第5章メンズコスメの未来像
「メンズコスメの市場規模を
拡大する役割を担いたい。」
まもなく、ヘアサロン「air(エアー)」さんとコラボしたメンズ向けヘアサロンもオープンされるそうですね。
9月下旬にはオープンする予定で、準備を進めています。これは「air」さんのほうから一緒にやろうよ、とお話をいただいたのが始まりです。20代~40代男性に、本質的なものを提案するヘアサロンを目指しています。このサロンは「air」さんとうちの共同運営で、カットやカラーといったヘアに関するものはもちろんプロである「air」さんにお任せして、うちは内装やヘッドスパ、フェイシャルなどのメニュー開発を担当します。
「バルクオム」を作る際に、世界一いいものを目指して始めたというお話がありましたが、今後の展望は?
とにかくシェアを伸ばし続けることが目標です。おかげさまで、この価格帯の中ではシェア日本一というところまで来たので、これからは「メンズスキンケアブランド全体での日本一」を目指します。エムバペ選手をグローバルアンバサダーに起用してからは海外からの注目も高まって多くの声がかかっています。これを勢いにして、世界展開も進めていきたいです。
新たな構想はありますか?
美容家電とサプリメントは、そう遠くないうちに始めたいと考えています。
勝算は?
いえいえ、「いけるな」と確信して始めるわけじゃありません。ただ、メンズメイクの領域でうまくいった一番乗りに、自分がなりたいとは思っています。
市場規模を広げるのがなかなか難しいと言われるメンズ美容領域ですが、今後どうなると思いますか。
「すべての男性がスキンケアをする世界を目指します!」くらい言えるといいんでしょうが、実際はそこまでいくのは難しいかもしれません。ただ、じわじわと、日本でも世界でも男性の美容リテラシーは上がっていくと思います。その「じわじわ」の勢いを上げる役割を、「バルクオム」が果たしたい。そう思っています。
意外なほど腰が低く、えらぶったところがない野口さん。「成功することはサプライズ」というくらい失敗を繰り返してきた、とも。謙遜する表現が多い中で、唯一力強く放った言葉があります。
「いままで、あらゆる方法を試しました。その試した回数でいえば、メンズスキンケアブランドではきっとうちが日本一。だからシェア1位になれたのも、その点で言えば当然です。」
開発当初からあった「世界最強の商品を作りたい」という想い。製品力だけでなく、シェアでも「世界一」に。それが、野口さんの静かなる野望です。
「いままで、あらゆる方法を試しました。その試した回数でいえば、メンズスキンケアブランドではきっとうちが日本一。だからシェア1位になれたのも、その点で言えば当然です。」
開発当初からあった「世界最強の商品を作りたい」という想い。製品力だけでなく、シェアでも「世界一」に。それが、野口さんの静かなる野望です。