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第2章「GOALD」に込めた想い

「美容師は世界だって変える存在。
だから、変化し成長する必要がある。」

サロン名である「GOALD」は、輝くを意味する“GOLD”に、目標・目的を意味する“GOAL”をかけ合わせた

新サロン「GOALD(ゴールド)」の求人には180人を超える応募があったそうですね。どういう視点で選んで、スタッフは何名に?

スタッフはジュニアスタイリストを含めてスタイリストが7人、アシスタントが6人、バックオフィスに3人、プラス僕の17人です。新しいサロンをやるなら世の中にインパクトを残したい。だから普通なら「いい子」を選ぶかもしれないけど、僕が選ぶ基準は「バカ者、若者」。後先考えない行動力と突破力のあるバカ者と、世間にとらわれない純度の高い志を持っている若者。世間並みの基準に合わせちゃういい子より、「共感に流されず己を貫ける」かどうか。バカ者ってのはたとえば、応募時点ですでに自分のいたサロンを退職しちゃっている子とかね。まだサロンが出来てもいないし、採用されるかわからないのに、うちに入るんだ、と決めて辞めちゃっているって、ある意味バカでしょ(笑)。

そういう子に限ってスケールの大きい夢を語るんです。僕は人を判断したり評価する時、現在や過去の実績や結果より、未来を語ってもらった時のビジョンのスケールやワクワク感を重視します。

「GOALD」の理念は?

「美容師は世界だって変える」という理念を掲げました。お客さまに徹底的に向き合うことを大事にして、お客さまの人生をデザインする助けになるのが美容師だと思っています。世界というのは一人ひとりが目で見て感じてる世界のことで、僕らの手でお客さまの自信をつくる。そうして心が変わる、毎日が変わる、見渡す世界が変わる、ってことです。

だから提案する立場として、美容師はお客さまの「一歩先」にいなければならない。美容技術はお客さまの背中を押す一つの手段であり、技術はあって当たり前。それプラス、お客さまと向き合う時間にどういう価値を生み出せるのかまで求められます。体験を売るんです。経験や想いをのせた、あのステージで生まれる時間を。そのために、お客さまよりいろんな経験をして、会うたびに成長して、新しいものを提供できる「人間的プロフェッショナル」でなくてはなりません。

会社として成長できる体制を整えたのでしょうか?

組織としてトップダウンでガチガチにレールを敷くと、自主的に考えなくなるものです。だから目指す道は示して、絶対にはみ出ないよう大きなフレームは作りますが、ある程度は自由にやらせて放置します。理念や想いはしっかりと伝えますが、決まった練習会や定例会は設定していません。朝来る時間も帰る時間も自由。だけど、みんな自主的に練習はめっちゃしていますね。定休日は練習日みたくなっちゃってます(笑)。

僕はビジョンを提示し、仕組みやビジネスモデルをつくります。経営計画を立てて戦略を練り、キャッシュフローを予測して、ほぼその通りの数字にもっていく。選択と決断ですね。だけど現場に対しては「数字を上げろ」と言ったことは一度もありません。むしろ、「この期間は数字を出さなくてもいい」と話すこともあります。

スタッフ17人のうち、美容師以外いわゆるバックオフィスの方が3人というのは多いなと感じました。

僕自身が髪を切って生きてきて、経営面の細かな業務もやるようになった経験から思うのは、結局はプロフェッショナルに任せたほうがいいってこと。経営者1人でやることで無理・無駄が多くなり、スタッフに不安や負担をかけてしまう。なのでバックオフィスを充実させて、美容師がサロンワークやビジョンに集中できる環境にする。技術や接客において最高水準を目指してフルスイングできる環境をつくる、というのが最大のテーマです。

バックオフィスのメンバーは、各事業管理のゼネラルマネージャーが1人。広報やディーラーとの付き合い、これから動くビジネスのマネジメント、スタッフのマナー面の教育などを担ってくれる。僕の頭の中を一番理解して具現化してくれる存在です。あとは業界の動向を見て、うちの見え方を客観視しつつ、どう発信していけばいいかを指揮するマーケティング担当。もう1人は資金繰り、財務面や経理を管理してくれる税理士さんです。

僕1人が勉強して資料を用意してスタッフに説明するのでは、動き出しまでが遅くなる。でも彼らはプロなので求めるものに対する理解も早いし、営業、マーケティング、マネジメントと各分野で一気に動けます。僕が描く未来に向かってスピーディーに進んでいくには、それぞれの分野でプロを揃えることが必要です。

  • 常々トレンドをつくるスタイル。「技術はあって当たり前」と語るように、その卓越したセンスにも定評がある

  • この11月に35歳を迎えた、トメ吉さん。誕生日を祝うスタッフに囲まれたワンショット

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