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第3章経営者から集まるさまざまな悩み

「ダントツで多いのは人手不足の悩み。
なのに、求人に手間をかけていない。」

個室美容室「GULGUL」経営者・大河内さん。2019年2月にはフランチャイジーとして「トンガリアーノ新小岩店」を出店。「店長が現役美容師=フライパン美容師」というコンセプトのイタリアンバル。その取り組みは、この7月に放送された『ガイアの夜明け(テレビ東京)』でも紹介された

「NO LIMIT」のキラーコンテンツと言える「質問箱」についてもう少し。雇用や人材育成に関する質問だと、どんなものが多いですか。

鈴木●「求人しても人が来ないからどうしたらいいか」って質問がダントツで多いかも。でも人が来ないっていうわりに、みんな求人活動をそんなにがんばってないんですよね。集客には力を入れるのに、なぜ求人はがんばらないのか。やれば結果が出るのに。

大河内●求人と集客なら、求人のほうが難しいとみんな言っている。でも難しいなら求人のほうにこそお金と手間をかけるべきなのに、そうしているサロンは少ない。集客に関してはホットペッパーさんに大金を払っているのに、求人にはそうしていない。結果が出ないのも当たり前かなぁって思いますよね。

求人にお金と手間をかけるというのは?

大河内●正解はわからないけど、その答えを探すために時間を使うことですね。求人サイトはたくさんありますから、どこが効果的かわからないなら、まず全部試してみたり。行動しなければ結果も出ませんよね。

西川●僕は求人ってものすごい遠回りするのが近道だと思っていて。「人が辞めたから、いますぐ代わりがほしい」となってから、あわてて求人サイトにお金を突っ込んで中途募集をするけど、なかなかいい人がいない…ってみんなやっている。でもそれより、新卒を採用して育てたほうが近道だと思うんですよ。育つまで3~4年はかかるけど、毎年採用すれば人材は積み上がっていくし。育てることを省いて「人がほしい」なんてムシがいい話で、コツコツ育てたらいいのにって思います。

新卒採用するためのアクションとして必要なことは?

西川●来年の4月に採用するなら6月に始めても遅くて、2年前くらいから種をまかなきゃいけない。2年前から動き出して、採用後に2年育てて、4年目から本格的な戦力になる。でも種をまかずに実だけほしいって都合よすぎる。

鈴木●新卒の子に来てもらうなら、美容学生に好かれるお店づくりも大切。インスタをやるのは絶対で、学生から「おもしろそうな店」って思われないとダメ。美容学校の先生に聞いても「学生は求人票なんて見やしない」って言いますもん。いまはインスタの情報で物事を決めていく。そういう情報発信の部分でも作り込みをして、先生との関係も密にして、入社後のカリキュラムもしっかりして…とやることは多い。でもうちは中途を採らず、新卒ばかり。中途って生意気な人も多いでしょ(笑)、真っ白なキャンバスに色を付けたい。

大河内●うちは新卒もいるけど、中途採用を大切にしています。前の店の色に染まっていても、色は消さずにそのままの強烈なキャラでいてもらってる。個室サロンだからそれでも問題ないので、2人とはちょっと違うのかも。

離職に関する質問も来ますか?

大河内●「辞めたいというスタッフは止めたほうがいいのか」って質問に、この2人は「辞めたいと思わせたあなた(質問者)が悪い」みたいなこと言っちゃうんですよ(笑)。

鈴木●その質問者は、辞める子がいるのは自分の責任だって思えてない質問の仕方だったから!辞める子のことを悪く言っていて。「話しても伝わらない」とか言ってるけどそうじゃない、「伝わるように伝えろよ」って。

西川●「スタッフのせいでストレスが溜まる」というオーナーさんもいるんだけど、その前に、スタッフがいてくれることに対しての感謝を持てていないんですよね。「俺が給料払ってんだから、何々してやってるんだから」って考えが先に出ちゃってる。でも本来、「うちにいてくれるだけでありがとう」って思うべきじゃないですか。

鈴木●なんか、ここ1~2年で西川くんは本当にトゲがなくなって、仏のようになって…(笑)。

やる気がないスタッフに、やる気を出させる方法ってありますか。

鈴木●やる気って波があるので、その波に左右されない「仕組み」にしています。こういう場面ならこの笑顔、このセリフ、って細かく決めてる。たとえば受付でスタッフが溜まっていたとき、お客さまが来たからってあわてて裏に隠れたりするでしょ。あれって自分がやられると気分が悪い。だからお客さまがいらしたら必ず「いらっしゃいませ」と挨拶をしてから移動しろ、とかね。
ルールでがんじがらめはよくないって人もいるけど、僕はルールをすごく大切にします。赤信号は停まりましょう、シートベルトは締めましょうって決まっているから、事故もなく気持ちよく運転ができる。そういうルールがあるうえで、好きな車に乗りなさい、自分のキャラを作っていこうって話してます。

ルールを浸透させるのは、なかなか難しいですよね。

鈴木●うちはしょっちゅうシミュレーションをしています。お客さま役、スタイリスト役にわけて、来店から退店までいくつかに区切って。案内するときの歩く速さはこのくらい、とか、こう座ってもらおうとか。1年生は月曜と木曜の10時~13時に、3カ月間そういうことをします。1回で覚えたり直ったりするものじゃないから、続けることが大事。そして僕もできてない部分いっぱいあるから、何かあったら言ってねと伝えてます。
美容師って個性が強くて自分の世界があるから、ルールで正解を決めたほうがうまくいくと思う。うちはみんな仲いいですよ。60人いて年に1人辞めるかどうかだし、スタイリストはこの10年で1人しか辞めてません。

大河内●うちはルールもなくて本当に自由。そしてあっちでもこっちでもケンカが(笑)。だから鈴木さんを見てマネしようかなって思って、仕組みを教わろうかと考えてるところ。

西川●僕も鈴木さんのところを見て、ルール作りしなきゃなって思いました。挨拶とか考え方の浸透からやっていきたい。

  • 500以上のオンラインサロンを取り揃えた「DMMオンラインサロン」の年1回の表彰式で、2017年にスタートした「NO LIMIT」は同年の新人賞にノミネート。さらにユーザー投票賞に輝いた

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