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第3章美容師のキャリアプラン

「美容師の可能性は、
こんなもんじゃないと思っている。」

2018年、「Magico12周年」での集合写真

ちなみに、各店舗のコロナの影響はいかがでしたか?

4月はさすがに大変でしたが、5月・6月は戻ってきていました。うちは15店舗中・10店舗は若年層向けなんですが、9・10・11月が厳しいです。いままでコロナでバイトができなかったからお金がない、学校の単位取りに動く時期、というのが重なって、若い子向けのお店は全然来ていない。逆に、ベテラン勢の大人のお客さま向け店舗は復活してきています。青山にヘアケアを中心とした“お悩み解決型”の店舗があるんですが、そこはずっと安定していいですね。

今後の店舗展開について教えてください。

戦略としては「脱・郊外」。青山・原宿を中心に、ドミナントでどこまで出せるか。あと大箱もやってみたいですね。よりエンタメ的に。「渋谷横丁」ってありますけど、「ビューティー横丁」があってもいいかなって。そこにいったらビューティーが詰まっているような場所をつくりたい。

うちは下北沢発祥なので、下北沢ドミナントをより追求していきたいというのはあります。でも一方で、覚悟を持って軸足は「原宿を代表する美容室」に決めました。まだ挑戦していないデザイン軸、クリエイティブ軸があるので、チャレンジする枠はいっぱいあります。美容室におけるブルーオーシャンは、意外とまだあるんじゃないかと。

あとは若年層マーケットの開発です。美容室の入り口は、若い人たち。その入り口を制すれば、可能性が広がります。「原宿で美容師をしたい」という人は、この先も絶対になくならないので。その人たちの夢を叶えていけたらいいなぁと思いますね。

スタッフのみなさんのキャリアは、どのようにお考えですか?

ジャニーズさんとか、LDHさんは、次から次へと人気ユニットが出てきます。年齢的な問題でアイドルは続けられないとしても、役者や司会など、舞台を変えて活躍する場がある。僕もそういうものを繰り出していくことが、理想です。

スタッフが現場の仕事を後輩たちに譲ったときは、その先のサロンマネージャーや独立の道も支援したいし、もし美容とは別の仕事をやるとしても「一緒に何かやろうよ」と言いたい。たとえ「Magico」を辞めたとしても、「元Magico」として活躍できる人を増やしたいですね。うちは美容業界のなかで、「人材輩出会社」みたいなスタンスをとりにいくほうが、おもしろそうだなって。

ROLAND(ローランド)さんて、もうホストじゃないですよね。“元”ホストだからいい。それと同じで、“元”美容師だから、なれる職業もたくさんあると思うんです。美容師さんって、やっぱり器用だし、右脳派で発想力豊か。いろんな人とコミュニケーションをとっているので、ビジネスチャンスがいっぱい転がっているはず。僕はそっちにチャレンジしたほうがいいと思っています。

みんなが持っている不安というのは、「ずっと現役でハサミを持っていられるか」「体力的なものは大丈夫か」「新卒で入ってきた子とのジェネレーションギャップ」とか、いろいろあります。でも悩みを抱えるよりも、ポジティブに未来を考えてほしい。「美容師の可能性、こんなもんじゃないでしょ!」と、僕は思っているので。これからも、それを応援できる会社でありたいですね。

なぜ、若いスタッフに“任せ切る”ことができるのか?
上原さんいわく、好奇心だといいます。

人は、自分が知らないものを、つい否定してしまう。
だから必ず“肯定”から入る。スタッフが「おもしろい」と言ったものには、片っ端から目を通します。家で作業しているときはずっと、YouTube、Netflixをテレビにうつして。
スタッフが、どんなものをつくってくるのか。ワクワクしながら待っているそう。

「Magico」とは、ポルトガル語で「魔法使い」。
美容は魔法。みんなを変身させて、笑顔にさせて、びっくりさせる。
その楽しみを、みんなに伝えたい。最後に強く、そう語ってくれました。

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