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海外のお客様への取り組み

サロンで始める
インバウンド対応

2020年の東京オリンピック開催に向け、外国人旅行者は今後ますます増加が期待されています。インバウンドと呼ばれる外国人旅行者がお客さまとなる可能性を視野に入れ、美容サロンができることを考えましょう。

インバウンドイメージ

第12回 日本文化を伝える「痛ネイル」で
外国人客を集めるネイルサロン

日本のマンガやアニメは海を越えて販売・放映され、人気を集めているコンテンツ。外国人旅行者のなかには、訪日時に好きなキャラクターのグッズを購入する人も。そしてマンガのキャラクターをデザインに取り入れた「痛ネイル」も、外国人から注目されています。痛ネイルをメニューに取り入れるのは、ネイルサロンのインバウンド戦略として有効だと言えそうです。とはいえ一般的なネイルとは異なるため、求められることも違うはず。そこで痛ネイルの先駆者であるサロンの取り組みをご紹介します。
●お話をうかがったのは…
痛color’s yellow 秋葉原店

日本らしい「痛ネイル」専門店に各国の人が大満足!
集客の秘訣はコトバではなくインパクト大のサンプル。

秋葉原に誕生して4年目を迎えた「痛ネイル」の専門店とは?

サブカルチャーの聖地・秋葉原。その駅近くに建つドン・キホーテ1階に2012年に開店した「痛color’s yellow(いたカラーズイエロー) 秋葉原店」は、マンガ、アニメ、ゲームのキャラクターなどをデザインに取り入れた「痛ネイル」専門のネイルサロン。そもそも痛ネイルはカラーズの既存店でお客さまの要望から生まれたもの。評判の高まりを受けて、痛ネイルをより広めるべく専門店をつくったそう。日本人はもちろん外国人のお客さまも多いという、こちらのサロンについて同店店長・鈴木愛さんにお話をうかがいました。

ネット情報や店頭サンプルに惹きつけられた外国人が来店。

秋葉原は外国人観光客にも人気があるため、「開店当初から外国人のお客さまもいらっしゃいました」と鈴木店長。食品サンプルのような立体ネイルや、漢字を書いたネイルなどのサンプルを店頭に飾っているため、それを見て来店する人が多いとか。そうした飛び込み客メインだったものの、「海外の人へ向けた観光・旅行の書籍やフリーペーパー、ウェブサイトなどで何度も当店を取り上げていただき、次第に予約のお客さまも増えています」。
 どこの国の方が来店するかというと、インドネシアやベトナムなど東南アジア系に中国、ヨーロッパ圏までさまざま。痛ネイルは見た目のインパクトが大きく、言葉の壁がある外国人にも魅力が伝わりやすいものです。そのため店頭サンプルやウェブの写真といった視覚情報だけでも、集客手段として有効なのでしょう。

外国人旅行者からお土産として人気が高い食品サンプルのようなネイルデザインも用意され、ふらりと通りかかっただけでも目が惹きつけられる

外国人客をもてなす際に求められるのは
英語力よりも、確かな技術力。

人気のデザインは「ひと昔前」または「日本で人気」のアニメ。

海外で放映されている日本アニメは、私たち日本人からするとちょっと昔の作品が多い様子。そのため外国人が好むのも、そうしたひと昔前の作品キャラクターだそう。特に決めていないお客さまには外国人から人気が高いキャラクターを提案するほか、「いま日本ではこのアニメが人気です、とおすすめすると、喜んで受け入れてくださいます」。またキャラクターだけではなく、歌舞伎や寿司といった日本らしいデザインも用意しています。

コミュニケーション手段の英語力はさほど必要なし。

デザインを提案するときをはじめ、外国人のお客さまとの意思疎通はどうしているのでしょう。やはりスタッフのみなさん、ある程度の英語力があるのかと思いきや…。「そんなことはありませんよ」と鈴木店長。「ほとんどのスタッフは、多少英語が話せる程度。それでもネイルという決まった作業での会話に限られるので、意思疎通は意外と難しくありません。いまは手軽に翻訳できるスマホアプリもありますし、筆談や図解、デザインの写真を活用するといった対応で困ることはないです」。

繊細な手描きや立体アートの技術力は厳しくチェック。

キャラクターの細かい表情を描いたり、おいしそうな寿司を3Dで再現したりと、痛ネイルには一般的なネイル以上の技術力が必要なもの。自分が好きなキャラクターの似顔絵が別人のような仕上がりでは、お客さまをがっかりさせることになってしまいます。「そのため当社ではネイリスト採用時に、キャラクターを模写する技術があるかを審査しています」。そして、通常のネイル技術だけでなく痛ネイルに必要な技術レベルがあるかどうか、採用後もきちんとチェック・指導しているんだそう。

ネイルの小さな空間にバランスよくデザインするセンスや、キャラクターの似顔絵をしっかりと表現する技術力が求められる

より多くの外国人客を取り込めるよう、
ネットを活用した情報発信を整備中。

英語版ウェブサイトやSNSで海外へアピールを。

確かな技術力のおかげもあって、痛ネイルを体験した外国人客はみんな満足している様子。「海外の方はリアクションが大きいので、とても喜んでくださっているんだなと見てわかりやすいです(笑)。それに帰国後にお礼のメールをくださった方や、再来日したときリピートしてくださる方もいるんですよ」。
 現在も年間を通じて一定数の外国人客が来店している状況ですが、鈴木店長は「今後はより海外の人に魅力を発信したい」との想いを抱いています。「痛ネイルは海外にアピールできる技術ですから、より多くの外国人に知っていただきたい。そのため世界に発信できるSNSの活用する体制整備や、英語版ホームページの作成を進めているところです」。
 同社では先日、痛ネイルを自分で施術できるようにブラシやネイルカラーなどをセットにした「痛ネイルキット」を発売しており、それを外国人客向けに活用することも考えているとか。「外国人のお客さまから、どんな道具を使っているのか、どこで買えるのかと聞かれることもしばしば。現在、キットの説明書は日本語のみですが、そうした外国人の方へ向けて外国語表記の説明書を制作することも考えています」。

編集・取材・文
大西智与

※掲載されている情報は2016年06月07日現在のものです

Salon Data

痛color’s yellow 秋葉原店【いたカラーズイエロー あきはばらてん】

アクセス
JR秋葉原駅から徒歩3分
URL
http://www.colors-beautysalon.com/
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