お客さまに支持されたサロンを表彰する日本最大級のアワード、「HOT PEPPER Beauty AWARD」。「GOLD Prize」「SILVER Prize」受賞サロン、または「注目サロン」に選出されたサロンへのインタビュー。取り組みや受賞の秘訣をうかがいます。
【愛知】Z世代の女性スタッフが輝く!
自発的に動くコミュニケーションとは?
プルエクステ専門店 salon de COCO【サロン ド ココ】
HOT PEPPER Beauty AWARD 2023 GOLD Prize
「HOT PEPPER Beauty AWARD 2023」にて、GOLD Prizeを初受賞!実はそれまで、AWARDを意識したことはなかったという代表・Ayuさん。しかし、2023年2月に開催されたAWARD授賞式でのスタッフの熱量に感化され、次のAWARDもGOLDを狙う。スタッフは、Z世代が中心。自発的に動いてくれることが、集客UPにもつながっている。そのコミュニケーションの秘訣とは?
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000421043/CONCEPT
東海エリアでは希少なプルエクステ専門店。確かな技術&スピード、自然な仕上がりに定評あり。お客さまもスタッフも女性のみで、その居心地のよさも人気。
AWARD受賞・
売上アップに向けた
取り組み
「専門特化型サロン」が強いと、エクステに着目
スタッフ自ら、マメな「ブログ」更新
Z世代スタッフとの向き合い方
「専門特化型サロン」が強いと、エクステに着目
もともとヘアメイクとして活躍していた、代表のAyuさん。ヘアセットとメイクは、どちらかというと「数時間きれいにできる」という楽しさ。それも好きだったが、より継続的にお客さまをきれいにしたいと、サロンをオープンすることに。
2016年の創業にあたり、「専門特化型サロンが強いけれど、今からカットやカラーで勝負するのは難しい」…そんなときに出会ったのがプルエクステ。プルエクステとは、ヘアエクステ市場にわずか0.01%しかない高い品質を誇る人毛で、自然な仕上がりが特長。
取り付け方も特殊で、つけるのは比較的簡単でありながら、長持ちするので、お客さまの満足度も高い。しかも、1~2カ月と短期間でのデビューが叶い、数カ月で即戦力になるという。
エクステが好きな美容師は一定数いるが、プルエクステ専門店はまだ少ないこともあり、求人面でも有利だという。
▲プルエクステの特長
スタッフ自ら、マメな「ブログ」更新
HOT PEPPER Beautyのブログは、ほぼ毎日、多い日には1日3投稿!
代表・Ayuさん/『HOT PEPPER Beautyの営業担当さんに、“お客さま目線が大切”とアドバイスをもらったんです。私たちは現場にいるから、知識があって当たり前の状態。でも、お客さまはプルエクステの細かいことは、わからない…その視点が抜けていたことに気づきました。あと、“お客さまのなかには、かなりさかのぼってブログページを見る方もいるので、毎日アップすることが大事”とも教えてもらいました。
最初は、私なりに分析したロジックもスタッフに伝えていましたが、今は自分たちでコツをつかんでいますね。彼女たちは私とは違い、生まれたときからネットがある世代。自由にやってもらったほうが、自主的にがんばってくれて、結果が出ると感じています』
▲ブログページ/「プルエクステ何本で馴染むか?」「カットは必要?」など、お客さまの目線に立ち、気になるであろうポイントを解説
Z世代スタッフとの向き合い方
「スタッフ全員を娘だと思っている」と語るAyuさん。スタッフからも、非常に慕われている。Z世代スタッフも多いなか、接し方で気をつけていることを聞いた。
Ayuさん/『昔は、“私がやったほうが速い”と感じてしまうこともあって、具体的に指示を出すタイプでした。でも、それでできるようになったとしても、スタッフの心は何も満たされないと気づき…。
今は、引き出すことを大事にしています。たとえば、“こうやってやったほうがよさそうだけど、どう思う?”とか、“どうやったらいいかな?”などの質問を繰り返す。そうすると、自分で考えてくれ、結果が出れば承認欲求も満たされ、自信につながるんです。私も手が離れるようになって、スタッフも笑顔になりました』
自身も現場に立っていたときは、スタッフとお客さまの会話や、掃除の仕方などが気になってしまったが、今はオーナーとしての役割をまっとうしようと、SALON BOARDなど「数字を見る」ことに意識を転換したとか。
▲代表のAyuさん(右)と、スタッフのみなさん。スタッフの誕生日会は欠かさず行う。また、Ayuさんが厳選した一流のお店で定期的に食事会も。「一流のおもてなしを受けることで感じたものを、サロンでの接客にも活かしてほしい」との思いもある
代表インタビュー
Ayuさん
「株式会社 A Collection」代表取締役。ヘアメイクとして活躍後、2016年に「salon de COCO」をオープン。現在、名古屋市内にヘア(プルエクステ専門店)とアイの2店舗を展開。
ースタッフの方との関係性のよさが、伝わってきます。食事会以外での会話も多いのですか?
