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イノベーターが
見ている未来

vol.114

確固たる世界観を持ち、新しい取り組みをしている「次世代リーダー」へのインタビュー。
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。

Capullo(カプロ)/株式会社sette felicita

代表取締役社長 森腰 菜々絵さん (age.47)

ヘア・エステ・アイ・整体など18店舗展開!
三重でスタッフ最高売上/月1,000万円!?

三重、大阪、兵庫を中心に、事業を手広く展開するCapullo Group。現在はヘアをはじめ、エステ・アイなど美容サロン12、整体鍼灸院1、飲食店5の計18店舗を運営。「数字は追わせない」と言うが、美容サロン全店舗での月売上/スタッフ平均は231万円、なかには1,000万円を誇るスタッフも!エリアを問わない「高生産性型サロン」は、いかにして生まれるのか?

株式会社sette felicita(セッテ フェリチータ)代表取締役社長。宮崎県出身。関西大学卒業後、株式会社リクルートのホットペッパー営業(おもに飲食)を経て、大手自動車会社の総合広告代理店へ。在職中の2012年12月にCapullo.Co設立。2013年2月に退職と同時にCapullo.Co着任、同年10月に株式会社sette felicita設立。

・「Capullo Group」HP
https://capulloco.jp/

第1章人間関係のよさは、どこから生まれる?

「月1,000万円もの売上は、
仲間のおかげというリスペクトから」

美容室はセット面がゆったり広めの半個室で、シャンプー台はフルフラット席にするなど、寛げる空間であることを意識した造り。画像は大阪にある、「Capullo de Quatre(カプロ キャトル)」

美容サロンのお客さまから、「ここで働きたい」と言われることも多いとか?それほどよい環境をつくるためにどんな工夫をされているのでしょう。

美容従事者は「サロンの人間関係が嫌で辞めた」という人がすごく多いので、「楽しい人間関係を築いて美容に集中できる環境をつくる」ということを大切にしています。なのでルールをいくつか決めていて、そのひとつに「陰口・悪口は一切禁止!」というものがあります。

あと、アシスタントは「ケアティスト」と呼んでいますが、「スタイリストがケアティストより偉い」といった概念がなく、お互いにリスペクトしあう姿勢を大事に。少し前に、桑名(三重県)の美容室で月間1,000万円の売上を達成したスタイリストがいました。もちろんスタイリストも素晴らしいのですが、それはケアティストを3人つけていたから、「1,000万円分のありがとう」をお客さまからいただけたわけです。こういう考え方をみんなが理解しているので、自分だけがすごいとは思わない。「あなたのおかげ」というリスペクト、感謝が飛び交う職場なんです。チームでおもてなしするスタンスなので、それがお客さまにも伝わっているのかなと…。

素晴らしい考え方ですが、それをスタッフみんなに浸透させるのが難しいと悩むサロンも多いと思います。

たとえば各店舗では毎日、一日の振り返り時間を設けています。その際に「私が担当したお客さまのカラー、問題なくできていましたか?」と確認するケアティストに対しては、「よかったよ、ありがとう!」と伝える。逆に、スタイリストからも「私が時間を押しちゃったけどフォローしてくれて助かった」と伝えたり。承認欲求が満たされるような声かけを、みんなが大事にしています。

また「技術を学ぶということは財産を受け継ぐことである」というのは、何度も言います。先輩たちが培ってきた「技術」という財産を、無償で教わるありがたさを忘れてはいけない。技術者は、その技術を用いて、お客さまからお給料をいただいているようなもの。だからこそ、最も優先すべきはお客さまだよねと伝えています。

  • 森腰さんと共に会社を立ち上げた佐藤 真由子さん(右)は、現役美容師でもある。株式会社 sette felicita 代表取締役副社長、Capullo Groupの主宰としてサロン管理や教育全般を担っている

  • 2023年4月には三重県桑名市に整体鍼灸院「un Araragi.Co.(アララギ)」をオープン。柔道整復師や整体師、作業療法士が活躍中

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