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先輩女性インタビュー

サロンで働く先輩女性たち

長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!

vol.43

全国400名のトップに立つアーティストが、指導者に。
体当たりでいくつもの壁を越えた彼女の道のりとは?

ヘアメイク専門サロン「アトリエはるか」のトップアーティストとして不動の地位を築き、2万5,000人以上ものお客さまへ美容サービスを提供してきた高澤さん。店長を任されたあと、東京エリアや東日本の技術責任者としてスタッフの教育を担当。現在は全国の技術責任者となり、着実にキャリアアップをしてきた彼女の歩んだ道のりとは?大好きな現場を離れた時の想いや葛藤、後輩スタッフたちの指導をする上で大切にしていることなど、お話を伺いました。

Staff Data

高澤喬子さん(たかさわきょうこ)さん 35歳

ヘアメイクアーティスト兼サロン事業部・マネージャー。アトリエはるか勤務(東京都渋谷区)
ヘアメイクアーティスト歴15年。「アトリエはるか」で働く全国400名の中で、トップに君臨するアーティストのひとり。現在は、スタッフの教育やマネジメント、サロンの運営管理全般も担当。タレントや著名人のヘアメイク・雑誌の撮影・ブライダルショーなど、多方面で活躍をするかたわら、育成したヘアメイクアーティストは100名以上にものぼる。

高澤さんのLife History

★…ターニングポイント

  • 18

    新潟から上京して都内の専門学校に入学。「美容に携わることで自分が常にキレイでいられるんじゃないか」と思い、美容師を目指すことに。

  • 20

    「人と違うことをしたい」という想いから、専門学校卒業後に渡英。語学学校に通いながらロンドンのヘアサロンでスタイリストとして3年間勤務。「ロンドンファッションウィーク」でヘアメイクを担当するなど、貴重な経験も積んだ。

  • 23

    帰国し、都内のヘアサロンに入店。

  • 25

    ある時ふと目にした「アトリエはるか」で、当時は珍しかったヘアメイク専門店に興味を持つ。その場でポイントメイクを体験したら「一瞬で顔が変わった!」と、衝撃を受けた。その後、一般の女性をプロのメイクでキレイにするという、美容師とはまた違うフィールドに惹かれ「アトリエはるか」への入社を決意。偶然にも、自分がお客さまとして通った店舗に配属された。

  • 26

    入社からわずか半年で店長に抜擢。一度は「無理!」と断ったが、気付いたらスタッフ3~4名が在籍する店舗を任されていた。

  • 29

    東京エリアの技術責任者(チーフ)に就任。店舗への愛着と、現場にいたいという想いから、また一度は断った。でも、「エリア担当なら自分が受け持つかわいいスタッフがもっと増える!」と、気持ちを切り替え「指導者」としての道を選択。

  • 31

    「教育部」が設立され、東日本エリアの技術責任者に就任。担当エリアがさらに広がった。朝はスタッフの指導、営業時間中はサロンワーク、夜はスタッフのフォローやお客さまの対応という、多忙な日々が続く。

  • 32

    交際していた異業種の彼と結婚。多くの時間を仕事に費やしていたが、空いた時間に集中して家事に励むことで、徐々にご主人の理解も深まっていった。

  • 33

    ★着々とキャリアアップし、「教育部」の中で昇進。全国400名を指導する技術責任者になった。
    上司がいたチーフの時は頼る人がいたが、今度は自分が頼られる立場。グッと重くなった責任に押しつぶされそうにもなったが、「自分が動かないと何も変わらない!」と、一念発起。
    後輩たちのお手本になるべく、コンテストにも積極的に出場。

  • 35歳~

    サロン事業部のマネージャーに就任。スタッフの育成はもちろんサロンの運営管理全般もみる日々。デスクワークが多くなったが、スタッフたちが楽しく働ける環境をつくるために、現場の声にも耳を傾け奮闘中。

