昔から反骨精神というか…有名になりたい、有名な人に勝ちたいという気持ちは強くありました。でも他人に勝ちたいというより、「自分に勝ちたい」って気持ちかもしれないですね。そう考えると、今の自分はまだまだだと思ってます。

自分自身の未来はどうなりたいのか、まだ明確には見えないけれど、ずっと職人として現場には立ちたいですね。ショーや雑誌のヘアメイクもしているけど、一番自分に合っているのはサロンワーク。生でお客さんに会うのが一番大事な時間です。考えてみると僕はおじいちゃんが魚屋さんで、母親は和菓子店をやっていて、客商売の家系なんですよ。小さい頃から接客のやり方とか人付き合いを間近で見てきたから、自分もサロンワークが性に合ってるんでしょうね。

創業2年目からは新卒の採用もしていて、徐々に社員も増えています。新卒の子は僕ら既存のスタッフのインスタを見たりして、うちに憧れや期待を抱いて入社します。だから新人が入ると、その期待に応えようとして既存スタッフのモチベーションも高まるといういい流れを感じています。

ゆくゆくは日本全国に「ALBUM」を展開したいと考えています。店舗マネジメントをする店長やマネージャー職を担うのは社員なので、出店するには社員を増やす必要があるし、一方で即戦力となる業務委託スタッフも引き続き必要だと考えています。また今後は、業務委託としてうちにきたスタッフが、社員になりたい、スタッフの教育部門に進みたい、地元に帰って店を開きたい…といった要望があれば、将来像の支援もしていきたい。

もうひとつ、将来的にやりたいと思っているのは美容専門学校の経営。2年間で国家試験に必要な技術と知識が学べて、卒業後はすぐにお客さんがとれる即戦力がある子が育てられるような訓練校にしたい。学ぶ内容を絞ったら、それができると思うんですよ。そうして「ALBUM」で働く子を、学生のうちから育てたいと思っています。気持ちとしてはすぐにでも始めたいけど、卒業生を受け入れられるだけの店舗数がまだないので、実際に動き出すのはもう少し先ですね。

創業当初は「業務委託サロンでしょ」という感じで業界的にバカにされていた部分がありました。でも今、これだけの実績を上げたことである程度は認められたし、業界の有名店からも認知されるところまで来ました。でもまだまだだと思っていて、たとえば雑誌の依頼にしても、うちより全然インスタフォロワー数が少ないサロンのほうに声が多くかかったりもしている状況。そこからもう一歩抜きん出て、どのサロンをも圧倒する、いまいる美容師さんを圧倒する存在になりたい。「もう今はALBUMしかないでしょ」と言わせるところまでいきたいですね。

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  渋谷店のトップスタイリストでマネージャーでもある柴田夏実さんは25歳。スタイリストデビュー2年で、インスタフォロワー10万人超。こういったスタープレーヤーを短期間で多く輩出できるのは、組織全体での取り組みがあってこそ

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  年1回、全スタッフを集めて表彰する社内アワードを開催。当日はシティホテルに会場を設け、おしゃれをして参加。スタッフのモチベーションアップにつながっている