先輩女性インタビュー100人

サロンで働く女子 
100の生き方

長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのか、100人にインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!

vol.40

幼稚園教諭から美容師に転身。
「回り道」してたどり着いた店長の仕事スタイルとは?

元気いっぱいの園児に囲まれたお写真を笑顔で見せてくれた鬼生田さん。幼稚園教諭からの転身という異色の経歴を持つ美容師であり、今は神戸のサロン「Luxe HAIR PARTNER」で店長を務めています。高校卒業時に選ばなかったもう1つの進路、美容師への想いは幼稚園で働きはじめてからも消えることなく、4年後に辞めることを決意。それから14年。店長を務めるようになるまでの、決してまっすぐではないけれど夢に向かって突き進んだ道のりを伺いました。

Staff Data

鬼生田奈美(おにうだなみ)さん 39歳

店長・スタイリスト。
Luxe HAIR PARTNER【ルクス ヘア パートナー】勤務(神戸市東灘区)
スタイリスト歴10年。同店の店長になって6年目を迎える。

鬼生田さんのLife History

★…ターニングポイント

  • 20

    幼稚園教諭として働きはじめる。

  • 25

    4年間勤務するが、進学する際に迷ったもう1つの夢、美容師になるために思い切って退職。通信制の美容学校に入学。同時に、北新地にあるセット中心のヘアサロンにアシスタントとして入る。

  • 26

    先輩が独立してオープンしたサロンに、アシスタントとしてついていくことに。1店舗めと同じセット中心のサロンで、セットと着付けの技術を習得。少人数のサロンで、在庫やお金の管理などの仕事も覚える。

  • 28

    カットやパーマ、カラー等の技術を学ぶために退職。別のヘアサロンを探しながら、土日にブライダルヘアメイクの仕事をはじめる。

  • 29

    カラーリング専門のヘアサロンにパートとして入る。平日はサロンで働き、土日はブライダルの仕事をする。休みは自分で調節していた。

  • 31

    ★カットの技術を学ぶためにそれまでの仕事を辞める。ブライダルとカラーリング専門店で一緒だった先輩美容師とともに、チカラコーポレーションに入社。同グループの店舗の1つ、「REACH」に配属される。アシスタントからはじめ、1年でスタイリストデビューを果たす。

  • 33

    グループ店舗「Luxe HAIR PARTNER」ができ、オープニングスタッフとして異動。

  • 34

    サロンオープン後、2年目で店長に。不安はあったが会社の期待に応えたいと思い、覚悟を決める。

  • 39歳~

    お店のスタッフや地域のお客さまに支えられ、店長6年目を迎える。「楽しく!」をモットーに笑顔の店長として活躍中。

  • 会社のイベント、ヘアショーに参加

  • ヘアショーの最後の一幕。参加メンバーとともに

  • 夏にはお店のスタッフと浴衣で営業

  • スタッフみんなでおしゃれをして会社のパーティに

  • 「Luxe HAIR PARTNER」5周年祝いをスタッフみんなで

  • 会社の忘年会での1枚。社長を囲んでお店のスタッフと

鬼生田さんへのインタビュー

1店舗目以外は、すべて先輩の紹介や誘いで転職してきた鬼生田さん。「流されてきたんです」と言うが、ゆっくりでも着実に思い描いていた美容師像に近づいてきた

Q. 幼稚園教諭からの転身。大変だったことは?

A. スタートが遅い分、受け入れてくれるヘアサロンを探すのは大変でした。

 通信制の美容学校で勉強しながらサロンで修業をしようと思ったものの、そのとき、私は未経験で25歳。なかなか受け入れてくれるサロンがない状況でした。やっと見つかったのが北新地のサロン。ヘアセット中心のお店で、カットなどを学ぶことはできなかったのですが、「それならまず、セットや着付けをきっちりと学ぼう」と切り替えました。
 それからも店舗を変えて、セットやブライダルのヘアメイク、カラーリングなどの仕事を経験。「セットやヘアメイクの技術を習得できたかな」と思えたときに、「せっかく美容師になったのだから、カットの技術を磨きたい」と転職を決意しました。そうして31歳のときにやっと、チカラコーポレーションに出会えたんです。

Q. 美容師人生の中で、転機は?

A. チカラコーポレーションに転職したこと。ずっと学びたかったカット技術をイチから学ぶことができ、「カットしない美容師」を卒業できました。

 「髪を切る」ことは、それまでのセットやヘアメイクと同じ美容師の仕事。でも、私にとってはやっとたどりつけた場所であり、未知の世界でした。講習会やセミナーに通いカットの練習をしていましたが、カット技術をイチから学ぶためにアシスタントとして入り、そこからは「やるしかない」とエンジン全開。ひたすら練習に励みました。初めて担当したお客さまのカットは前髪のみでしたが、料金をいただくという重みをすごく感じました。
 入社した頃は31歳のアシスタントなので、周りの先輩は年下という状況。でも、入ってみるとそんなことは気にならず、気の合う先輩がたくさんいて楽しかったんです。やっと夢見ていた美容師像に近づけたのがこのとき。受け入れてくれたオーナーには本当に感謝しています。

お店のお客さんには子どもも多く、幼稚園教諭の頃のように子どもたちと関われるのがとっても楽しいそう

Q. 鬼生田さんの店長としての仕事スタイルとは?

A. 家族のようにワイワイ、楽しく働くこと。回り道のように見えて、幼稚園教諭の経験も活きています。

 店長にと言われたときは、「私でいいの?」と自信がなく不安でした。でも、会社の期待に応えたいし、ここまで育ててくれた恩返しもしたい。ここは自分ががんばるべきところだと思って決心しました。店長として6年目を迎えた今は、とても楽しく仕事をしています。3年目くらいから段々と自分のスタイルが見えてきたんですが、それは「楽しむ」こと。なによりもまず、スタッフと仲良く仕事をして、助け合う。そうしているとお店の雰囲気もやわらかくなり、それが伝わるのか、お友達を紹介してくださるお客さまが増えてきたんです。
 スタッフを見守るお母さん的な役割は、幼稚園教諭だったので得意分野。スタッフ一人ひとりに声を掛けたり、ご飯を食べに行ったりしますし、逆に子どものようにいたずらしてスタッフから怒られることもあります(笑)。幼稚園時代のことが今につながってきているので、「回り道も悪くないな」と思っています。

若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!

 美容師をしていると、不規則な生活リズムや周りの友達と時間が合わないことなどに悩むことがあると思います。その不満を解消するためには、話を聞いてアドバイスをしてくれる「メンター」を見つけておくことが大事。若いときは目の前のことだけを見てしまいがちなので、親しい人や同僚、先輩などにメンターになってもらえば、話すだけでスッキリすることもありますし、新たな視点で考えられるようになります。
 私にとってのメンターは、ブライダルヘアメイクを一緒にやり、この会社に一緒に入った先輩美容師。今も変わらず、なにかあると相談させてもらっています。あとは、今、悩んでいることのその先にある目標やビジョンをしっかり持っていると、壁にぶつかっても乗り越えられると思います。私にとっての目標は「楽しむ」こと。それを意識して動くうちに、環境も変わってきたんです。どんな小さなことでもいいので、ぜひ目標を見つけて自分から動いてみてください!

Salon Data

Luxe HAIR PARTNER【ルクス ヘア パートナー】

アクセス
阪神深江駅より徒歩3分
創業年
2003年(チカラコーポレーション)
店舗数
6店舗(チカラコーポレーション)
設備
9席
スタッフ数
6名(スタイリスト4名、アシスタント2名)※Luxe HAIR PARTNER
URL
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000126794/

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