先輩女性インタビュー
サロンで働く先輩女性たち
長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!
vol.19
SNSでのフォロワー数22.5万人突破!
有名雑誌で人気を集めつつ、家庭を大事にする働き方とは?
SNSにアップしたヘアアレンジが注目を集め、福岡天神の所属サロン「Daisy」に全国から指名客が集まる土田さん。10:00~19:00の時短勤務で家庭を大切にしつつ、サロンワークのほか、有名ファッション誌やブライダルの撮影、ヘアアレンジ集の出版など、多方面で活躍しています。彼女が活躍の場を広げるのに至った経緯とは?仕事を続けていくうえで、必要と考えていることは?お話を伺いました。
Staff Data
土田瑠美さん(つちだるみ)さん 36歳
スタイリスト。Daisy勤務(福岡県福岡市)
スタイリスト歴11年。「Daisy」のオープン当時から在籍している、トップスタイリスト。家庭を大切にしながら、サロンワーク・雑誌撮影・ブライダルなど、多方面で活躍中。現在、時短勤務&週休2日にてサロンに勤務。「Rumiアレンジ」誕生のきっかけとなったSNSのフォロワー数は、22.5万人を突破。
土田さんのLife History
★…ターニングポイント
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20歳
高校生の頃に「美容師さんてかっこいいな」と思い目指し始める。
専門学校卒業後、福岡の人気サロンに入社。アシスタント時代は、先輩に教えてもらいながら、仕事&勉強漬けの毎日。 -
24歳
スタイリストデビュー。売上や指名数などの目標を常に自分の中で立てながら、仕事に取り組んでいた。サロンワークのほか、地元誌の撮影にも参加。
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29歳
約10年間同じサロンに勤め、新しい環境で違う自分を見つけたいと考え、退社。オープニングスタッフとして、「Daisy」に入社。
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32歳
1月に結婚。自身の結婚式のヘアスタイルの参考のためにSNSをチェック。表現ツールとしての魅力・可能性に惹かれ、結婚を機に興味を持ったヘアアレンジなどをアップするようになる。
家庭を大切に考え、オーナーに働き方を相談し、時短勤務に。とはいえ、これまで通り数字を意識するなど、仕事に全力で向き合い、サロンに貢献できるよう努めた。 -
34歳
SNSを見た編集者の方からファッション誌撮影のオファーがあり、1年にわたって特集を組んでいただけることに。自身が発表したヘアアレンジは「Rumiアレンジ」と呼ばれ、大人気に。この頃から、サロンワークと並行して、ファッション誌・ブライダル撮影の仕事も手がけるようになった。
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35歳
★初めてのヘアアレンジ集を出版。本を見たお客さまが全国からいらっしゃるなど、反響が大きかった。また、両親が喜んでくれたのもうれしい思い出。
出版を機にさまざまなジャンルの撮影の仕事を担当するようになり、仕事の仕方や生活がガラリと変わった。 -
36歳~
ファッション誌やブライダルの撮影のために、月に2回は東京へ出張。時間調整は大変だが、今後も家庭を大切に、お客さまと触れ合えるサロンワークはもちろん、撮影のお仕事も、積極的に挑戦したいと考えている。
土田さんへのインタビュー
Q. これまでで辛かったできごとは?
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A. 「今」を諦めないために、時間を調整するのが大変!
この仕事が好きなので「辛い・辞めたい」と思ったことはないのですが、現在、時間調整に苦労しています。家庭は何より大事ですが、大切なお客さまとの関係も続けたいし、サロンワークとは異なる感動をいただける雑誌やブライダルのお仕事も辞めたくない。限られた時間の中で、すべてにベストを尽くし、両立させることにとても難しさを感じています。
今、何かを諦めずに済んでいるのは、きついときはいつでも手を差し伸べてくれるオーナーの存在があってこそ。例えば、19:00までの時短勤務のおかげで、帰宅後にほかのお仕事の準備ができる。休みの日に撮影などの仕事が入ればもう1日休みをもらえる完全週休2日のおかげで、平日にはままならない家事や夫との時間を作り出せています。勤務時間や勤務日数を、希望に沿ってフレキシブルに対応してもらえる「Daisy」で働けているからこそだと心から感謝しています。
Q. この仕事をしていて、喜びを感じる瞬間は?
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A. あらゆる場面で実感。30代だからこそ知れる喜びも。
かわいいスタイルができたときや、お客さまの笑顔に触れたとき。また、学生だったお客さまが結婚してお子さま連れで来店されたときなど、お客さまと一緒に歳を重ねていると感じられる瞬間も喜びでいっぱいになります。ブライダル撮影など、一生の思い出となる瞬間に携わらせていただけたときも幸せ。今まで自分の中で消化していたものが、SNSや雑誌、本を通して全国の方に見ていただけていることも、とてもうれしく思っています。アシスタント時代からコツコツやってきたことが30代になってようやく形になってきて、喜びを感じる瞬間も増えてきたように思います。
Q. スタイリストを続けていくうえで、必要なことは?
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A. 時代に合った自己PR術を知ることは働く大きな武器に。
今はSNSによって、東京以外のどの場所にいても自分の情報を発信でき、多くの方にアピールできます。多くの方の目に留まればそれだけチャンスは広がり、売上や指名客数の増加につなげられることも。だからこそ、その時代に合った方法で自己PRできる術を身に付けることは、とても大切だと思うんです。もちろん、ただ自分をPRすればいいのではなく、共感いただけるスタイルやセンスを発信することが大切。そのために、常に感性を磨き続ける努力も必要だと考えています。
若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!
面接時などの後輩を見ていて思うのですが、何歳までに子どもがほしいとか、何歳までに家を建てたいなど、しっかり目標を持っていたり、将来を描いている子の方が、辞めずにがんばれているような気がします。私自身、目標やこういう風になりたいというイメージを常に持つことで、仕事に前向きになれ、続けることができていると思います。その都度、目指す人を見つけてもいいし、どうなりたいか描くのもいい。ポジティブな気持ちで目の前の仕事をこなし、目標をクリアしていくことで、自然と道はできていくと思います。
Salon Data
Daisy【デイジー】
- アクセス
- 西鉄福岡天神駅から徒歩5分
- 創業年
- 2009年
- 店舗数
- 1店舗
- 設備
- 9席
- スタッフ数
- 11名(うちスタイリスト6名、アシスタント5名)