オトナ女性の心をつかむ接客の極意 オトナ女性の心をつかむ接客の極意
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先輩女性インタビュー100人

サロンで働く女子 
100の生き方

長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのか、100人にインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!

vol.28

「仕事も人生もあきらめないでほしい!」
出産後も「役員」のまま復帰した熱い想いとは?

楽しさや雰囲気の良さだけでなく、「社会人として、この会社ならきちんと成長できると思ったんです」と入社理由を話してくれた柴さん。28歳で店長になり、29歳で全社に関わる役員(マネージャー職)へと進みます。その3年後、産休・育休を取り、母となって復帰。パートで復職する先輩ママスタッフが多い中、柴さんは「役員のまま」で復帰することにこだわります。その決意に込めた熱い想いとは? ママ役員として活躍する柴さんに伺いました。

Staff Data

柴裕子(しばゆうこ)さん 33歳

執行役員マネージャー。
GINZA 松本平太郎美容室 吉祥寺PART5勤務(東京都武蔵野市)
スタイリスト歴14年。1歳の男の子のママ。
9:30〜16:30の時短勤務で、月曜と日祝日がお休み。
吉祥寺エリアを中心に、全社のマネジメントに携わる。

柴さんのLife History

★…ターニングポイント

  • 21

    専門学校を卒業。
    社会人として成長できるきちんとした社風に惹かれ、「松本平太郎美容室」に入社。吉祥寺東急通り店に勤務する。

  • 22

    入社後、1年3カ月でジュニアスタイリストデビュー。
    当時は1つの技術を習得すると、その技術に限り、スタイリストとしてお客さまを担当できた。
    この会社の「1年でスタイリストに育てよう」という制度があったので、休みの日も練習する日々。

  • 25

    当時の店長が産休に入るタイミングで主任に昇格。
    スタッフ6名の小さいお店だったが、実質的な店舗責任者に。
    不安もあったが、スタッフに助けられ、一致団結して店長不在を乗り切る。

  • 26

    主任として活躍する中で、結婚。

  • 28

    店舗の売上げが順調に伸びる。
    副店長になり、その半年後に店長に昇格。

  • 29

    会社から「役員として他の店舗を含め、全社を見る立場で仕事をして欲しい」という話を受ける。
    店舗を離れる不安もあったが、「経験を活かし、他のお店にも貢献したい」という想いもあり、主に吉祥寺エリアを担当するマネージャーに。

  • 32

    ★産休・育休を取得し、第一子出産。
    会社と復帰後の働き方を相談し、社員として戻ることを決める。

  • 33歳~

    1年の産休・育休を経て、産前と同じポジションで復帰。
    執行役員マネージャーとして、全社に向け、女性が働き続けるための取り組みを推進。担当エリア以外の店舗にも足を運んでいる。

  • 執行役員マネージャーに就任。辞令を手に創業者である松本会長と

  • 産休に入る直前に撮った1枚

  • 担当エリアのスタッフたちから、出産祝いにもらったアルバムは大切な宝物。写真とお祝いのメッセージ入り

  • 息子のお宮参り。育休中もお店のスタッフとはメールをしたり、連絡を取っていた

  • お休みの日は息子を自転車に乗せて、公園へ。家族との時間も大切に

柴さんへのインタビュー

本社や他店舗を回るとき以外は、吉祥寺PART5でお客さまを担当。お店では頭皮の状態をチェックするなど、丁寧なカウンセリングを行っている

Q. 産休前と同じ「役員」として復帰した理由は?

A. 「社員として働き続ける道筋を作りたい」というのが一番です。

 産休・育休を取っていた先輩の多くがパートとして復帰していたので、「育休後に社員で戻るとどういう働き方になるんだろう」という不安がありました。それが逆に、「私が社員として戻ることで新たな道筋ができる」と考えるきっかけになったんです。
 社長からも「結婚して、出産しても、役員として女性が働き続ける実例ができることは、会社にとってもうれしいこと」と背中を押してもらい、産休前のポジションのまま、復帰することを決めました。
 育休後にお店に戻って、スタッフと話をする中で、「出産後の社員としての働き方に興味を持っている女性スタッフが多い」というのを実感しています。これからも自分自身がキャリアを重ねることで、しっかりと道を作っていきたいと思っています。

Q. 復帰後、壁にぶつかったことは?

A. 子育てと仕事の両立はジレンマの連続。スタッフのサポートが助けになっています。

 環境が整っていても、子育ては予想外のことばかり。マネージャーとして「こういう取り組みをしたい」、「こういう働き掛けをしたい」と思っても、自分ひとりではやり切れないことも多いのが現状です。当たり前ですが、以前は店長やマネージャーとして仕事をバリバリとこなせていたので、常に葛藤やジレンマがあります。
 でも、今は店長やスタッフとのコミュニケーションが取れているので、自分ができない部分は他のスタッフに伝えて協力してもらうことで、乗り越えられています。支えてくれるスタッフには本当に感謝していますし、これからも試行錯誤しながら、会社に貢献していきたいと思っています。

「出産祝いにスタッフの写真とコメント入りのアルバムをもらったことが、すごくうれしかった」と柴さん。その想いが今の仕事にもつながっている

Q. 出産後、仕事のやり方で変わったことは?

A. 母になったことで、スタッフのキャリアを長い目で見られるようになり、役員としても大きな変化がありました。

 子供を生んで母になったことは、自分の人生だけでなく、美容師としてもとても大きなことでした。仕事に対する考え方やスタッフとの関わり方も、出産前より長い目で見られるようになったと思います。目の前のことだけでなく、スタッフの生活やこれからの人生を考えて、キャリアなどの話ができるようになりました。
 女性スタッフに対しては、「結婚、出産後も働き続けるメリット」を。男性スタッフには、「結婚して家庭を持ち、ポジションを変えていく」というような将来的な話をしています。私に対して会社がしてくれたように、スタッフの話を聞き、アドバイスしながら、会社とスタッフの「末永いご縁」をつないでいきたいと思っています。

若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!

 美容業界だけでなく、「女性の活躍を推進する」というのは、どの業界でも取り組んでいることです。だから、「今の店で仕事を続けていくのが厳しい」という理由だけで美容師をあきらめてしまうのは、すごくもったいないと思います。仕事と自分の「女性としての人生」を両立して、やっていけるお店は必ずあります。
 美容師は「手に職」の代表的な職業。うちの会社には50代の美容師の方も活躍していますし、人生を通して続けることができる仕事です。まだ体制が整っていない会社もあると思いますが、これからはどんどん増えていくはずです。そういう場所に身を置いて、自分の生活と目指した仕事と、どちらもあきらめないでがんばってほしいと思います。

Salon Data

GINZA 松本平太郎美容室 吉祥寺PART5

アクセス
JR吉祥寺駅中央口より徒歩3分
創業年
1966年
店舗数
18店舗(グループ全体)
設備
18席
スタッフ数
12名(うちスタイリスト7名、アシスタント5名)
URL
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000041137/
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