  • 専門学校時代は女子寮で生活。毎日が合宿のようで楽しかった

  • チーフに就任してからは「アトリエはるか スタイルギャラリー」のヘアメイク責任者としても活躍

  • 結婚式のヘアメイクは公私共に厚い信頼を寄せる同僚の加藤弓子さんにお願いした

  • 第34回シュウウエムラヘア&メイクアップコンテストでは、コアフュール・マキユール賞を受賞

高澤さんへのインタビュー

創業者の西原さんは「とても近い存在」と高澤さん。「悩んだ時、同じ目線で答えを出してくれる最大の理解者です」

Q. 「辛い」と思った時、どうやって乗り越えましたか?

A. 抱え込まず、とにかく「声」に出すことで
気付き、手を差し伸べてくれる人がいました。

 最初に「しんどい」と思った時期は、東京エリアのチーフに就任し、指導者として働きはじめたころでした。スタッフへの技術指導に加え、担当エリアを巡りながら現場に立つこともあったので、店長時代より業務量が増え、体力的にも精神的にも「いっぱいいっぱい」に。何が大変なのかすら分からなかった時、すかさず気付いてくれたのが創業者の西原でした。話をする時間を持ってくれ、整理して改善してくれる。「辞める」と決めてから報告するのではなく、「辛い時は声に出せば、手を差し伸べてくれる人は必ずいるのだ」と実感しました。長く働いていれば壁や葛藤は誰にでも絶対にあるもの。「みんな同じ道をたどるのだから」と、仲間や周囲に臆せず相談することで乗り越えていけた気がします。

現場の声を聞くために全スタッフが月に1回「夢シート」を提出。創業者の西原さんをはじめ、本部のスタッフみんなで目を通す

Q. 店長や指導者として、喜びを感じた瞬間は?

A. 「よいチームワークが生まれた!」と思えた時に
ようやく自分が店長だという実感が湧きました。

 スタッフの育成に携わるようになった当初は、手探りと体当たりの連続。「こういう感じで接したら、ダメだった」でも「次はこうしてみたら、成功した!」と、その繰り返しでした。技術面はもちろん、スタッフをどうまとめ、どう同じ方向を向かせていくか、気持ちの面で迷うことも多かったです。
 スタッフがなかなか定着しない、厳しい時期もありました。そんな時、たまたま入社してきたアルバイトのスタッフが自分からリーダー役をかってくれ、「本当によいチームワークが生まれた!」と思えた瞬間があったんです。スタッフに恵まれて、やっと自分が店長だと認識できました。指導者という立場になった今も、スタッフに救われることは多いです。

技術を習得するための研修や、身につけた技術をブラッシュアップするための練習会も積極的に行っている

Q. この仕事を続けてきてよかったことは?

A. 入社当時は叶わなかった仕事ができるようになったことや
仲間が増えたことが、何よりうれしいです。

 入社したころはまだ数店舗だったのですが、続けていくうちに店舗やメニューが増え、支え合う仲間も増えてきたのがうれしいです。私たちが日々努力を重ねるのは、「お客さまの要望に応え、希望を叶える」という目的を達成するため。経験を積み重ねて技術力を高め、知識を増やし続けることでお客さまに喜んでいただけた時、「やっててよかった!」と心から思えます。

若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!

 サロンワークから、ブライダル・撮影・ショーのバックステージまで、ヘアメイクアーティストにはさまざまなお仕事があります。店長やチーフになる際は、私自身、一度は役職を断ったりもしましたが、やったことがないことに躊躇するのは当たり前のこと。でも、やる前に諦めるのではなく、どんどん挑戦してほしいです。「がんばることが恥ずかしい」「一生懸命になっている姿を人に見られたくない」、そんなふうに感じる人もいるかもしれませんが、必死になることは決してカッコ悪いことではありません。「目の前にあることに夢中になることで、違うフィールドへの道が開け、キャリアアップやスキルアップにつながる」と、スタッフたちにも話しています。

Salon Data

アトリエはるか

創業年
2000年(会社設立)
店舗数
55(グループ全体)
スタッフ数
約400名(グループ全体)
URL
http://beauty.hotpepper.jp/bsln00135/
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