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第4章美容サロン経営者に求められるもの

「経営者は、独立した日から経営者。
まず、“経営者とは何か”を考えること。」

表参道、原宿、吉祥寺にグラデーションカラーやハイライトに特化した美容室「ALIVE」を展開する西川さん。数年間にわたりブログを毎日更新してきたが、最近はYouTube「れいちゃんねる」の配信にも力を注ぐ。フランチャイズ(FC)店舗の展開にも乗り出し、2019年8月には初のFC店が名古屋に誕生

「NO LIMIT」でいろんなオーナーさんから相談を受けるなかで、「美容サロン経営の壁」と感じたことは?

西川●「経営者とは何か」と考えることからまず始めたほうがいいと思う。経営者は、独立した日から経営者。法人化していたら株主でもある。「株主って何だろう?」って僕も勉強しています。でもそういう感覚がない人も多いんですよね。経営者と言いつつプレイヤー気分のままで、売上さえあればいいだろって考えて経営の勉強をしない。

大河内●前に西川さんが、「うちのスタッフが勉強しないって質問が来るけど、あなたはどれだけ経営者として勉強しているの?」って答えてて。ディスってるんですよ(笑)。だけど本当そうだなぁって思います。

西川●だって「スタッフが練習しない、練習しない」って質問がいっぱいくるんだけど、悩むなら練習日を決めたり仕組み化すればいいのに、なぜか自発性に任せてるんですよ。練習しないな~、そろそろするかな~?って待っているだけ。意味ないですよね。

大河内●「どう練習させるのかを考える」ことが、経営者としての勉強なのにね、ってことですね。

鈴木●あと経営者として、どういうふうになりたいか考えることも大事。1店舗だけでずっと自分がプレイヤーで80歳までやって引退するなら、経営なんて視点は必要ない。でも2店舗目、3店舗目を出したいなら、とりあえず「経営者の日」を作れって話してます。毎日美容師をやっていると経営のことを考える余裕がないから、まず「経営者の日」を作る。
僕も2週間に1回、事務所にこもる日を作ることから始めました。どんどん日にちが足りなくなって、いまはサロンワークをするのは金土日だけという状況に。その経営者の日に僕は過去の数字を分析することから始めたけど、ホットペッパーを作り直すとか、何をするかは人それぞれでいいと思います。

大河内●目標は大事ですね。僕らは「ONE MILLION(ワンミリオン)」というオンラインサロンも始めたんだけど、そっちは「年商1億円を目指す」という明確な目標設定をしています。すると正解が絞られてくる。「法人化はいつすべき?」という問いには「いますぐ」と答える。法人化しないと年商1億にいきませんから。そういうふうに目標設定がないと、考えもふわふわしちゃう。いま何をすべきかも、目標が明確でないとわからなくなります。

では最後に、今後の「NO LIMIT」をどうしていきたいか考えはありますか。

鈴木●もともと会員数を1000人にしたいって話していたので、そのためにリニューアルしたり動画コンテンツを作ったり…。昨日もその件で3時間くらい話し合っていて、8月くらいから動画をアップしていく予定です。あとは…、オンラインサロンメンバーは材料が安く買えたりとか、「NO LIMIT」を軸にして、経営が楽になるようにできたらって思います。

西川●「独立前にはとりあえず、NO LIMITに入る」という流れを作りたいですね。あと美容業界って、売上が何千万とかいう数字の基準があいまいで。それって税込なのかとか。いいようにごまかせちゃうので、「NO LIMIT基準」を作りたい。

大河内●表に出てくる数字ってちょっと盛ってるんだよね。その盛った情報にみんな踊らされて…、僕らも踊らされたし(笑)。
とにかく、この3人でいるのはすごいおもしろい。一緒に過ごすなら、前進している人と付き合いたいと思うんです。変化していく人じゃないと、傷のなめあいみたいになるでしょう。同じ目線を持ちながら、前に前にと進んでいる人と一緒にいると自分を伸ばしてくれる。オンラインサロンも、そういう役割を果たせる場だと思います。

  • 鈴木さんと西川さんは「質問箱」の回答をはじめ真逆の意見になることも多い。「西川くんタイプって本来、僕は苦手なんだけど(笑)。意見が違うからこそ一緒にいると勉強になるし、考えが広がる」と話す鈴木さん。いまや忌憚なく意見を交わせる仲間

  • 公開イベントの最後はゲストと来場者の交流タイム。来場していた「NO LIMIT」の会員からも声をかけられていた大河内さん。「オンラインサロンがきっかけで人脈も広がり、やってよかったことばかり」と話す

「美容サロン経営の最大のリスクは、“知らないこと”。
だから、主宰者である自分たちがきちんと、“知っている”必要がある。」

その言葉を裏付けるように。この数年、美容業界関連のセミナーやイベントで私自身が一番多く見かけたのは、間違いなくこの3人です。
誰よりもアンテナを高く張り、すべてに即レスし、圧倒的な行動量でみせる。そうでなければオンラインサロンという形で、同じ立場の美容サロン経営者に何かを言うことなど、できないのでしょう。

自分たちもたくさんの失敗をしている、とも言います。
そのリアルな体験が言葉に説得力を持たせ、だからこそ日々、オンラインサロンメンバーの気持ちに寄り添うことができるのだと思いました。

3人の考えが時に違うからこそ、さまざまな角度から気づきを与えてくれる

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