先輩女性インタビュー
サロンで働く先輩女性たち
長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!
vol.97
育休復帰と同時に部長へ昇進!
週1出張で飛び回る、まつエクスタッフとは?
国内のみならず海外にも進出し、現在109店舗の巨大まつげエクステチェーンを展開する「Blanc」。遠藤優佳里さんは8カ月のお子さまの子育てをしながら、東海・北陸地方を統括する事業部長として活躍中です。子どもがいても平均で週に1度は出張に行き、各地を飛び回りながらママスタッフの先駆けとしての背中を見せる遠藤さん。肩に力が入っていない、しなやかな働き方についてお話をうかがいました。
Staff Data
遠藤優佳里さん 31歳
株式会社Blanc 店舗運営本部 東海事業部 部長。
まつげエクステスタッフ歴6年。
8カ月の男の子のママ。
9:00〜17:00の時短勤務中。
遠藤さんのLife History
★…ターニングポイント
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20歳
美容専門学校を卒業。名古屋市内のヘアサロンに就職。スタイリストになるまでに6〜7年はかかる厳しいサロンだった。
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24歳
4年間のサロン勤務中、ほとんど休みがなかったため退職。エステティックサロンで受付のアルバイトをしながら、旅行三昧の生活を楽しむ。
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25歳
25歳のうちに正社員として再就職しようと決意。美容師免許を活かせる仕事がしたいと考え、まつげエクステの「Blanc」に入社。「名古屋駅前店」に勤務。
入社1カ月後、「mozoワンダーシティビブレ店」の開店とともにオープニングスタッフとして異動。 -
26歳
「mozoワンダーシティビブレ店」で半年ほど勤務した後に店長に就任。
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27歳
名古屋・岐阜地区の4店舗を兼任する統括店長に就任。
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28歳
東海地区担当のエリアマネージャーに就任。
紹介で知り合った公務員のご主人と結婚。 -
29歳
長男を妊娠。当時は現場技術者の正社員のママスタッフはほとんどいなかったが、仕事は続けるつもりだった。
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30歳~
★出産2週間前から産休に入る。出産前から「半年で戻る」と予定しており、長男が生後5カ月で保育園に入園できたため仕事復帰。
復帰の際に、東海・北陸地域を統括する部長職を打診され就任。
遠藤さんへのインタビュー
Q. 美容師を辞めて、まつげエクステスタッフを目指した経緯は?
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A. ひとつのことに集中して施術する仕事がしたくなりました。
美容師を目指して専門学校に入り、ヘアサロンに就職したのですが、そこではほとんど休みのない生活でした。休日にも練習やモデルさん探しなどをしなければならなかったからです。また、カットだけでなく、パーマやカラーなどさまざまな施術をする仕事が自分には向いてないような気がしました。4年間勤務して、結局疲れて退職しました。
ヘアサロン退職後は、それまで休めなかった分を取り戻したくて、2年弱アルバイトをしながら、旅行したり遊びまくっていました(笑)。けれど、「正社員として再就職するなら25歳までだ」と思い転職活動を始めたのです。美容師免許が活かせて、ひとつのことに集中してできる仕事はないかと考えたとき、まつげエクステをやりたいと思いました。細かい作業も好きでしたし。
