先輩女性インタビュー
サロンで働く先輩女性たち
長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!
vol.48
3児の子育てをしてからの社会進出。
人とは逆の人生を歩むママの仕事観とは?
広島でトータルビューティーを提供する「smile on nylon hair」。レセプションを勤める佐藤さんは、3児のママになってから社会に出た異例の経歴の持ち主。育児をしながら職業訓練校に通って社会進出を果たし、家庭に軸足を置いて働けるサロンを見つけました。若くして短期間に3人の子育てをしてきた経験を、今の仕事に活かしている佐藤さんの育児と仕事の両立についてうかがいました。
Staff Data
佐藤里美さん 32歳
レセプション。
smile on nylon hair勤務(広島市中区)
小学校6年生と3年生の女の子、5年生の男の子のママ。
週4日、9:00〜16:00のパート勤務中。
佐藤さんのLife History
★…ターニングポイント
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18歳
高校卒業と同時に結婚、長女を妊娠。
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19歳
長女を出産。
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20歳
年子で長男を出産。
出産後、しばらくしてから近所のコンビニでバイトを始める。 -
22歳
次女を出産。
22歳にして3児のママとなる。 -
23歳
子育てをしながらファストフード店などでバイトをする。
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28歳
子どもたちも成長してきて、そろそろ本格的に仕事をしたくなる。
接客の仕事が好きで、技術も身につけたくなり職業訓練校でエステを学ぶ。
その後、ブライダル会社で結婚式のアテンドの仕事を始める。 -
31歳~
★ブライダルの仕事は土日しか入らないため、子どもたちとの時間が取りにくかった。子どもとの時間をつくれるよう平日に働ける仕事を探していたとき、「smile on nylon hair」のオーナーから誘われて転職。
平日の週4日勤務のパートとして勤務中。
佐藤さんへのインタビュー
Q. 社会人人生の最初が子育て。それから就職と、人とは逆の社会進出に不安はありませんでしたか?
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A. 最初は不安でしたが、凝縮した育児の経験が仕事にも役立つと気づきました。
高校を卒業してすぐ親になり、4年間で3人の子どもをもうけたので、子育てに追われて就職どころではありませんでした。けれど将来教育費もかかるので、早くから働かなくてはと思っていました。子どもたちが小さい頃は近所のコンビニなどでバイトをしていましたが、そのうちに「もっとお客さまに踏み込んで、近い距離感での接客の仕事をしたい」と思うようになりました。でも自分には手に職がなく就職は難しいと思い、職業訓練校でエステの技術を学びました。
まだ子どもたちが小学生なので、軸足は家庭に置きつつ、時間の許す限り仕事をしたいと思っているので、フルタイムの就職は無理。当初はブライダルの会社で業務委託で働いていましたが、結婚式はほぼ土日しか入りません。仕事が少ない割に子どもたちと過ごす時間も少なく、平日にもっと働きたいと思っていたときに、今のサロンのオーナーから声をかけられて転職しました。
現在はレセプションを担当しています。常に電話やネットで予約が入り、予約がいっぱいで段取りが大事な仕事。短期間で3人の子育てをするには、常に段取りを考えていましたので、凝縮した育児の経験が役に立っています。
Q. 仕事を始めてみて、子育てとの両立はいかがですか?
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A. 子どもたちと一緒にいるときは、きちんと向かい合うよう心がけています。
バイトをしながら子育てしていたときは、家事も育児もちゃんとできていた自負がありますが、働き始めるとやっぱりどこかで家事の手を抜かなければいけないときがあります。以前の自分と比べてできないことにモヤモヤしたり、「子どもたちに淋しい思いをさせているのでは?」と後ろめたく思うこともあります。でも今のサロンでは、学校の行事を優先させてもらったり、土日はお休みさせてもらっているので、仕事には恵まれていると思います。
子どもが小さい頃はお世話が大変でしたが、成長してくると心のケアが大事でそれが今難しく感じています。3人ともまだママにかまってほしい年齢。家事で忙しいときでも子どもが話しかけてきたら手を止めて、目を合わせて話を聞いてあげると、子どもが安心して後を引かないようです。一緒にいる時間が短くても、一緒に過ごす時間は「ママがちゃんと見てくれている」とわかれば子どもも理解してくれると思います。
Q. 今後はどのように働いていきたいですか?
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A. 今はまだ考え中。ずっと仕事を続けられる方法を探しています。
家庭を中心にしたい気持ちは変わらないと思いますが、仕事はずっと続けて、子どもの手が離れるにつれて仕事時間を増やしていきたいです。そのために、接客のスキルをもっと上げてサロンに貢献できるようにしたり、エステ以外にも技術を身につけるなど、長く仕事を続けられる方法を探しているところです。
若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!
子どもができても仕事を続けたかったら、復帰しても必要とされる強みを出産前に見つけておくといいと思います。私は先に子育てをしたのでそれがなかったため、育児をしながら学校に通いました。先に強みをもっていれば、同じ職場に復帰するにしても転職するにしても、自分に選択肢が広がりますし、お給料も違ってくると思います。自分の進みたい道があったら、そのために何をしたらいいか整理しながら考えていくと、やるべきことが見えてきます。がんばってください!
Salon Data