海外のお客様への取り組み
サロンで始める
インバウンド対応
2020年の東京オリンピック開催に向け、外国人旅行者は今後ますます増加が期待されています。インバウンドと呼ばれる外国人旅行者がお客さまとなる可能性を視野に入れ、美容サロンができることを考えましょう。
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Q
台湾に住む人の月収ってどれくらい?
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A
1カ月の可処分所得は平均約7.6万円。
そのうち美容には約1.1万円を使っています。
美容にかける金額は中国のおよそ半分。
訪日経験がある20歳~49歳の台湾人女性に対して2015年に行った調査では、1カ月あたりの可処分所得は平均で約7.6万円。「可処分所得」とは所得のうち支払い義務がある税金や社会保険料を差し引いて、家賃などの生活全般に自由に使える金額のことを指します。 同調査によると可処分所得は中国(上海、北京、広州、大連)が約16.5万円、韓国が約6.3万円で、台湾は中国より低く、韓国よりは高いという結果でした。 また同調査では1カ月あたりの美容費も聞いており、結果は約1.1万円。月の可処分所得のうち14%を美容に費やしているということがわかりました。
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※出典:ホットペッパービューティーアカデミー「訪日美容に関する調査」2015年
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Q
ヘアサロンの利用金額や利用実態は?
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A
台湾の女性はヘアサロンで1回あたり4,595円使い、
約32%が月1回以上ヘアサロンを利用しています。
利用頻度の割合は月1回、2カ月に1回、3カ月に1回、半年に1回が同程度。
訪日経験がある20歳~49歳の台湾人女性に対して2012年に行った調査によると、ヘアサロンの利用料金は1回あたり平均4,595円。前々回ご紹介した中国が平均5,970円、前回ご紹介した韓国が平均6,838円でしたから、3カ国中では台湾が最も平均利用額が少ないことになります。ちなみに同年に調査した、20歳~64歳の日本人女性の平均利用額は6,679円でした。
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※出典:ホットペッパービューティーアカデミー「訪日に対する意識調査」2013年、「15~69歳男女の美容サロン利用実態」2016年
ヘアサロンの利用状況についても見てみましょう。訪日経験がある20歳~49歳の台湾人女性に対して2015年に行った調査によると、1カ月に1回以上ヘアサロンを利用する女性は約32%でした。同調査では中国が約74.5%、韓国が約30.5%の人が月に1回以上ヘアサロンを利用していました。また、20歳~69歳の日本人女性に対する2015年調査では年に12回以上利用する人、つまり月平均1回以上の利用者が約6.2%でした。台湾のヘアサロンの利用頻度は中国に比べて低いものの韓国とは同程度、そして日本に比べるとヘアサロンを利用する頻度がだいぶ高いといえます。 台湾のヘアサロン利用状況をもう少し細かく分けると、「1週間に1回程度」というヘビーユーザーが約4%、「1カ月に2~3回程度」が約9.5%、「1カ月に1回程度」が18.5%でした。そして「2カ月に1回程度」「3カ月に1回程度」「半年に1回程度」という人も約18.5%~約19.5%にのぼり、台湾人といっても人により利用状況はまちまちなようです。
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※出典:ホットペッパービューティーアカデミー「訪日外国人の美容に関する調査」2015年および2015年美容調査
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Q
ネイルサロンやエステティックサロンの利用実態は?
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A
ネイルサロンもエステティックサロンも
日本人女性に比べて気軽に利用しています。
約半数が年に一度も利用しない一方で月1回以上通う層は日本より多数。
訪日経験がある20歳~49歳の台湾人女性に対して2015年に行った調査では、ネイルやエステティック(ホテルスパ)の利用頻度も質問しました。ネイルサロンの利用頻度で最も多かったのは「過去1年以内には利用していない」層で約52%。ついで「半年に1回程度」が約10.5%、「1年に1回程度」が約10%。月に1回程度から1週間に1回程度までの回答を合計した「月に1回以上」利用する層は約14%でした。 続いてホテルスパの利用状況を見ると、こちらも「過去1年以内には利用していない」層が最も多く約48.5%で、次に多かったのは「1カ月に1回程度」で約12.5%。月に1回程度から1週間に1回程度までの回答を合計した「月に1回以上」利用する層は約19%でした。 これを日本での利用状況と比較してみましょう。20歳~69歳の日本人女性に対する2015年の調査では、年に12回以上(平均月1回以上)利用していた層は、ネイルサロンが約1.1%、エステティックサロン(フェイシャル)が約0.9%。ネイルもエステティックも、日本人女性よりも定期的に利用している層が多いようです。
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※出典:ホットペッパービューティーアカデミー「訪日外国人の美容に関する調査」2015年および2015年美容調査