどく退職。
長男を出産。専業主婦として子育てに邁進。
★長女を出産。
子どもとの時間を大事にしたい反面、経済的な理由から仕事への復帰を決意。
復帰するなら「MOK」と思い、オーナーに相談すると快く受け入れてくれた。
保育園に入れなかったため、義妹に子どもを預けて復帰。
当初はパートとして週3日、11:00〜17:00の時短勤務。
アシスタントだったため、早く美容師になるため、朝練をしていた。
保育園入園が決まり、日曜日と定休日以外は出勤できる体制に。
11:00〜17:00の時短勤務の正社員となる。
この時点ではまだアシスタントだったので、勤務時間前の朝練を続ける。
ついに念願のスタイリストデビュー。
店長に抜擢される。
時短勤務でもお店にもっと貢献できるよう、自分なりの方法を模索中。
長男を出産した頃。子育てが充実していた日々
長女が生まれ、仕事への復帰を考え始めた頃
スタイリストデビューし、同僚たちから花束で祝福を受ける
イベントが多い「MOK」の運動会に家族で参加
オーナーの寺田さん(右)は「一度仲間になったスタッフには長く続けてほしい」がモットー
A. アシスタントだった自分に、短時間勤務を提案してくれていた。
ひとり目の子どもを妊娠したとき貧血がひどくて仕事をつづける自信がなくなりました。子どもとの時間も大事にしたかったため、スタイリストへの道を断念して退職。その後子育てしながら専業主婦をしていましたが、ふたり目を出産した後、経済的に働く必要が出たときに、やっぱり美容師をやりたくなって。そのとき「MOK」以外のお店は考えられなかったです。「MOK」のオーナーは、妊娠したときにまだアシスタントだった私に「今でがんばってきたのだから辞めたらもったいない。短時間勤務でも続けてほしい」と提案してくれていたのです。「MOK」に戻れなかったから美容師は諦めようと思っていましたが、復帰の意志を伝えるとオーナーは快く受け入れてくださり、本当に感謝しています。
オーナーから「主婦のきりもり力」を買われて店長に抜擢された徳永さん。てきぱきと仕事をこなす姿が印象的
A. 自分にしかできないお客さま対応を模索しています。
焦る気持ちより、2児のママでアシスタントの私を再雇用してくださったことへのありがたさの方が大きかったです。復帰当初は保育園に預けられず、主人の妹に子どもの面倒を見てもらいながら、週3日のパート勤務から始めました。時間も17:00までと限定されているので、開店前に出社して練習させてもらっていました。若いときは常に攻めの姿勢で勢いもありますが、守るべき家庭があると同じようにはできません。だから、「ママである自分にしかできないことって何だろう?」と自分の人生経験を活かすことを考えました。ホットペッパービューティーのサイトでもママスタイリストであることを明示すると、結婚したての方や子どもがいるお客さまからの指名をいただくようになったのです。主婦としてヘアスタイリングで気になることを理解できて、家事や育児をしながらラクにできるスタイルの提案をするなどしています。
遅いデビューで時短勤務の私に、店長まで任せてくれた期待に応えて、もっと会社に貢献できることを考えて恩返しがしたいです。
お互いの事情を自然に配慮し合う社風の「MOK」
A. お互いに気をつかいすぎないこと。
私が「MOK」に復帰した時点で2児のママであることはみんな理解してくれていました。それでも、時短勤務や子どもの事情で早退するときには、やっぱり迷惑をかけている気持ちになります。みんなが「大変なことはわかってるよ。大丈夫だよ」と言ってくれて、それに対して申し訳なくてこちらがまた気をつかって……と気のつかい合いを繰り返していも仕方がないですよね。だから限られた時間でできることをフルにやって、それが店舗にとって普通の状態と考えればよいのだと。子育てだけでなくそれぞれの事情に配慮した働き方をさせてくれる会社なので、「お互いさま」のムードがもともとあることに助けられています。
私は一度仕事を辞めましたが、辞めてみて「美容師がやっぱり好きなんだ。子どもの頃からの夢だったんだ」と気づかされました。親に学費を出してもらって専門学校を出て、国家資格まで取ってそれを途中で辞めるのはもったいないし、親にも申し訳ないと思ったのです。スタイリストは常に向上心がないと続けられない仕事ですが、だからこそずっと成長できる仕事。諦めずにがんばってください!
Salon Data
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