先輩女性インタビュー

サロンで働く先輩女性たち

長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!

vol.20

第一線の原宿から地域密着型のサロンへ。
震災をきっかけに変えた「働き方」とは?

30代半ばで、地域密着型の大人女性に向けたサロン「エルブロッサム 常盤台店」に転職。原宿などの第一線のサロンで走り続けてきたママスタイリスト山田さんにとって、それは「ゼロからのスタート」に等しいものでした。新たな職場でキラキラと輝いている山田さんに、笑顔の理由を伺いました。

Staff Data

山田里奈さん 37歳

スタイリスト。
L-Blossom 常盤台店勤務(東京都板橋区)
スタイリスト歴12年。10歳と8歳の男の子のママ。
正社員でのシフト勤務。平日1日、日曜祝日休み。

山田さんのLife History

★…ターニングポイント

  • 19

    美容専門学校を卒業。六本木のサロンに入る。
    ヘアセット中心の店舗でカット等の技術を身につける機会が少なく、転職を考えるように。

  • 21

    原宿にある個人経営のサロンに入店。
    ゼロからアシスタントとして再スタートし、4~5年でスタイリストになる。手荒れをしてドクターストップになったこともあったが、雑誌の撮影を目標にがんばっていた。

  • 26

    メイクをやりたくて、ヘアメイクに強い原宿のサロンに移る。
    第一線のメイク技術を教わり、雑誌の撮影も担当できるように。

  • 27

    結婚、第一子出産。
    客数、売り上げともに一番多かった時期に妊娠。
    お客さまが離れるのが怖くて、2カ月で復帰。母は現役で働いていたので、祖母に子供を預けるなどして、時短勤務で働く。

  • 29

    第二子妊娠、出産。
    原宿のサロンで働き続けることに限界を感じ、退社。
    妊娠中に以前のサロンの先輩が独立開業。時短などの条件を全て受け入れてもらい、下北沢のお店のオープニングスタッフとして再び働くことに。

  • 35歳~

    ★勤務中に東日本大震災が起こり、帰宅困難に。
    子供のことを考え、自宅近くで働こうと決める。
    「ママ歓迎」という「ブロッサム」の求人広告を見て、働き方に共感。正社員として中途入社し、自宅から近い常盤台店で働き始める。

  • ウェディングのヘアメイクを担当

  • 原宿のサロンではメンズ雑誌やヘアカタログの撮影も多かった

  • お店のスタッフとサロンで。子育ての相談をすることも

  • お休みの日は家族で山へ

  • 常盤台店スタッフでの食事会も楽しいイベントのひとつ

山田さんへのインタビュー

後輩教育にも力を入れていたサロン。夜までいられないのが心苦しかった

Q. 子育てと仕事の両立、ぶつかった壁は?

A. ストイックな働き方が求められる第一線のサロンでは、子供は理由にできないと感じるように。

 第一子を妊娠したのは、第一線のサロンで撮影のヘアメイクもできるようになり、仕事に一番のっていたときでした。まわりに産休や育休の前例もない中で、失客しないようにカット周期を考えて出産ぎりぎりまで働き、2カ月で復帰。今考えれば無茶ですが、ずっとハサミを持って走り続けて来たので休むのが不安でした。
 でも、第二子を妊娠したとき、全員がストイックに仕事をするサロンでは、これ以上子供を理由にできないと限界を感じて。お店にいろんな対策をしてもらっていましたが、「もう辞めるしかない」と思うようになりました。

常盤台店は朝9時オープンというのも魅力。夜まで働けない分、朝早い時間から働きたいと考えていた

Q. 美容師人生のターニングポイントは?

A. 震災をきっかけに原宿から地域のサロンへ。ゼロからのスタートはとても勇気がいりました。

 「エルブロッサム 常盤台店」に移ったきっかけは東日本大震災でした。電車で1時間の道のりを歩いて帰宅することになり、子供のことを考えると自宅近くで働くのが一番だと痛感しました。「原宿」という最先端の環境にこだわってきたので、はじめは地域密着型のサロンに移ることへの不安もあったし、お客さまに「遠すぎてさすがに通えない」と泣きつかれて悩みました。
 でも、35歳という年齢もあり、「動くなら今しかない」と就活をはじめて。その中で、私が求める条件をすべて満たしてくれたのがこのお店だったんです。

「本当にお客さまには感謝していて、自分にとっての宝物だと思っています」と山田さん

Q. 「働き方」を変えて、良かったことは?

A. みんなと鍵をかけて一緒に帰れることがうれしい!「働きやすさ」を実感しています。

 今までも時短で働かせてもらっていたのですが、閉店時間が遅いお店で18時に帰るのはほかのスタッフに申し訳なくて。でも今のお店では、閉店作業をしてお店を出るところまでいられるんです。あとは、お店に女性としての人生の先輩がたくさんいるので、独身男性の中で働いていたときは誰にも相談できなかったようなことが相談できるのもうれしいですね。
 2年経って、新しい出会いもたくさんありました。指名してくださる地域のお客さまが増えてきて、昔からのお客さまも20人くらい遠くから来てくださる。勇気を出して本当によかったと思っています。場所は変わっても目標は高く、今はこの場所で上を目指してがんばっていきたいです。

若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!

 美容師を続ける上で大事なのは、「あきらめないで続けること」だと思います。私も大変なことが色々ありましたが、続けていれば出会いもチャンスもある。私自身、美容師人生を歩んできて、何らかの形でより良い方向性が必ず見つかると実感しています。
 辛いときはひとりで悩まずに、信頼できる先輩や家族などに相談してみてください。最終的には自分で決断するしかないですが、いろんな道があることを知って欲しいです。20代はまだまだたくさんの可能性があります。守りに入るとどうしてもそこまでになってしまうと思うので、ぜひ挑戦をしてみてください!

Salon Data

L-Blossom 常盤台店【エルブロッサム 常盤台店】

アクセス
東武東上線ときわ台駅より徒歩2分
創業年
1987年
店舗数
36店舗 ※Blossomグループ
設備
10席
スタッフ数
8名(うちスタイリスト6名、アシスタント0名、ネイリスト2名)
URL
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000108136/

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