ーHOT PEPPER Beautyの随所に、工夫が見られますね。いちばん意識していることは？

「更新をマメにすること」です。ブログ・口コミ・スタイル…特にサロントップページは、ほぼ毎日変えています。その日の予約にアキがあれば、「1/17予約◎」などの言葉を入れてアピールします。

初めてうちのページを見た人も、「最新の情報が載っているんだな」というのは、サロンへの安心感につながると思います。あと、当日予約できるサロンを探している人にとっては、パッとそれが伝わりますよね。

ー「ブログ」も毎日更新されていますが、どのように運用していますか？

「ブログ担当」を一人決めて、その者が主導となって、スタッフ持ち回りでアップしています。事前に書きためているスタッフが多いですね。

一人あたり、月に2～3回まわってくる計算になります。ブログに書くことは「ヘアに関すること」という決まりを作っているので、それまでに「スタイル撮影」をしないといけなくなります。そうしてブログ用に撮影した画像は、「スタイルページ」にも反映できます。

ー「スタイルページ」でのスタイルも2,459点（2023年1月17日現在）と非常に多いのは、そういった“いい循環”が、まわっているんですね。

そうですね。HOT PEPPER Beautyは、すべてのページが繋がっていて、それぞれがんばることで相乗効果が生まれると思います。

ーショート・メンズパーマ・縮毛矯正など、スタイリストごとに「ウリ」がハッキリしています。最近は、そういった「スタイル特化」を打ち出すサロンが増えていますが、やはり集客面でも効果的ですか？

そうですね。お客さまも、ショートにしたいと思ったら、ショートが得意なスタイリストを探す傾向にありますよね？そういったときも、先ほど言った「スタイル写真」に、いかに最新のヘアスタイルが載っているかが重要です。スタイル写真が更新されていなかったら「その髪型、あまりやっていないのかな？」と、お客さまに思われてしまいます。

実際に、求められているスタイルが得意なスタッフが担当すると、施術後の満足度も高くなります。お客さまに喜んでもらえると、スタイリストも仕事が楽しくなる。双方にとって、いいですよね。

ー確かに。スタッフのみなさんは、自分のウリとなる「得意な技術」に集中して練習するのですか？

いえ。得意なスタイルは打ち出すものの、どのスタッフが、どのスタイルを担当しても大丈夫なように、「技術統一」を目指しています。なので、月2回ある「練習会」では、いろんなメニューを勉強してもらうんです。講師は、そのときテーマになる技術が得意なスタッフに、任せるようにしています。

ーいくらその技術が得意だとしても、講師として教えるというのは難しくないですか？

練習会の内容は、担当講師と事前にしっかり打合せをします。1時間30分の講習をひと通りやってもらい、「ここに時間をかけすぎているから、時間配分はこうしたら？」とか「言葉が足りないから、もう少し補足しよう」などのアドバイスを伝えます。

人って、アウトプットすることで成長すると思うんです。いろんなスタッフが担当するので、ときに20代スタッフが、40代スタッフに教えることも。

ーそこまで年下の方に教えてもらうのは、抵抗があるのでは？

「変なプライドはいらない」というのは、よく伝えていて、みんな理解してくれています。そういう風土があるので、年齢関係なく、誰に対しても、わからないことはみんなすぐ聞く。練習会以外でも、「あのパーマはどうやるの？」「カットのポイントは？」とか、お互いにめっちゃ聞いてます（笑）。