千葉駅から、徒歩10分。「こだわりのケアと、大人レディ向けデザイン」がコンセプトの、ネイルサロン「SOROR by MUSA 【ソロル】」。2020年1月のコロナ禍でのオープンでありながら、なかなか予約が取れない人気店にまで成長!アイサロンとの相互集客、そしてスタッフ自ら、売上への意識を高めることができた秘訣とは?
オーナー/林 宏美さん
2017年3月に、千葉駅にアイサロン「MUSA【ムーサ】」を創業。2020年1月、2店舗目はネイルサロン「SOROR by MUSA 【ソロル】」をオープン。美容業を約20年活躍したのち、現在は経営に専念。
ネイリスト/益子 結花さん
ネイリスト歴4年。卓越したケア技術と、丁寧な接客に定評あり。サロンボード(ホットペッパービューティーの予約・管理システム)を日々チェックし、集客UPにつなげている。
ネイルサロン&アイサロン、集客面での相乗効果
ー林さんはもともとアイデザイナーで、アイサロンを経営されていたとか。なぜ新たに、ネイルサロンをオープンしたのですか?
林さん/もともとネイルサロンを経営するつもりは、全然なかったんです。でも、私がプライベートで通っていたネイルサロンが閉店してしまうとのことで。そこは、それまでサロンを固定したことのなかった私が、担当してくれた益子さんの魅力にハマって、初めてリピートし続けたサロン。彼女の技術と接客を、すごく信頼していました。「じゃあ、私がネイルサロンを出すから、一緒に働こうか」と。そんな経緯があって出店をして、いま、うちのネイリストとして働いています。
その出店タイミングで、ここから近い、別の場所にあったアイサロンを移転して。同じビルの同フロアに、ネイルとアイの2サロンを構えることになりました。
ーなぜ、同フロアに?
林さん/エレベーターを降りると、フロアにはうちの2サロンだけ。手前がネイル、奥がアイです。互いに入口のドアを設けていないので、中がオープンに見られる状態。
そうするとアイサロン利用の方には、行き・帰りに、ネイルサロンの存在を知ってもらえます。また会計時に「お得なネイルチケット」をお渡ししているので、それをきっかけに「いままでネイルサロンに行ったことがなかった」という方も、何人か利用してくださいました。
一方ネイルサロンでは、会計をアイサロンのレジでお願いしていることもあって、そこでアイサロンのおしゃれな雰囲気を伝えることができたり。
あとは、それぞれのInstagramに双方のサロン情報を載せ、そこから興味を持って来店してくれたお客さまもいます。
ー2020年、コロナ禍でのオープン。大変だったのでは?
林さん/ネイルサロンをオープンしてすぐ、一回目の緊急事態宣言になったので、一時休業しました。その自粛中にアイサロンのお客さまが、まつ毛エクステのない状態に慣れてしまったこと、エクステよりまつ毛パーマの人気が上がったこと、若いお客さまのナチュラル思考の影響などからか、緊急事態宣言が明けても、アイサロンの集客が伸び悩んだ時期がありました。そこを、ネイルサロンでの収益で補完できたのは助かりましたね。
お客さまの多くが「次回予約」をして帰るほどの、人気店に!
―接客面で気をつけていることは?
林さん/細やかな心配りはもちろん、「ここにきたら、美意識が上がる」と思ってもらうことを意識しています。たとえば、施術後に酵素ドリンクをサービスしたり(現在はコロナで休止中)。あとは、スタッフ自身がきれいでいること。身だしなみに限らず、カウンターに立っている、ふとした時の姿勢なども…お客さまって、意外と見ているものですよね。スタッフには、「女性に憧れられるような人になりましょう」という話をしています。「指名をいただく」ということは、技術だけではなく、“人としてどう魅力的か”が、重要だと思うからです。
―そういったことが功を奏してか、ホットペッパービューティーの「口コミ平均4.92(2021年10月時点)」と、高評価ですね!
林さん/ネイリストたちの「ケア技術」と「丁寧な接客」の賜物です。うちでは通常のジェルネイルメニューでも、ケアだけで30分くらい時間をかけます。そうすることで、ネイルのモチ・仕上がり・きれいさが、まったく違ってくるんです。
私も本当は益子にやってもらいたいけれど、お客さまを優先したいので、なかなか予約が取れない(笑)。ほかのサロンに行くと、余計気づきますね。「うちのサロンのケア技術って、すごいんだな」と。
予約枠も早めに埋まりがちなので、お客さまも帰るときに「次回予約」をされていく方が多いですね。
―口コミに対する「返信」も丁寧ですね。気をつけていることは?
益子さん/定型文には、しないようにしています。カルテを見直して、お客さま一人ひとりの顔を浮かべながら…。「お話が楽しかった」と書いてくれていたら、「また、あの話をしましょう」とお返事したり。爪のお悩みを書いている方には「こんな方法があるので、今度お教えしますね」と、“また来たい”と、思ってもらえる文章を心がけています。
目標達成に向かって、スタッフ自ら「集計分析」まで使いこなす!
―サロンボード(ホットペッパービューティーの予約・管理システム)の機能で、活用しているものはありますか?
益子さん/お客さまとの会話から、「ブログ」を意外と見てくれていると感じるので、マメに更新しています。多いときは、一日に17投稿くらい。
あと「集計分析」は、毎日見ます。一日あたりの単価がいくらか、総客数はどのくらいか、何割の方が「指名」で来てくれているか、目標金額を超えていない日が何日あるか…とかですかね。
もう一人のネイリストは、専門学校時代からの後輩なんです。私は先輩だし、負けず嫌いなので、売上で負けたくない(笑)。
―すごく細かくチェックしているんですね!
林さん/私は、彼女を「天然記念物」と呼んでいるんですが、本当にすごいんです(笑)。
スタッフには、月の初めに「先月の結果&来月の目標」を提出してもらいます。たとえば「〇〇のコースを何分以内に仕上げる」と目標を決めたら、その“目標を達成するためには、具体的に何をすればいいか”を、箇条書きで細かく書いてもらっています。漠然とした目標だけだと、ただ目標を決めただけで終わってしまいがちなので。
くわえて益子は、自ら率先して「お客さまノート」というのを書いているんです。ネイリストを始めてからずっと書き続けていて、お客さまごとの会話を、すべて残しています。ノートには売上金額、反省点、目標なども…ビッシリ!
うちはネイリスト2名で、仲良しでありながら、お互いを刺激し合える、いい関係。もう一人のネイリストも、益子という憧れの先輩が近くにいることで、成長できているように思います。
益子さん/以前働いていたサロンでは、正直、仕事に行きたくないと思う日もありました。でも、こちらに入ってから、モチベーションが変わった。それまで、自分の売上を気にすることもなかったけれど、目標設定があったり、後輩ネイリストも入ってきたりで、売上への意識が高まりました。
なにより、このサロンを始める時、林さんが「ネイルサロンの出店は、あなただから実現できたことだよ」と言ってくれたこと。その思いに応えられるよう、がんばります。
SALON DATA
-
SOROR by MUSA 【ソロル】
- アクセス
- JR千葉駅東口より徒歩10分/京成千葉中央駅より徒歩5分
- 創業年
- 2020年
- 店舗数
- 2店舗(ネイルサロン1・アイサロン1)
- 設備
- ハンド2、フット1
- スタッフ数
- 2名