専属アシスタント制で叶える高生産性

メンズヘアサロン Mot-co 岡山駅前(モットコウ)では、パーマやカラーといった比較的時間を要するメニューが主軸のため、生産性の最大化がとても重要な鍵を握る。

その解決策が「専属アシスタント制」。つまり、ひとりのスタイリストに対し、ひとりのアシスタントがつきっきりで対応する形でサロンワークを行っている。

スタイリストはカットや全体のコントロールに集中し、薬剤準備や時間の管理、次工程のセッティングなどは専属アシスタントが常に先回りしてくれている。この連動により、スタイリストは細かな判断や動作を常に途切れることなく進められる。

専属アシスタントは、カット以外のすべてにおいて、スタイリストの指示に完璧に応えられるよう、育成を行っている。

最短時間で最高のクオリティを発揮できる理由は、そのチームワークにある。

最新スタイルで「魅せる」ビジュアル戦略

ホットペッパービューティーでの集客の要となるのが「スタイル写真」だ。月に1回、店舗全体で撮影会を行うこだわりをもっている。

撮影会の際には各自がコンセプトを決めてスタイル制作を行い、撮影もスタッフが担当する。

撮影においては、照明、モデルの見せ方、ポージング、表情、角度、服装、編集まですべてを設計し、スタイルを制作したスタイリストと密にコミュニケーションを取りながら必ず「過去一を更新する」ことを目指している。

社内でもスタイルコンテストを実施するなど、スタッフ間でも切磋琢磨し、常に最新のトレンドスタイルを提供できるよう心がけている。

「プロとしての誠実さ」を貫く丁寧な接客

接客においては、「お客さま以上にお客さまのことを考える」ことをモットーとしている。

例えば、お客さまの希望であってもプロの目線から見て「より似合うスタイルがある」あるいは「現状の髪質では難しい」といった事情があれば、必ず丁寧に説明し、他の似合うスタイルや理想に近づけるための提案を丁寧に行うなど、カウンセリングが重要だ。

ただ要望に応えるだけでなく、プロとして「できないことはNO」と誠実に伝える姿勢こそが、深い信頼関係を築く鍵となっている。

施術を通して、お客さまが自己肯定感を高められるような体験を常に目指し、一緒に最高のスタイルを見つけるマインドを大切にしている。

インタビュー

森岡 恭平さん

エリアマネージャー 森岡 恭平さん

1996年生まれ、岡山県出身。2020年9月に入社後、1年3カ月でスタイリストデビュー。高い目標設定と圧倒的な入客数で結果を出し、2025年1月よりマネージャーに就任。現在は現場に立ちつつ、多店舗展開を見据えた教育と組織作りに注力している。


―ホットペッパービューティーのサロンページでは、パーマやカラーに力を入れていらっしゃるように見えます。そういったメニューの施術で心がけていることはありますか?

お客さまの理想をしっかりと形にすることです。

そのためには、今回ご来店いただいた目的は何なのか、特に重要なことは、といったところからおうかがいしていきます。それから、画像などを使って仕上がりのイメージを共有することも欠かせません。

―場合によっては、お客さまの希望を「断る」こともあるそうですね。

そうですね。どんなにご希望をいただいても、やはり髪質の問題などもあり、僕たちの目線から見ると実現が難しい場合もあります。あるいは、これまでの経験から「こうした方がもっと似合いそう」だと率直に感じることも多々あります。

そういう場合には必ず、現状では難しい理由を説明し、もっと似合うスタイルや、理想に最大限近づけるとしたらどうするか、といった提案をさせていただいています。

―一人ひとりのお客さまに、とても真摯に向き合われているんですね。

単にヘアスタイルを変えるというだけではなく、お客さまが自己肯定感を高められるような経験ができたらいいな、といつも考えています。

実際に担当したお客さまから「今まではあまり自分に自信がなかったけれど、担当してもらうようになってから気持ちが前向きになりました!」といったお声をいただいたこともありました。

施術を通して、よりたくさんの方を元気づけたり、幸せにできるような存在であり続けたいと思っています。

―パーマやカラーというのは時間がかかる施術でもあると思います。丁寧さを失わずに高い生産性を維持するための工夫はありますか?

