海外のお客さまへの取り組み

サロンで始める
インバウンド対応

2020年の東京オリンピック開催に向け、外国人旅行者は今後ますます増加が期待されています。インバウンドと呼ばれる外国人旅行者がお客さまとなる可能性を視野に入れ、美容サロンができることを考えましょう。

インバウンドイメージ

第10回 注目!2016年の美容業界は
「美ンバウンド」がアツい【前編】

リクルートホールディングスでは飲食、進学、住まいといった領域別に毎年、トレンド予測を発表しています。ホットペッパービューティーアカデミーを運営する美容領域が、2016年の美容トレンドになると予測したのは「美ンバウンド(ビンバウンド)」。当連載で紹介してきたインバウンド美容の重要性が、今年はますます高まると予測されます。その内容を見ていきましょう。

Q

「美ンバウンド」って、どういうこと?

A

美容業界におけるインバウンド需要が今年、ぐっと拡大していくことを表したキーワード。日本滞在中、美容サロンを利用する外国人旅行者が昨年以上に増えると思われます。

外国人旅行者の過ごし方が「モノ消費」から「コト消費」へ。

訪日外国人旅行者が過去最高を記録した2015年。電化製品などを大量に買い込む「爆買い」が話題を呼びました。近頃はリピーターも増え、団体旅行ではなく個人旅行者の割合も増えている様子。日本初心者が好む、ショッピングや観光をひと通り楽しんだリピーターたちの旅行スタイルは、爆買いのような「モノ消費」から、日本でしかできない体験に時間とお金をかける「コト消費」へと変化しつつあります。この春、レンタル着物に着替えてお花見を楽しむ外国人旅行者の姿が、ニュースで取り上げられていました。これも「コト消費」の一つです。

美容業界にも「コト消費」の波は押し寄せています!

外国人旅行者による美容関係の消費に目を向けると、以前は化粧品などの買い物が中心でしたが、ヘアサロンを訪れたり、エステティック、ネイルなどの美容体験を楽しんだりする人が増加傾向にあります。大手旅行代理店が企画している、美容体験を盛り込んだ外国人旅行者向けのツアーも好評だそう。当連載で紹介してきたような、外国人旅行者が美容サロンを利用する事例が特殊なことではなくなってきています。こうした状況から、2016年は美容業界におけるインバウンド需要=「美ンバウンド」が重要だといえるのです。

Q

日本の美容サロンは旅行中に訪れたいほど魅力的に思われているの…?

A

アジアの女性にとって日本は「美容で憧れる国」1位!日本の美容サービスの品質、技術、おもてなしは非常に高い信頼を得ています。

アジアの女性の6割以上にとって、日本の美容サービスは憧れの存在。

訪日外国人旅行者の多くを占めるアジア各国の人々が、日本の美容に高い関心をもっていることは当連載の第1回でも紹介しました。その後の調査でも、やはり日本の美容に対する関心が高いという結果が出ています。来日経験がある中国・台湾・韓国・香港の女性に「美容に関して憧れる国」を聞いたところ、日本を64%の人が選んで見事1位に。2位以下は韓国(57%)、フランス(26%)、アメリカ(17%)と続きました。

支持されているポイントは、技術&サービスの質の高さにあり。

前出の調査では、「次回訪問時に日本の美容サロンを訪れたいか」との問いに対して約53%が行きたい(とても行きたい・まあ行きたい)と回答。憧れるばかりでなく、5割強が自ら美容サービスを体験することを望んでいました。利用したい美容サロンの種別は、1位がフェイシャルのエステティックサロン(50%)、2位がヘアサロン(41%)、3位がリラクゼーションサロン(31%)との結果が出ています。

ではアジアの女性は日本の美容の、どんな点を支持しているのでしょう。同調査によると、「日本の美容に憧れる理由」は、化粧品など美容商品のブランドや品質、美容の技術力によるものでした。「メイド イン ジャパン」に対する信頼の高さは、工業製品や食品のみならず美容分野にも好影響をおよぼし、憧れにつながっているようです。「日本の美容サロンに行ってみたい理由」としては、おもてなしや技術の高さ、店内の清潔さが上位に挙がりました。

調査出典はすべてホットペッパービューティーアカデミー<br>(2015年8月、調査対象:来日経験のある中国・台湾・韓国・香港在住の20~49歳の女性800名)

日本の美容サービスに憧れてくれているアジア人の女性。彼女たちが実際に日本の美容室を利用したときの反応も気になります。そこで次回は、中国人女性の日本の美容室体験記をお届けします。

編集・取材・文
大西智与

※掲載されている情報は2016年05月09日現在のものです

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