先輩女性インタビュー
サロンで働く先輩女性たち
長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!
vol.30
週3日勤務でも、鍛えられたデザイン力で輝く
20代のママスタイリスト
「中学生の頃から美容師になりたくて、父の髪を切らせてもらっていたんです」と教えてくれた袴田さん。一度は地元・札幌を離れ、修行のために神奈川県の大手サロンに入社するも、家族や友人の髪を切りたいという思いがありUターン。札幌で運命のサロンに出会い、タイミングよくオープニングに参加します。それから怒涛の日々を過ごして4年。育休から復帰し、キラキラと輝いている袴田さんに、笑顔の理由を伺いました。
Staff Data
袴田絵梨奈(はかまだえりな)さん 29歳
スタイリスト。
hair salon bico【ビコ】 大通店勤務(札幌市中央区)
スタイリスト歴8年。1歳5ヵ月の女の子のママ。
平日週3日、10:00〜16:00の時短勤務。
袴田さんのLife History
★…ターニングポイント
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19歳
札幌の美容専門学校を卒業。
将来的に地元・札幌で働きたいと考えていたが、修行のために神奈川県の大手サロンに入社。
地域密着型で教育制度が整っており、基礎技術をしっかりと学ぶ。 -
21歳
カットモデルを100人集め、朝練、夜練に励む日々。
同期と支え合って厳しい練習を乗り切り、2年目でスタイリストデビュー。 -
23歳
★東日本大震災を機に、家族のいる地元に戻ることを決意し退職。
札幌に戻り、取り組みや内装のかわいさに惹かれ、現サロンの前身であるお店に入る。
「hair salon bico」として店舗を拡大して再オープン。
高いデザイン力が要求される中で、多数のお客さまを担当。怒涛の日々を過ごす。 -
26歳
サロンの同僚と結婚し、妊娠。
オーナーは常に「スタッフの社会保障や産休、育休制度をしっかりしたい」と言ってくれていたので、安心して報告できた。
産休・育休を取り、8月に女の子を出産。 -
27歳~
娘が1歳になり、トップスタイリストとして職場に復帰。
週3回、娘を母に預け、時短勤務で働く。
「お客さまと話すこと、きれいになってもらえることがすごく楽しい!」と日々、美容の仕事に携われることに感謝して過ごしている。
袴田さんへのインタビュー
Q. 美容師としての転機は?
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A. Uターンした札幌でデザイン力にこだわるサロンに出会ったこと。高い目標を設定してもらい、成長することができました。
神奈川県のサロンでも基礎はかなり練習していたんですが、今のサロンのオーナーはデザイン性の高さにこだわり、似合わせから徹底した教育をしてくれました。当時はまだ珍しかった店舗でのモデル撮影にも早くから取り組んでいて、撮影でかわいいヘアスタイルを作るために、今までで一番、練習したんです。
スタイル写真のおかげもあって、とにかく新規のお客さまが多く、絶え間なくご来店いただく状態。そういう経験も初めてでしたし、かなり力をつけさせてもらいました。仕事は大変でしたが、それ以上に充実感があったので、「札幌に戻ってきて良かった」と思っています。
Q. ママになってからも仕事を続けることに迷いはなかった?
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A. 「子供と一緒にいたい」と迷いました。それでも、美容のない日々は心にぽっかりと穴が空いた状態だったんです。
復帰する前提で産休・育休に入りましたが、出産後は「子供と一緒にいたい」という気持ちが大きくなって、正直迷いました。子育てをしているとメイクをする時間や髪に手をかける時間がまったくなくなり、美容を忘れかけていたんです。でも、心にぽっかりと穴が空いた感じで、「仕事をしたいな」と徐々に思い始めました。
今は時短勤務なので、お客さまに「予約が取れない」と言われると、もっと仕事をしたいと葛藤があります。でもこうして復帰できたのも、家族やお店、お客さまのおかげ。お店がシフトに融通をきかせてくれ、スタッフも協力してくれる。本当にありがたいと感謝して、今はがんばっています。
Q. 育休後、復帰してよかったことは?
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A. 両立は本当に大変ですが、「美容の仕事」はお客さまだけでなく、自分も輝かせてくれます。
よかったことはたくさんあります。お客さまと話すのがなにより楽しいですし、きれいになってもらえるのも本当にうれしい。復帰後、お客さまに「やっぱり袴田さんのカット、好きだわ」と言ってもらったときは、涙が出るほどうれしかったです。
あとは、デザインに携わると、自分自身もきれいでいられるということ。美容を育児中に忘れかけたことで、「きれいにする」ことの大切さを身をもって感じました。お客さまに子育て中の方も多いので、そういう方に少しでもサロンで癒やされてもらいたい、よりきれいになってもらいたいと思って日々、お客さまをお迎えしています。
若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!
美容師の仕事を、もっと楽しんでもらいたいと思います。大変なことも多いけれど、お客さまと話すことや、美容に携わる楽しさを、もっと味わってもらいたいです!
もしお客さまと話すのが苦手であれば、自分のことのように考えたり、相手の立場になって考えたりするといいかもしれません。毎日、違うお客さまから話を聞けるなんて、こんなに楽しいことはないと思います。もちろんそれだけでなく、技術はしっかり身につけておかないといけない。だから、練習や「負けず嫌い」も大事。私も最初は下手だったので、一生懸命練習しました。楽しいことがあれば大変でもがんばれるので、ぜひ自分なりの「楽しみ」を見つけてみてください!
Salon Data
hair salon bico【ビコ】 大通店
- アクセス
- 地下鉄大通駅から徒歩30秒
- 創業年
- 2010年
- 店舗数
- 2店舗
- 設備
- 12席
- スタッフ数
- 14名(スタイリスト6名、アシスタント8名)※大通店