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第3章「ネイル3.0」時代とは?

「なまぬるいネイル業界を変える。
そのために市場規模の拡大を」

1店舗目である京都・西院本店。安かろう悪かろうではない、「世の中に幸せの“はあと”をお届けする」という理念のもと、「はあとねいる」と名づけた

今後も出店を加速していきますか?

当初は「200店舗」を目標にしていましたが、そこは達成したので(オープン準備中も含め)、いまは店舗数にはこだわっていないですね。ただ、全国制覇はしたいので、まだないエリアに積極的につくっていきたいです。

小原さんが多店舗展開、しかもここまでのスピード感にこだわるのは、なぜですか?

もともとの性格でしょうか。「小さく終わりたくない、やるからには大きくやろうぜ!」っていうタイプなので(笑)。スピード感ある出店を目指し、FC展開をしています。

ちなみに「はあとねいる」のFCオーナーは、女性比率が20%。女性が輝けば、社会、そして日本全体が輝くはず。なので、今後さらに女性オーナーが活躍してくれたら、うれしいです。

国も、10年くらい前から「女性の社会進出」をうたっていますが、なかなか実現されていません。それは、憧れの対象となるロールモデルが少ないからでは?自分の会社だけではなく、日本全体における女性の社会進出を推進したいですね。

ネイル業界に対して、思うことはありますか?

なまぬるいネイル業界を、変えていかないといけないと思います。それにはまず、全体の市場規模を拡大すること。

女性が社会で働くことが増え、それに伴いストレスが増えることも…。ネイルひとつで得られる幸福度って、高いですよね。帰り道、寝るとき、起きた瞬間も、ネイルを見ればテンションが上がる。サロンでのネイルを1回体験すれば、ずっとやりたいと、ほとんどの方が思うはず。

市場を拡大するため、やるべきことは何だと考えますか?

まずは、ユーザーの認知を上げること。一般の方に「ネイリストっておもしろそう」「ネイルをやってみたいな」と思ってもらうために、昨年(2023年)からYouTubeでネイリスト同士が競うバトルチャンネル「働く女性の応援チャンネル」を始めたんです。

実際に、これを見てネイリストになりたいと言ってくれた人もチラホラいます。いずれ「ネイリストといったら、ここを出ていないといけないだろう」という存在にしたいです。

業界にあるネイルコンテストって、ネイリスト向けの発信でしかないことが多いのでは。世の中に広げるためには、ユーザーに届ける必要があります。

ネイル人口は、もっと増えるはず。マニキュア、スカルプが「ネイル1.0」だとしたら、ジェルネイルの登場が「ネイル2.0」。おしゃれというよりも身だしなみのひとつとして、社会人として、“ネイルをするのが当たり前”という立ち位置に持っていく。それが、私の目指す「ネイル3.0」。今後50年で、そういう時代をつくりたいですね。

「接骨院からネイルサロン経営。未経験の業界でも、できると思いましたか?」と、たずねると…。

『できるかどうかではなく、“する!”って感じです』と、小原さん。

行動と実践あるのみ。確固たる理論を持って、突き進む。
驚くべきは、すべてにとんでもないスピード感を兼ね備えていること。

ジェルネイル60分・3,850円、250店舗展開…次々に業界の常識を覆してきた「はあとねいる」。
“ネイル3.0”の世界も、きっと成し遂げることでしょう。

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