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イノベーターが
見ている未来

vol.122

確固たる世界観を持ち、新しい取り組みをしている「次世代リーダー」へのインタビュー。
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。

株式会社六花 代表取締役/一般社団法人アイビューティー協会 代表理事

ICHIGOさん (age.36)

天才、破天荒、超ストイック!
ICHIGOが描くアイ業界の未来。

ピンク色の髪、はじける笑顔、ユニークな名前…さまざまなメディアで目にする機会も多いのではないだろうか。アイ業界で強烈な存在感を放つICHIGO(いちご)さんだ。「マーケティングはわからない」と言いながら、5店舗あるアイラッシュ&アイブロウサロンは予約でいっぱい。さらに、アイビューティー協会の活動では、真正面から業界の革新に挑む。気鋭のアイデザイナーが見据える、アイ業界の先とは?

株式会社六花 代表取締役社長/ICHIGO(二瓶佳乃)さん。美容師を経て、2014年にアイデザイナーとして独立。「TRISH」「The TEN」など千葉県を中心に5店舗展開。アイラッシュ日本大会・世界大会優勝などコンテスト受賞歴は数知れず、セミナー講師としても全国を飛び回る。
・「株式会社六花」公式サイト

第1章“髪の子”から美容師、アイデザイナーに

「アイ、ネイル、ヘアセット、ヘッドスパ…
“ひとりトータルビューティーサロン”状態(笑)」

千葉駅近くにある「TRISH(トリッシュ)」は、朝8時から23時まで営業

ICHIGOさんは、アイデザイナーの前は美容師をされていたそうですね。美容師を志したきっかけは?

私は中国の大連の中心部から車で2時間半ほど離れた田舎に生まれました。幼少期に住んでいた建物の1階が美容室で、前を通ると「遊びにおいでー!」と、美容師さんがちょこっとメイクをしてくれることがあったんです。アイシャドウをのせたり、アイラインを引いてくれたり。それがすごく楽しくて!「いつか美容の仕事がしたい」と思うように。高校時代は友だちの前髪カットや巻き髪、カラーまでしていたので、「カミの子」って呼ばれていました。GODの“神”ではなく、“髪”の毛の「髪の子」(笑)。

小さい頃からセンスがあったんですね。日本語がとても上手ですが、中国にいた頃から話せたんですか?

いえ、全然!中学3年生のとき、親の離婚をきっかけに日本の千葉に来たんですが、「あいうえお」も「こんにちは」も知らない状態。

高校時代は日本語を覚えるために、接客のアルバイトを掛け持ちしていました。日本のお笑い番組が大好きで、人と話すことも大好きで、気づけば自然と話せるように。

美容専門学校を卒業後、美容室に就職しました。特にヘアセットは学生時代から得意で、入社時点でお客さまから感動してもらえるレベルだったかなと思います。その美容室でマツエクを導入することになり、独学で勉強してまつげの施術も。休みを削ってモデルのカット練習に没頭し、スタイリストデビュー後は初月で120万円を達成しました。

ただ、海外勤務を希望したものの叶わなかったのと、「日本語が完璧ではない」という理由で新規入客の機会が少なく…。4年ほどお世話になり、退職しました。

美容室ではなく、アイラッシュサロンで独立されたのは、なぜですか?

専門学生時代から毎年ビューティーワールドジャパン(美容に関わる製品などが国内外から集まるB2B向け総合見本市)に通っていたんですが、2013年にアイラッシュのゾーンが一気に大きくなったんです。そこに可能性を感じて「一年後、アイラッシュサロンで独立しよう」と決心しました。

宣言通り、2014年にアイラッシュサロンをオープンしたんですね。

はい、「TRISH(トリッシュ)」というひとりサロンをスタートしました。美容師時代、仕事帰りに立ち寄れるサロンがなかった経験から、「朝8時から夜11時まで営業」に。

メニューはまつげだけではなく、ネイル、ヘアセット、ドライヘッドスパもやっていたので、“ひとりトータルビューティーサロン”状態(笑)。

「ドライヘッドスパ」という言葉も浸透していない頃ですね。美容室でのアシスタント時代からシャンプーは得意で、シャンプー指名が一番多かったんです。でも自分のサロンはシャンプー台がなく、ドライでやるしかなかった(笑)。

何でも器用にできますね!集客はいかがでしたか?

オープン当初は、サロンの近くにあった千葉のあるデパートで、ジュエリー・ファッション・コスメ売り場のスタッフ数を聞いて、人数分のチラシを配布しました。「夜11時までやっているので、仕事終わりに来てください!」と声をかけて。そしたら休憩室にいたスタッフさんが、みんな同じチラシを持っている!と話題になり、初月はデパートの方の予約でいっぱいに。

その後も予約がパンパンで、半年先まで埋まっていました。予約枠が足りなくなり、前後の枠を延ばしていたら、気づけば朝6時~夜中の2時まで。1年くらいは、そのペースで働いていました。

バイタリティがすごいです。

好きなことは、いくらでもできるんです。ひとり営業でプライベートの時間もなかったので、お客さまが唯一の話し相手。お客さまが来たら「よっしゃ、喋るぞ!」みたいな感じで、お客さまを寝かせたことがない(笑)。「眠い時は手を上げて、“私、寝ます”と申告してくださいね」というルールはあったんですが、眠りそうになっても私がまた話しかけちゃうから、「一生寝れない!」とか言われたりして。

お客さまも、ICHIGOさんとの会話は楽しいでしょうね。リピーターさんも多かった?

ありがたいことに、お客さまからは「いついつ空いていますか?」ではなく、「二瓶さん(※)はいつ空いていますか?」と、5回先まで予約を取ってくれる方もいました。

※ICHIGOさんと呼ばれるようになったのは、後のこと

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