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ママのままで美容師に戻れる?復職準備 素朴な疑問Q&A 美容師への復職を思い立ったときに気になるあれこれについて、専門家や先輩ママなどに答えてもらいました!

連載ショートストーリー

  • マーコ

    マーコ

    4年間スタイリストとして活躍し、妊娠を機に退職。現在は専業主婦。31歳。IT企業に勤める夫と、2歳の長女と幸せに暮らしつつ、美容師に戻りたい気持ちが高まってきている。

  • マーコの夫

    マーコの夫

    マーコとは専門学校時代の同級生。元美容師。結婚を機に家族との時間をつくるために転職。IT企業で営業をしており収入はそこそこ。家族が一番大事な「気持ちはイクメン」。

  • マーコの長女

    マーコの長女

    2歳。元美容師夫婦の娘だけあって、キラキラしたものやキレイなものが大好き。ママに髪をかわいくしてもらうのが何よりうれしい。夢はパパのお嫁さんになること。

Question

夫の「扶養の範囲」で働く方が得?
そんなパート勤務でも
採用してくれるサロンはあるの?

私たちがアドバイス!

ファイナンシャルプランナー

制度ありきではなく、「自分の理想の働き方」を先に考えましょう。

家計研究家 氏家祥美さん
ハートマネー代表。ファイナンシャルプランナー
ご自身も7年間の専業主婦期間を持つ2児の母

パートで働く方が悩まれる「扶養の壁」には2つの意味があります。ひとつは所得税について。奥さまがご主人の扶養の範囲の年収で働くと、ご主人が「配偶者控除」や「配偶者特別控除」が使えて、所得税を低く抑えられるということ。「扶養の範囲の年収」は2017年度までは103万円だったのが、2018年から150万円になります(家族手当等をもらっている方は、勤務先に支給要件をご確認ください)。
もうひとつは社会保険です。奥さまがご主人の被扶養者であれば、奥さまが健康保険料や国民年金保険料を納めなくても、サービスを受けられる制度です。奥さまの年収が130万円を超えると被扶養者として認められず、奥さまがご自身で社会保険料を納める義務が生じます。ただし、奥さまが、従業員が501名以上の企業で働いている場合は、年収106万円以上が対象となります。
奥さまの年収がこれらの金額よりもかなり多い場合は、ご主人の所得税が増えたり奥さまの社会保険料が発生しても、世帯年収自体が増えているはずなので問題ないと思います。規定の年収よりギリギリ上の場合が悩みどころ。扶養の範囲で働くときよりも、世帯年収が減ることがあるためです。
けれど、そのことに縛られて奥さまの働き方を考えるのではなく、まずは「今どれくらい働く時間があるか」「どれくらい働くと今後のキャリアに役立つか」などを先に考えた方がいいと思います。制度ありきではなく、自分や家族がどのような人生を送りたいかの方が大事ですよね。現時点での理想の働き方を考えて、その年収が制度のボーダーラインだったときに、扶養が得か、がんばって仕事をした方がいいかを考えればいいと思います。

中嶋さんのサロンの取り組みをもっと読む

サロンオーナー

扶養の範囲で働きたい人も、シフト調整ができるサロンなら大丈夫です

中嶋慎悟さん
Marry's・京都
元銀行員として、業界の慣例を変えるべく奮闘するオーナー

私のサロンでは、各店舗に必ずママスタッフがおり、店長以外はママスタイリストのみの店舗もあります。働き方は本人の希望に合わせているので、パートでも社会保険に入るくらいがんばる人もいれば、ご主人の扶養の範囲で働くことを希望するスタッフも少なくありません。扶養の範囲だとひとり当たりの勤務時間や日数に限りが出てきますが、スタッフ同士のシフト調整に任せています。基本はお客さまに御迷惑がかからないように、それぞれのスタッフが休む曜日を固定したシフトにしています。
育児中ですから子どもとの時間も大事でしょうし、ご主人の仕事の都合によってママスタイリストの働き方にはどうしても制限が出てきます。全員がフルタイムでなくても、うちのようにシフト調整が可能なサロンなら、扶養の範囲のママでも十分活躍できると思います。

鎌倉さんの体験談をもっと読む

先輩ママ美容師

扶養の範囲を考えるより、がんばって世帯年収を上げる方を選びました!

SK Original勤務
鎌倉玲子さん
ブランク7年・岐阜

仕事に復帰するときに、主人から「扶養の範囲で働けば?」と言われました。今も3人の子育てをしながらなのでパート勤務ですが、勤務時間が短いだけで週休は1〜2日。するとどうしても扶養の範囲を超えてしまいます。扶養の範囲の年収を気にするより、主人の所得税が上がっても私の年収が上がれば、世帯年収は増えますよね。自分としても指名してくださるお客さまのために仕事をがんばりたいので、主人の扶養に入ることは考えないことにしました。
私がたくさん働く分、土日は主人が子どもの世話をしてくれたり家事も料理以外はやってくれます。夫婦で育児も仕事も一緒にやれば、収入もやりがいもアップしていいことだらけだと思いますよ!

徳永さんの体験談をもっと読む

先輩ママ美容師

最初は扶養の範囲で復帰して、時短社員になったときに扶養からはずれました

MOK大阪梅田店勤務 エリアマネジャー
徳永愛実さん
ブランク2年・大阪

子どもをふたり産んで仕事復帰したときは、時給のパートだったので主人の扶養の範囲で納まるように勤務させてもらっていました。私はアシスタントのときに妊娠して退職したので、復帰のときもアシスタント業務を1から始めたのです。その後、スタイリストデビューの頃に、オーナーが「時短勤務のままでいいから社員にならないか」と言ってくださって、そのタイミングで主人の扶養からはずれました。
時短勤務のまま店長を経験し、現在はエリアマネジャーを務めさせてもらっていますが、子どもがまだ小学生なのでフルタイムは考えていません。それでも役職手当をつけていただくなど、十分なお給料をいただけています。子育て中は、自分の状況に合わせて無理のない範囲で両立すればいいと思います。子どもが成長するに従って、長く働けるようになってきます。短時間しか働けない期間は、扶養の範囲で納まるシフトを組んでもらえるよう、オーナーに相談する手もあると思います。

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