【開業編】STEP1!
物件選びの大原則とは?~立地編~
いよいよ開業を決意したサロスケくん。さっそくSTEP1、物件選びからスタート。
立地・物件はサロンを開業する上で最も重要なポイントの一つ!
早く出店したいがためにいろいろな条件を妥協してしまっては、長く経営が続けられなくなるリスクもあります。
立地・物件選びのポイントを、まずは「立地」から見ていきます。
まず何から考えればいいんですか?
まずは、「駅」を利用する方と「車」を利用する方、どちらをメインターゲットとするか、で大きく方針は変わります。
駅か車か・・・?
さらには駅の中でも「新宿や渋谷など乗降者数の多い主要駅」とするか否かでも異なってきます。
そりゃ、人が多いエリアのほうがたくさん集客できそうですけど…
そうですよね。ただ、主要駅となると、もちろん家賃や初期費用といった不動産コストが高くなりますし、近隣競合店は、大手や競争地域で生存し続けている力のあるサロンが多くなります。そのため、初めての開業の際の出店としては、私自身はあまりおすすめしていません。
確かに…
では、「駅」を利用する方をターゲットにする場合の重要なポイントをお伝えします。
徒歩5分から10分…?
やはり都市部だと電車を使う方がほとんどですからね。
また、女性が主要客となることを考えると、ビル入口から店舗までの動線が清潔であることも重要だったりします。常にお客様の視点で動線、店舗外観を考えましょう。
わかりました!先生、「駅」ではなく「車」を使用する場合のポイントは何なのでしょうか?
こ、細かいですね…!
はい、ここでも「お客さまの中心が女性客」であることを忘れてはいけません。「駐車場がなくても、近くにパーキングがあればなんとかなるかな」「分離帯のある道路だけど、この先をUターンすれば入ってこられるよね 」といった妥協は禁物です!
車メインか駅メインか。迷います…。
主要駅ならばたくさんの集客ができそう!と思う気持ちもわかりますが前述の通り競争環境は激しい。また、ホットペッパービューティーアカデミーの調査「美容センサス」でも、「サロンの利用を継続している理由」に「自宅から近いから」という理由が上位に来ています。もちろん、「近ければよい」のではなく、「近くて行きやすい」ということが大切です。そういった点も配慮し、立地を選んでくださいね。
まとめ
もちろん、上記の条件がすべてではなく、上記に当てはまらない立地だからと言って悪い立地という訳ではなく、より有利な美容室を開業する上で、満たしていることが望ましいという条件です。
早く出店したいがためにいろいろな条件を妥協して良くない立地を選んでしまい、結果的に集客に苦戦し、相談に来られるケースは多いです。大手は当たり前のように、良い立地が見つかってから出店を決めています。美容サロン全体にもこの考えが広まってほしいと願っています。
【監修】なかしま税務労務事務所 税理士 中嶋政雄先生
プロフィール:
「美容サロン」のオーナーが税理士に求めていることを徹底研究。
「美容業界専門」税理士として活動中。
解説!
徒歩(駅使用)をベースに考える場合
路面店だとお客さまに知ってもらえる機会も増えますが、家賃は高くなりがち…
ビルの2階以上でも、きちんと看板などを出せるかをチェック!