以前務めていたヘアサロンには社会保険がなかったので、基本的な福利厚生がきちんとした会社に勤めたくて「Blanc」を選びました。
Q. まつげエクステ未経験なのに入社1年未満で店長になるなど、トントン拍子で昇進していかれましたね?
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A. 自分のやりたいようにできることや、店舗を成長させることが楽しい。
まつげエクステは全く未経験でしたので、最初に配属された「名古屋駅前店」では、技術の基礎から教えてもらいました。ただ、「名古屋駅前店」は先輩たちが築いてきた店舗。方向性がまだ決まっていない新しい店舗で、自分のやりたいように店をつくっていきたいと思っていました。入社1カ月後に「mozoワンダーシティビブレ店」がオープンすることになり、志願して異動しました。1から店舗をつくってお客さまを増やしていくことが楽しく、半年後には「店長をやってみないか?」と声をかけてもらいました。うれしかったですね。
その後も店を成長させるためにスタッフと一緒にがんばり、翌年には複数の店舗を兼任する統括店長に、さらに翌年には東海地区のエリアマネージャーになっていました。でも、施術が好きなので、「mozoワンダーシティビブレ店」での指名のお客さまは引き続き担当しました。エリアマネージャーの仕事は、地区の約10店舗を担当し、各店の売上管理や店長を育成すること。各店の課題を考えながら、自分も入店してどうしたら売上が伸びる店舗になるかを、実践して見せています。気づいたらそういう立場になっていた、という感じですね。
Q. 仕事がのっているときの妊娠・出産はどう感じられましたか?
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A. キャリアだけでなく、家庭生活のプランも立てていたので、予定通りでした。
女性が生きていくうえで、キャリアプランだけでなく、家庭でのステップを考えることも大事だと思います。私はもともと30歳までに子どもがほしかったので、28歳で結婚したのも、思い描いていたライフプラン通りでした。
当時、本部スタッフ以外で正社員のママスタッフはほとんどいなかったのですが、妊娠を上司に報告したら「おめでとう!」と歓迎してくれました。育休は半年だけとって復帰するつもりだったので、そのように伝えました。幸い、子どもが5カ月のときに認可保育園に入園することができ、予定通り復帰しました。
ただ、復帰の際、今までよりも広いエリアを統括する部長職への就任を打診され、「子どもがいてできるのかな?」と一瞬迷いました。けれど、店舗勤務と比べて自分で時間のやりくりができるので、主人も賛成してくれました。近くに住んでいる義母も「協力する」と言ってくれて、部長職を引き受ける決意ができました。
今は、愛知、岐阜、長野、静岡、石川、富山が担当エリア。普段は9:00〜17:00の時短勤務で保育園の送り迎えは私がしていますが、残業のときは義母が、週に1度の出張の日は主人が代わってくれるので助かっています。
Q. ご主人やお姑さんの協力を仰ぐために、何か工夫されていることはありますか?
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A. みんなが褒めていることを主人に伝えて、間接的に感謝の気持ちを表しています。
義母は結婚当初から、主人が出張で家にいないときには「ご飯食べにいらっしゃい」と誘ってくれたり、「家族全員で子どもを育てよう」という雰囲気をつくってくれています。
主人もこちらから言わなくても家事や育児をやりたいタイプです。子どもが1度発熱して、私がどうしても仕事を抜けられなかったとき、主人が代わりに仕事を休んでくれました。主人と義母には本当に感謝しています。私の実家の両親や友人たちが主人のことをすごく褒めてくれるので「みんなが褒めてたよ!」と言うと、さらにやる気になってくれるようです。
育児と仕事の両立については、仕事の方で、もう少し店舗にいる時間を増やしたいと思うことがあります。現在は時短勤務中なので、出張の日以外はどうしても店舗にいる時間に制限があるからです。私以外に部長職が2名いますが、彼女たちは指名のお客さまの施術もしているので、私もいずれは施術もしたい。時短でも実現できるように、効率よく仕事をする方法を模索中です。
若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!
結婚して仕事を続けていくうえで、何でも「自分がやらなきゃ」と思わない方がいいと思います。例えば「ダンナのご飯を作らなきゃ」となぜ思わなければいけないのでしょう?夫婦とも正社員同士だったら仕事量もほぼ同じですよね。それなのに家のことは妻が「やらなきゃ」と思うのはおかしいと思うのです。今の時代、女性が専業主婦で生活できる家庭は一握り。共働きが基本ですから、夫婦で家事も育児も助け合うのが普通です。そうしたことをパートナーとなる人ときちんと話し合って、できる方法を見つけていってください。
Salon Data
Eyelash Salon Blanc ヴェルサウォーク西尾店 【アイラッシュサロンブラン】
- アクセス
- 名鉄西尾駅東口より徒歩1分
- 創業年
- 2009年
- 店舗数
- 112店舗
- 設備
- 4席(ヴェルサウォーク西尾店 )
- スタッフ数
- 340人(全社)