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第3章エンターテインメント企業とは

「きれいごとを貫き通したから、
いまがある」

2021年9月28日オープンの「Jeunesse」

今後、予定していることを教えてください。

YouTubeに本格的に参入しようと思っています。いまさら?と思われるかもしれませんが、2022年にあるTick Tokのアップデートを見据えてのことです。“美容師”のYouTuberではなく、「髪も切れる“YouTuber”」として、関西コレクションのゲストとして呼ばれるくらいの人材を輩出したい。たとえば、10万人登録いったら、エンタメビューティーサロンを出店するとか。これから、スタッフの中からメンバー選出をします。再現性を追求して、さまざまなユニット展開もしていきたいですね。

あと、走りだすのは来年になりますが、美容学生向けの「CHAINONアカデミー」という構想もあります。「CHAINON」のスタッフが、学生に技術を教える“塾”のようなもの。その場所は「撮影スタジオ」としても使いたいと考えていて。先ほどのYouTubeもそうですが、今後メーカー事業も増やしていくので、スタジオがほしかったんです。そこが、事業のハブになるといいなと。

次々に、新しいことに挑戦されています。その原動力は?

僕と「一緒にいたい」と言ってくれた、スタッフの未来をつくっていきたいんです。スタッフがやりたいことを言ってくれると、僕自身、知らない世界を知ることができます。自分のためだったら、ここまで調べられない(笑)。人のためのほうが成長できるし、ありがとうと言ってもらえて、いいことしかない。だからずっとギブができるし、結果、お金にも困らない。

美容業界って、みんな「離職」に悩んでいますよね。それってシンプルに、オーナーに魅力がない、ということだと思うんです。大企業と違って、美容室の規模でいうと、オーナーの魅力次第なんじゃないかと。魅力的なオーナーというのは、新しい情報を取り入れて、次々と実践している人だと思います。僕は、そうでありたいので、行動しながら、積極的に発信し続けています。

最後に、坂口さんにとって「エンターテインメント」とは?

エンターテインメントって、人を喜ばせるもの。美容師だったら、カットだけではなく、心のケアまでできるような、「人を喜ばせることができる仕事」に昇華していきたいですね。社名である「CHAINONエンターテインメント」の通り、すべての事業を「エンタメ化」していきます。

実は来年、理念を一新しようかと。独立したての頃は「そんなきれいごとで、ビジネスは成功できない」と、たくさんの方に言われました。でも、独立して2年8カ月、店舗は10店舗、スタッフは70名まで増えた。これは、きれいごとを貫き通した結果だと思います。

いまの時代、“才能”って、壮大なきれいごとを語り続け、行動し続ける人に集まる。その才能が集まれば、夢物語のようなきれいごとでも、実現する確率があがります。

自社の事業で、どれだけ社会をよくできるか?…お金儲けでもない、誰かによく思われたいでもない。ただあるのは、使命感。「キレイゴトをカタチに!」この新しい理念とともに、まだまだやります!

  • 2021年8月に発行された坂口さんの書籍『美容の未来のその先へ』(Pocket island)。いままでの軌跡と、今後の構想が語られている

坂口さんが何度となく口にした、「ギブの精神」。出店ひとつとっても、常に「誰かのため」。
もし、その人に裏切られたら?…そんな邪推に、坂口さんはこう答えました。

『こちらが信用するから、相手も信用してくれる。相手を見て、信用する・しないと決めるのは浅い。人の可能性を信じる。それだけです』

―キレイゴトをカタチに!―

そのキレイゴトの集合体は、大きな渦となり、巨大なエンターテインメントになろうとしています。

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