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2店舗目準備編① 2店舗目の融資が下りない?適切な出店計画・準備とは

1店舗目も好調!そろそろ2店舗目を考え出したサロスケくん。ところが、いざ2店舗目!と意気込んでも融資がおりないケースもあるのだとか。2店舗目を出すために必要な準備を解説します。

POINT

2店目の融資、下りない場合も?

 中嶋先生

 

いきなりですが、サロスケくん。2店舗目を出したい、という気持ちはありますか?
サロスケくん

そりゃ、いつかは出したいな、なんて思ってます…。

2店舗目を出したいなら「いつか」ではだめです。計画的なサロン運営と事前の準備がなくては、融資が下りないケースだってあるんです。実際に起きた例で解説します。

解説!

売上規模は同じでも融資の可否に差が出ることがある!

ほぼ同じ売上規模のAサロンとBサロン。
Aさんは希望の融資額を受けることに成功、Bさんは融資が受けられないという結果に!

この2サロンで大きく違う点は、「利益がしっかり出せているかどうか!」なのです。

 

実際の利益や納税額はこちら
Aサロンは「3年目に2店舗目!」という目標のために準備をしていたので、2年目からしっかり利益を出して、納税!
一方Bサロンは過度な節税意識から、とにかくお店の経費を増やす行動ばかりした結果、利益が出ていないとみなされ、融資NGに。

 

 

過度な節税…。

詳しくは、動画セミナー「財務シリーズ① その節税対策、間違ってるかも?」を見ていただきたいのですが、節税を意識して過度に経費計上をしてしまうと、納税額は減るかもしれないけれど、手元資金を減らすことになり、経営を圧迫してしまうことにもなりかねません。

2店目の準備、どう始める?融資を成功させるにはどれくらいの利益が必要?

だから「計画的なサロン運営と事前準備」って言ってたんですね…。先生、どういう準備から始めればいいのでしょうか?

はい、まずは銀行に信用される決算書にするためにしっかりと利益を出し、納税すること、でしょうか。

どれくらいの利益を目標にすればいいのでしょうか?

では解説します!

 

解説!

まずは年間の目標利益を決めよう!

基本的な考え方となるのは
「①毎月の借入返済の金額」+「②自分が必要な利益」に「③少し余裕のある金額」をプラスした合計額が年間目標利益になります。

①毎月の借入返済の金額=創業融資が1000万円の場合、10年返済なら10万円前後
②自分が必要な利益(生活費) =30万円
③少し余裕のある金額=仮に10万円とした場合には
毎月50万×12カ月の600万円が(2年目以降の)目標に。
(※生活費が30万円もいらない、余裕のある金額を5万円程度でいい、とした場合にはもっと下がります。)

【補足】
アイサロン、リラクゼーションサロンなど、ヘアサロン以外の美容サロンの場合には内装・設備費用がヘアサロンの半分ほどのコストになるので、300万円~500万円程度

 

そして忘れてはいけないのは、2店舗目の融資を受けるにはしっかり手元資金(=自己資金)も確保すること。目安としては200万くらいでしょうか。

目標は年間利益600万円、手元資金200万円、ですね!

 

そして現在の集客状況から、この利益がしっかり確保できそうな時期を目標時期とし、2店舗の計画を進めていきましょう。

目標が明確になったらなんだかやる気が出てきました!

2店舗目はなんとなく、ではなくきちんと計画を立てることが必要です。しっかり準備していきましょうね。

 

まとめ

本来は「2店舗目を出すには創業時から計画的に」と伝えています。
というのも、1店舗目の内装にお金を使いすぎたせいで、なかなかサロン経営が軌道にのらず、2店舗目を出せない、といったケースを多く見てきているからです。
とはいえ、今からでも挽回は可能!今までの記事をぜひみていただき、サロン運営を安定させるヒントを知っていただけると嬉しいです。

 

 

【監修】なかしま税務労務事務所 税理士 中嶋政雄先生

プロフィール:
「美容サロン」のオーナーが税理士に求めていることを徹底研究。
「美容業界専門」税理士として活動中。
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