専属アシスタントと連携して円滑に進めることですね。

アシスタントは、カット以外のすべてにおいてスタイリストの指示に完璧に対応できるよう、育成を行なっています。

常に先回りして動いてくれるので、スタイリストは本当に必要なことに集中し、常に判断と動作を途切れず行えるようになっています。

スピードと質を両立することを常に意識していますね。

―「スピードを上げると質が下がる」ことの方が一般的に起こりやすい気がしますが、そうではないということですか?

僕たちは速さとクオリティは相反するものではない、と考えています。

スピードを上げるというのは、それぞれの作業を速くするのではなく、「無駄なことをしない」ことです。そして無駄を削るほど、むしろ質は上がるはずです。

施術前のカウンセリングの段階で仕上がりのイメージをきちんと完成させ、そこから逆算して工程を組み立てます。

経験を積むことによって、技術は必ずしも「速くなる」わけではありません。全体を通して「迷わなくなる」ことによってスピードと質の両立は可能だと思っています。

―アシスタントの育成も、重要な鍵を握りそうですね。どういった研修などがありますか?

シャンプー、スタイリング、パーマ、カラー、縮毛矯正、カットまでの技術的な研修を一通り行います。

そしてマインドセットについても細分化されたカリキュラムでの研修があり、すべての課程を受け、試験を終えて初めてデビューになります。

マインドに関しては、カウンセリング全般については、特に一人ひとりのお客さまに合わせた接客や提案の方法などをトップスタイリストから伝えています。

―アシスタントとして優秀なスタッフと、デビュー後にスタイリストとして売れるスタッフには、求められる能力やマインドに違いはありますか?

いえ、特に違いはなく、同じだと考えています。

アシスタントとして培った能力やマインドの延長線上に、スタイリストとしての姿があります。

それをしっかりとトップを走るスタイリストから近くで感じてもらう意味でも、専属アシスタント制はいい効果があると思っています。

―よいアシスタントがよいスタイリストに成長していく、いい循環ができているんですね。

はい、そう思っています。

ただ、やはり注意すべきこととして、アシスタントとして優秀であったが故の「慢心」はあるかもしれません。

スタイリストになった時に努力を忘れて成長が止まってしまうケースもあるため、常日頃から「向上心」という言葉も絶対に忘れてはいけないものとして、スタッフ全員に意識してもらっています。

―森岡さん自身も、入社から4年4カ月というハイスピードでエリアマネージャーに就任されています。ご自身がそれを達成できた理由はどこにあると思いますか?

メンズカットは一見シンプルに見えますが、非常に繊細で奥が深いものなんです。それを追求し続け、お客さま以上にお客さまのことを考え抜くこと、結果にこだわり続けることを大切にしてきました。

日々、練習を重ね、「考え抜く姿勢」を積み重ねてきたことが現在の結果につながっていると思います。

―現在はご自身についてだけでなく、サロン全体の向上も意識する立場かと思います。どんなサロンにしていきたいとお考えですか?

一言で言えば、「お祭り」のように賑わっているサロンでありたいと思っています。常にお客さまで席が埋まっていて、熱気や活気がある。

そして、店内に楽しい空気感があったらいいなと思いますね。

―現時点では、その理想はどのぐらい完成していると思われますか?

80%ほどでしょうか。

今でも日々、サロンワークはもちろんのこと、SNSの使い方、生産性の向上、マインドの共有など、見直しと改善を続けています。ホットペッパービューティーでの口コミへの返信、スタイル撮影などもそうですね。

何に関しても、さらなる向上の余地があると思っています。

100%だと慢心していては高みは目指せない。今後もスタッフ全員でその気持ちを持ってやっていきたいですね。

取材レポート

「スピードを上げると質は下がるのではないか」。自分の中にあったこの固定観念を、あっさりと塗り替えられるようなインタビューでした。

「何かを急ぐ」のではなく「無駄を削る」こと。つまり、スピードはもはや質の一部ですらある。そのことに初めて気付かされ、自分自身の仕事にも通じる学びがあると感じる瞬間でした。

プロとして誠実にお客さまに向き合い、専属アシスタントとの二人三脚でつくり上げる施術はシステマチックで戦略的です。その一方で、店内に「お祭り」のような空気を求める遊び心とのバランスが絶妙です。

一見相反するような要素を高いスキルで両立させる姿勢こそが、AWARD常連サロンへとつながる確かな道なのだと改めて実感しました。