「東京都美容生活衛生同業組合（BA東京）」は美容業における衛生水準の維持向上や、組合員の経営の安定に寄与することを目的とした団体。

まず注目したいのは、ホームページの充実度。感染対策はもちろん「事業・給付金・協力金・融資」「公共料金・納税・猶予」など、美容サロン経営者に役立つ“お金まわり”の情報まで網羅されている。

また、このコロナ禍において精神的に不安定になった経営者に向けて「メンタルヘルス講座」を不定期で開催。さらには急激なオンラインの普及にともない、会員に対して「LINE・Zoom講習会」も定期的に行う。特に高齢の組合員の方々に好評だという。

BA東京・村橋さん／「コロナによって、デジタル化の波が急速に押し寄せた。講習会や、デジタル化を推進するための助成金など、サロンの方に役立つ情報を、スピード感を持って届けていきたい」

・「BA東京」美容室コロナにおけるコロナ対策
https://measure.beauty-city.com/

健全なネイル産業の発展を目的として設立され、35年もの歴史を持つ「日本ネイリスト協会（JNA）」。

ネイルサロンはお客さまと対面で接するため、スニーズガードなど独自の対策も必要になってくる。そのため「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」をいち早く策定。内閣官房の感染症対策ホームページにも、業種別ガイドラインとして掲載されている。

またあらたに、お客さまに安心してネイルサロンを利用してもらえるよう「ガイドライン実施宣言ステッカー」を作成。チェックリストに照らし合わせ、感染症対策を徹底していることを確認したうえで、ネイルサロン・ネイルスクールなどに発行している。

JNA・萩原さん／「ガイドライン策定にあたっては、感染症の専門医や換気のエキスパートの先生方に指導・監修をいただいた。高頻度接触部位の消毒・除菌など、実際のサロンワークに落とし込んだガイドラインなので、サロンのみなさんに役立てていただけたらうれしい」

JNA・木村さん／「コロナ禍に対応して、講習・研修やイベントなども、オンラインでの開催を進めてきた。ネイリストにとって技術向上・スタッフ教育は大事なこと。これからも、この時代に合わせた方法で情報を発信していきたい」

・「日本ネイリスト協会」感染症対策ガイドライン
https://www.nail.or.jp/information/coronavirus/guideline/index.html

「日本まつげエクステメーカー連合会（まつれん）」は、まつげエクステンションの健全・安全な普及のため、日本のまつげエクステンション産業及び関連産業の各企業で結成された団体。

「一人でも多くの方の笑顔・幸せに貢献する」という使命のもと、業界指針資料の必要性を強く感じ、関係省庁などの資料をもとにコロナ対策ガイドラインを作成したという。

まつれん・濱崎さん／「弊社でも、お客さまにヒアリングを行った。いまは“マスク・消毒は当たり前”。スタッフの抗体検査やサロン内の除菌、オンラインでの事前カウンセリングなど、より徹底した対策が求められているように思う」

まつれん・宮本さん／ 「まつげエクステをして、ちょっとキレイにするだけでも気持ちは上がる。アイサロンも客足が戻りつつあり、お客さまが“美容の価値”をあらためて感じているのでは」

まつれん・廣瀬さん／「マスクをしても目は常に見えているので、まつげエクステの需要が伸びている、という声を耳にする。新しい顧客の掘り起こしなど、次の一手を考えていきたい」

・「日本まつげエクステメーカー連合会」マツエクサロンにおける感染対策ガイドライン
http://mtr.or.jp/wp-content/uploads/guideline-covid19-matsuren202012.pdf