アカデミー活用サロン
成長しているサロンが
始めたこと
サロン課題に応じたラインナップをそろえた、ホットペッパービューティーアカデミーのセミナー。
受講後、課題解決に向けた取り組みを始めたサロンの事例をご紹介します。
vol.16Plants HAIR SALON by GEORGE 元住吉店(神奈川県川崎市)
スタッフの個性を伸ばすサポート体制をとり
オープンから1年半、右肩上がりの売上増!
元住吉駅前商店街のアットホームな雰囲気とはガラリと変わり、扉の奥にNYブルックリンスタイルのしゃれた空間が広がる「Plants HAIR SALON」。2015年12月のオープン以来、メンズ、レディス、キッズまで、幅広いお客さまに愛されています。系列店舗のスクールサロンという側面も持つサロンでは、若手スタイリストが低価格帯で腕をふるっています。店長の笠井さんはスタッフの成長をバックアップするためアカデミー講座を受講。学びを活かして現在までにサロンで行った取り組みや、感じている手応えをうかがいました。
当初のサロンのお悩み
- 若手スタッフにより多くを学んでもらうためには何をすべき…?
- 地域密着型サロンでは、年齢も性別もさまざまなお客さまへの対応力が求められる。また都心のトップサロンのようにファッション感度の高いお客さまに対する経験値は積み重ねにくい面もある。まだ経験の少ない若手スタッフが働くサロンにおいて、与えられた環境で最大限に成長してもらうには、店長として何をすべきだろう?
始めた取り組み
その1自分の特徴を認識したことで、必要な打ち手が明確に。
- 受講して得た学びや気づきはありましたか?
- 「店長の意識改革」講座では、自分の考え方の特徴を探るワークや、店長に必要な意識についての説明がありました。僕は売上至上主義的な傾向があって、そのためにお客さまによりよい技術を提供しなくてはならないし、スタッフにもがんばってもらいたいと考えていました。でも必要なことはそれだけじゃない、ほかにも意識すべきことがあると気づいたんです。
- 具体的にはどんな取り組みを行ったのでしょう。
- 「顧客志向」「達成志向」など仕事する際に必要な意識はさまざまあり、どんな考え方を重視しているかは人によって異なります。だからまずはスタッフの意識を、個人面談で探ることに。現状についてや店に対する希望、自分が理想とする将来像について話を聞いています。面談の頻度は最低でも月1回。これはスタッフの状況に応じて変えていて、こまめなフォローが必要ならば週1回ということもあります。
- みんなの要望を探ったのち、どんなサポートをしているのですか?
- 店長として「やりたいことをやらせたい」と思っているので、できる限りサポートしています。たとえばうちの系列グループではボランティア活動も行っていて、興味があるスタッフには社会福祉施設だったりカンボジアの孤児院でのカットを経験させています。スタイリストとして自分の外見も磨きたいという子には、撮影のヘアメイクを担当している僕の経験を活かして、アドバイスをしたり。仕事を離れても同僚との仲を深めたい、レクリエーションの機会がほしいという話から、BBQを開催したりもしています。
- スタッフの方の反応は?
- みんなの働く姿勢が前向きになったと感じています。個人面談を通じて自分の理想像と現状のギャップをスタッフ自身が認識し、また僕はギャップを埋めるためのアドバイスもしているため、目標に向けてみんなが行動するようになり、着実に成長しているとも思います。 結果的にはオープン以降、サロン売上は右肩上がりの成長を続けることができています。また、レクリエーションを通じてスタッフの仲間意識が向上したためか、退職率も減少。店の雰囲気が合わないから、と辞める人がいなくなりました。
NextChallenge!
都内のサロンで経験を積んだ僕たち幹部スタッフと、うちのサロンしか知らない若手スタッフとの間には経験の差があると感じていました。それをどう埋めてあげたらいいんだろうということから講座を受講して、その学びをサロンのみんなで取り組んでいます。個人の意識の強化はできてきたので、今後はその継続と、チームとしての強み作りをするのが目標の一つです。
スタッフたちの美容師としての価値向上も目標。これからの高齢化社会にともない、働く期間も長くなるでしょう。20代のいまのうちにいろいろ学べる環境を与え、末永く働ける美容師になってもらいたい。また、9月にはここのサロンとはタイプの異なる、プレミアムクラスのサロンを銀座にオープン予定です。僕がそうしたサロンで働く姿を見せ、こんな将来の選択肢もあるんだと伝えることも自分の役割かなと考えています。
Salon Data