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日本の結婚式には、いろんな不自由さがある。
山川
日本の既存の結婚式には、いろんな不自由さがあると思うんです。
西野
あー、例えば高級フレンチコースって、みんなそんなに食いたいですか?僕は貧乏人の生まれだからか、苦手ですね。皿の余白大きいな、とか。ソース、ピョンピョンッてやっているだけかい!とか思っちゃう。
山川
昔は、そういう料理がみんなの憧れだったんですよね。
西野
コースだと次々に出てこないし。バイキングにしてほしいです、食べたいものを食べたい。
結婚式の司会も、最悪ですよね。
山川
「それではみなさま、入場です!」とか?
西野
うわー、体温感じないですよね。あれがみんなを緊張させてる。
山川
乾杯の挨拶はどうですか?
西野
あーーーーー!乾杯までの挨拶、嫌い!単純に乾杯も嫌いです。入った順に飲みたい。
結婚式って、全員が全員おもんないですよね。「立ち上がれ」「待て」「黙れ」「歓談しろ」って、いちいち軍隊みたい。そんなことさせられて、ご祝儀あげるって、ムチャクチャやな。つらい、拷問だわ(笑)。それで提供してくれるサービスがメチャクチャおもしろかったら、まだいいけど。
みんながスマホで「発信」している時代に、「受信」一方はつらいっす。なんでこんなのやるんですか?みんな。
山川
そういう不自由さが世の中に明らかになっていないのは、主役である新郎新婦に言いづらいから。
西野
確かに!結婚式呼ばれて、ダメ出しはできない。
そう考えると、さっきのサロンメンバーの結婚式は最高でした。「かたい式は、やめよう」って話して、バーベキューにしたんです。新郎新婦の近くに行けるし、好きな時にトイレにも行ける。もちろん主役を喜ばせたいから、みんなで一丸となって「おめでとう!」と自由に言える。
そう考えると、既存の結婚式は不自由だらけっすね。今っぽくない。