海外のお客様への取り組み
サロンで始める
インバウンド対応
2020年の東京オリンピック開催に向け、外国人旅行者は今後ますます増加が期待されています。インバウンドと呼ばれる外国人旅行者がお客さまとなる可能性を視野に入れ、美容サロンができることを考えましょう。
第11回 注目!2016年の美容業界は
「美ンバウンド」がアツい【後編】
日本におけるインバウンド需要はここ数年、拡大の一途をたどり、2016年は美容業界にもその経済効果がますます波及すると予測されます。そうした状況を受け、リクルートホールディングスでは今年の美容トレンドを表すキーワードを「美ンバウンド(ビンバウンド)」としました。前回はインバウンド需要が拡大する背景に、日本の美容がアジア圏の女性から支持されていることを紹介しました。今回は実際に日本のヘアサロンを利用した、外国人女性の体験記をレポート。
2人の中国人女性が日本のヘアサロンを訪問!
技術力やサービスを体験した感想は…?
ケース1.日本のヘアサロンを初体験!「3万円まで出せる」と大満足。
5日間の旅程で友人と初来日したという、中国・北京で旅行会社に勤めるテイ・アナンさん(26歳)。日本のマンガにハマったのをきっかけに、日本語を勉強しているんだそう。日本を好意的に感じてくれているためか、普段使っている化粧品も日本ブランド製品です。 さて、今回はヘアカットを体験してもらいました。その感想はというと、「どんな仕上がりにしたいか聞いてくれるし、カット後には家でのセット方法をアドバイスしてくれて、カウンセリングなどの対応が丁寧に感じました」とのこと。ほかにも、ひざ掛けやクッションを用意するようなおもてなしに「お客さまとして大事にされている感じ!」と大満足の様子でした。 テイ・アナンさんによると、中国でも日本人経営のサロンは大人気だそう。「でも値段が高く、予約も取りにくいんです」。日本のサロンを今後も使ってみたいか尋ねたところ、「ぜひ利用したい!ヘアのほかにネイルやメイクもできるなら、3万円くらいでもOK」と話してくれました。
ケース2.日本サロンのリピーター女子は「かわいい」ヘアスタイルがお気に入り。
中国・天津の銀行員、リュウ・シャオシーさん(27歳)は来日6回目。今回の旅行では東京で買物を楽しみ、伊豆の温泉も訪ねる予定だそう。テイ・アナンさん同様、普段使う化粧品は日本ブランド製品で、日本の雑誌を中国で愛読中。さらに、日本のヘアサロンもこれまで2回利用した経験があるという日本ツウです。 日本のヘアサロンをたびたび利用するのは、「レイヤーの入れ方などカットが繊細で、日本のかわいいヘアスタイルにできるのが嬉しいから」だそう。中国のサロンに比べて、自宅で髪を洗った後の再現性が高いとも話していました。体験後、今回で3回目の利用となった、日本のヘアサロンのお気に入りポイントを聞いてみました。「床の髪の毛をすぐに掃除したり、とにかく清潔!案内するときや、ひざまずいて話す様子など対応が親切で丁寧だし、マッサージやシャンプーがとても上手で気持ちいいところも気に入っています」。マッサージや飲み物などのちょっとしたサービスがあることも、とても喜んでいました。
2人の外国人女性が惹かれたポイントは
技術力に加えて日本流のおもてなし。
一見、当たり前!?清潔さや丁寧な対応も強力なアピールポイントに。
今回、体験してもらった2人の女性が、日本のヘアサロンに対して好印象に感じたポイントを振り返ってみましょう。まずカットやシャンプーといった施術時の「高い技術力」、そして案内やカウンセリングの際の「丁寧な対応」、サロン内の掃除を徹底するといった「清潔さ」。希望する仕上がりの確認をすることさえも「丁寧だ」と感じてくれており、いずれも日本のサロンでは当たり前のサービスとして実施されているものばかり。「外国人旅行者のために」と用意したわけではないものでした。 普段通りに日本流のおもてなしをしっかりと提供できれば、今回のように「3万円まで出せる」と感じてもらえる可能性も高そうです。「美ンバウンド」の波にのるため、今後も増加するであろう外国人旅行者を迎える準備を始めてみてはいかがでしょう。
Salon Data
UNIX KIRARITO GINZA店【ユニックス キラリトギンザ】
- アクセス
- 東京メトロ有楽町線銀座1丁目駅から徒歩1分