以前は月に1回、「1on1(ワン・オン・ワン/上司と部下が1対1で行うミーティング)」を行っていました。最近、私が多忙になってしまい回数は減りましたが、「必要だな」と思ったタイミングでは、予約枠をおさえて営業時間中に行うようにしています。スタッフのほうから、「してほしい」と言ってくれるときもありますね。
そのほか、2店舗合計のスタッフ6名が、ほかのスタッフと、1対1で話す機会を定期的にもうけています。1回15分で、仕事のことであれば何を話してもいい。先輩スタッフは、そこから新入社員の状態などを気にかけてくれます。
ーAyuさんは、店舗にもちょこちょこ顔を出されているのですか?
スタッフと話をするのは大好きですが、オーナーである自分が店舗に長居すると少なからずプレッシャーを与えてしまう気がして…。 なので用事があっても、差し入れを置いて、自分あての郵便物を受け取ったらサッと帰るようにしています(笑)。
ー現在、予約はほぼ100%の状態で埋まるとのこと。集客は最初から順調でしたか?
いえいえ!オープンしてから、最初の1年は予約が入らなくて、つぶれるかと思いました。メーカーさんや、HOT PEPPER Beautyの担当さんに相談して、アドバイスをもらい…。負けず嫌いなので、必死になって、やれることは全部やりました。
それまでは、「私はこうしたい」という思いが先に立っていましたが、そこから「お客さまは、こう望んでいる」という考え方になったのが大きいですね。
ーその努力が、AWARD受賞につながったのですね。授賞式は、いかがでしたか?
芸能人の方がいて、式の演出などにもテンションが上がりました!
授賞式は、1店舗につき2人までしか出席できませんが、どうしても連れていきたいスタッフがあと2人いたので、新幹線で一緒に行きました。本番中は、会場の外で待機してもらい、会が終わった後、記念に写真を撮ったんです。すごく喜んでくれて、私もうれしかったです。
ー次のAWARDも、GOLDを狙いますか?
もちろんです。前回、本番時の会場には入れなかったスタッフの1人が店長になったんです。だから今度は、その子をステージに上げたい!
実は、今の2席だと予約がすぐにいっぱいになってしまうこともあり、移転する予定で物件を探していたんです。でも、AWARDは席数区分別となっており、大きな席数に変わると、GOLDが狙えなくなるかもしれない…。スタッフのみんなも「次もGOLDを取りたい」という気持ちだったので、移転時期を延期しました。でも、大きな席数になっても、いずれはGOLDを取れるようにがんばります。
ー常に、スタッフのみなさんのことを、真剣に考えていらっしゃいますね。
うちは女性スタッフのみなので、今後も女性が働きやすい環境を整えていきたいです。スタッフは、結婚して子育てをしながら働きたいタイプと、私みたいに結婚しないでバリバリ働きたいと言うタイプと、両方います。そのどちらにも対応しながら、長く働けるように、たくさんのフィールドを用意したいと考えています。
取材レポート
インタビューで、「店舗にはあえて短い時間しか滞在しない」と語ったAyuさん。現場に入ると、いろんなことが目に入ってしまうのも理由にあるそう。「仮に、そのときお店の清掃状態が気になったら?」と質問すると…。
『サロンが休みの日に、私がこっそり掃除をしに行きます(笑)。うちは予約がほぼ100%で埋まっているので、すべてのことを100%でやるのは難しい。みんな若い女の子だから早く帰ってほしいので、できる人がやればいい』
サロン経営のほか、講師や美容組合・女性活躍推進、地域貢献の活動など、多忙をきわめるAyuさん。そんななかでも「私が外で働けるのは、スタッフのおかげ」と、常に感謝を忘れません。
スタッフのみなさんが口を揃えて、「Ayuさん大好き!」「Ayuさんについていきたい」と言う気持ちが、とてもよくわかりました。
プルエクステ専門店 salon de COCO【サロン ド ココ】
- アクセス
- 名古屋市営地下鉄「矢場町駅」より徒歩1分
- 創業年
- 2016年
- 店舗数
- 2店舗
- 設備
- セット面2席(salon de COCO)
- スタッフ数
- スタイリスト2名/アシスタント1名(salon de COCO)