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第3章スタッフの人生を応援する

「スタッフの人生を第一に。
会社の存在意義はそこにある。」

2019年9月にオープンした東京・中目黒の「NV7」は、入り口横の窓が大きく開け放つことができる造り。オープンエアな設計は、街の人と気軽に交流したいという気持ちから

9月に中目黒にヘアサロン「NV7(ナンバーセブン)」をオープンされました。北海道以外に進出した理由は?

今回、東京にオープンしたのも、スタッフの思いがあったからなんです。東京から札幌に2年前に来た男性スタッフがいるんですが、家族の事情などで、関東圏で働きたいという話を聞いたのがきっかけで。

東京というと、表参道や原宿が美容室の中心地です。でも中目黒を選んだのは、いろいろ見て回ったなかで街の雰囲気が気に入って。古いものと新しいものが混在する街の空気感や、自然とか人の感じが、生まれ育った北海道に通じるものがあっていいなと思ったんです。

僕が考える「マネジメントサロン」とは、会社の想いよりも、スタッフの人生を第一に考えるということ。スタッフの人生に会社がどう関わっていけるのか、どういう役割を担えるかというのが重要だと思っています。

東京出店も1人のスタッフがきっかけなんですね!そこまでスタッフを第一に考えたサロン経営って、成り立つのでしょうか?

そのためのコスト管理は徹底しています。経営するにあたっては、家賃や材料費といった必ず出ていく固定費がありますよね。その固定費のためにスタッフに無駄な負荷をかけたくない。スタッフの売上をあてにしなくていいように、1店舗目の出店時は自分だけの売上で運営できるようにコスト管理をしました。目標の数字に近づけるためにディーラーやメーカーとも、とことん交渉して。

サロンのホームページを作り変えるとか、いい物件があったら即決するとか、会社のパワーをつけるためには、必要な資金を確保しておく必要があります。なので最初の2~3年は、自身の給料もギリギリまでおさえてました。

常にサロンのため、スタッフのため、という想いがすごいですね。

こういう考え方になったのは、親の影響が根底にあるかもしれません。僕の父親も経営者で、良くも悪くも様々な経験をしてきた人でした。そういう生き様や父の背中は、いつまでも抜けない憧れでもあり、それに寄り添う母の考え方もまた自分に勢いやブレーキをかける志向の源になっています。それらがあるからこそ、触れ合ってきた大人たちのやり方や考え方を、良い意味で反面教師として吸収してきたように思います。

お金は必要があればついてくるもので、何のためにお金が必要なのか、なぜ稼ぐのかを考えるようになった結果、「マネジメントサロン」という形にたどり着きました。

スタッフに負荷をかけないため、他にしていることはありますか。

中目黒の新店では現金の支払いは不可で、キャッシュレス決済のみにしたんですが、これも負担軽減のため。会社のお金を管理するってスタッフにしたらすごい心理的負担ですし、両替に出たりするのも無駄な作業ですよね。朝の掃除もアウトソーシング(外部から調達)しています。

開店1時間前に来て掃除するなら、自分の家族との時間や勉強のため、または生産性を上げるために時間を使って欲しい。こうして時間の無駄を省けば、自然と売上も上がっていきます。うちは2011年の「SALON 77」オープン以来、8年間ずっと売上が右肩上がりです。

  • 中目黒の「NV7」にはレジ台がなく、各席でキャッシュレス決済するシステム。客席前の大鏡は扉になっていて、中がお客さまの上着や荷物の収納スペースに。席で受付から支払いまで完結できる

  • 家族旅行でのワンショット。写真中央・キャップをかぶっているのが、小学生時代の古谷さん。母親の「贅沢をさせない」という教育方針で、古谷さんはお父さんが社長であったことを、高校生のときまで知らされなかったという

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