学ぶ。つながる。発信する。美容の未来を創る場所。
先輩女性インタビュー
長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!
vol.38
神戸・三宮の人気サロン「formage」で店長として活躍後、産休・育休を経てママスタイリストとして復帰。とびきりのハッピースマイルで働く澤田さんにも、「がんばっても先が見えない」という理想と現実のギャップに苦しんだ時期がありました。そんなとき、澤田さんに運命の出会いが訪れます。たまたま目に入った「formage」のおしゃれさに惹かれてホームページを調べると、そこには自分の求めていた美容師像がありました。それからは前だけをみて「突っ走った」そう。それから10年。これまでの道のりとこれからについて伺いました。
Staff Data
澤田恭子(さわだきょうこ)さん 37歳
スタイリスト。
formage【フォルメージ】勤務(神戸市中央区)
スタイリスト歴10年。1歳4ヵ月の女の子のママ。
火〜土曜の週5日、10:00〜18:00でフレックス社員として勤務。
★…ターニングポイント
社会福祉を学ぶために大学に入学。1年間学ぶがミスマッチを感じ中退。美容師に進路を変更し、美容学校に入るため1年間フリーターをして学費を稼ぐ。
西宮のヘアサロンに入店。アシスタントをしながら通信制の美容学校で学ぶ。朝練、夜練に明け暮れ、休みの日はセミナーに通う忙しい日々も嫌ではなく、楽しかった。
憧れていた先輩スタイリストが個人サロンを開業。アシスタントとしてついていくことに。様々な技術を教えてもらいスタイリストデビューするが、個人店のため客数が少なく、経験を増やすために転職。
地域密着型の大型サロンにスタイリストとして入店。経験を積み、パーマやカラー技術の自信をつける。
★さらなる技術やトレンドを勉強するために、三宮周辺でサロンを探す。おしゃれさと「髪を切ったぐらいで人生は変わる」というキャッチコピーに心を打たれ、「formage」に「アシスタントから修行したい!」と電話。入店を果たし、イチから修行をはじめる。
同店独自のカリキュラムを経て、スタイリストとして再デビュー。以前と比べて「お客さまをきれいにできる」という自信がつく。それからは楽しく、やることも多く、仕事に没頭する日々。
「formage」の店長になる。メンバーが楽しく働けるサロンづくりを目指し、マネージメントなども勉強する。
結婚し、まもなく妊娠。制度も整っており、前例もあったので産休・育休はスムーズに取得。ただ、「早めに復帰したい」と思い、半年で戻るつもりで休みに入る。
女の子を出産。子どもの保育園入園が決まり、出産から半年で仕事に復帰。店長はほかのスタッフに任せ、現在はスタイリストとして活躍している。
「formage」の店長をしていたとき。ヘアショーやコンテスト、撮影、後輩の教育など、休日もずっと美容の勉強をしていた。一つひとつ目標を達成し、目が回るほど忙しかったが、充実していた
育休明け、緊張して復帰した日、メンバーが「おかえりなさい」と書かれたボードなどで出迎えてくれた。つわりで苦しいときや産休前で寂しく思っていたときも、いつもメンバーに支えられてきた
今まで感じた事のない幸せを教えてくれる、最愛の娘と。娘と過ごす時間が今はなにより幸せ
サロン独自のカリキュラムを受けた時、「カットってこういうことだったんだ!!」とわかりやすさに感激したそう
A. 今のサロンに出会って、美容師としての目標が定まったこと。あとは突き進むだけでした。
自分が思い描いている美容師像にがんばっても近づけない。そんな状態が続いていたときに今のオーナーに出会ったんです。当時、お店が打ち出していたのが「髪を切ったぐらいで人生は変わる」というキャッチコピー。それを見た瞬間、「こういう気持ちでお客さまと向き合える美容師になりたい」と共感し、「絶対ここで働きたい」と思ったんです。既に他店でスタイリストとして働いていましたが、あえてアシスタントとして入社。伸び悩んでいたカット技術をお店のカリキュラムで学びました。それが本当に分かりやすくて、みるみる上達していく。そのおかげでスタイリストとして再デビューしたときは、以前より自信を持ってお客さまを担当できるようになりました。
それからはもう前に突き進むだけ! 会社が店舗を増やすタイミングだったので、技術だけでなく店長業務や仕事の進め方など、様々なことを教えてもらいました。
偶然にもお子さんはオーナーと同じ誕生日なんだそう。「オーナーとスタッフに、いつも支えられてきました」と澤田さん
A. Instagramでトレンドをチェック。みんなに支えられた分、早めに復帰して力になりたかったんです。
社内に産休・育休を取得したスタッフが既に2〜3人いて、制度は整っていました。ただ、私自身が仕事人間だったので「お店のみんなに迷惑を掛けてしまう」と申し訳ない気持ちだったんです。でも、オーナーに妊娠の報告をすると「後のことは気にしないで。体を大事にして、出来ることだけしてくれたらいいから」と言ってくれました。つわりもひどかったので、その言葉ですごくほっとできたんです。安心して任せられる後輩もいたので、つわりが本当に辛いときは休ませてもらうこともできました。
育休は制度上、最長1年半まで可能。いつ復帰するかは自分の意思に任されています。私は早めに戻りたくて、半年で復帰しました。産休中はヘア雑誌を読んだり、Instagramでヘアスタイルを見たりして勉強。半年でもトレンドは変わるので、遅れないようにチェックしていました。
「仕事と子育ての両立に協力してくれる夫にも感謝しています」と笑顔で話してくれました
A. 身につけた技術は絶対に裏切らない。胸を張って、働く背中を子どもに見せられます。
育休明けに復帰して、はじめは不安でした。でも、はじめてみるとすぐに感覚が戻って、しかもすごく楽しかったんです! それまでもプライベートで落ち込んだときなど、仕事に助けられたと感じてきましたが、改めて一度身についた技術は裏切らないことを実感しました。もちろん、それは私だけの力ではできないこと。いつも支えてくれるスタッフや通い続けてくれるお客さまに本当に感謝しています。
これからもまだまだ、美容師として色々と勉強したいと思っています。年齢を重ねたときに花開くように「着付け」を学んだり、困っている方の力になれる訪問美容なども勉強していきたい。美容師としてもっと力を付けて、働く姿を娘に見せ続けたいと思っています。
若いうちはやりたいことや自分への理想がたくさんあって、思い通りにいかず落ち込んでしまうことがあると思います。私もそうでしたが、そういうときに人や環境のせいにするのではなく、自分でしっかりと悩み、考え、行動すること。そのたくましさを身につけておけば、仕事はもちろん、人生の中でとても大きな力になると思います。
ひとりで考え込むのではなく、先輩や家族、友人に相談したり、本や映画など自分以外の考え方に触れたりしてみてください。そうすることで自分の考え方が確立できたり、自分を客観的に見ることができると思います。自分と向き合い、進む道が見えたら、あとはとことん没頭し、がむしゃらにやる! 私自身の経験から、そういう時期が自分を大きく成長させてくれると思います。
Salon Data
新規会員登録を頂くと、メルマガで最新記事や人気記事のお知らせをお届けします。また、セミナー・イベントの申し込みや、動画によるセミナーの視聴も無料で可能になります。