イノベーターが
見ている未来
vol.128
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。
株式会社L-MARK 代表
池谷義彦さん (age.32)
「入社後、最短2カ月半でスタイリストデビュー」。そんな常識外れの育成を実現しているのが、大阪発のメンズサロン「L-MARK(エルマーク)」だ。スタイリスト1年目の平均月収は41万円。なぜこれほどのスピードと収入が両立できるのか。その背景にあるのが、美容学校在学中から実践力を鍛えるアカデミー。美容業界を根本から変える仕組みに迫る。
第1章メンズ特化サロンになるまで
「将来は美容師になると決めて、
中学卒業後、美容学校へ」
共同代表6名で役割が異なるのも大躍進の秘訣。写真左から川野虎太郎さん(CHO/最高人材責任者)、川野鷹丸さん(COO/最高執行責任者)、池谷義彦さん(CSO/最高戦略責任者)、TAKUMIさん(CBO/最高ブランド責任者)、小川彪さん(CTO/最高技術責任者)、藤井亮我さん(CCO/最高コンテンツ責任者)
美容師を目指したきっかけを教えてください。
小学生までは昔ながらの理容室に通っていましたが、中学生になって地元の美容室20軒くらいに行ったでしょうか。雑誌の切り抜きを持参しても、なかなかイメージ通りにならなくて…。ある時、美容師である母親が持っていた道具を使って自分でカットしてみたら、すごくしっくりきて。周りの評判もよく、口コミで広がって、毎月20人くらいの友だちのカットをするように(笑)。友だちの期待に応えたいと、自分を練習台にして猛勉強しました。
「将来は美容師になる」と決めていたので、中学卒業後は、通信制の美容学校に入学。普通の高校に進むより、そのための学校に行ったほうが目標に早く近づけると思ったからです。週3日登校し、2年間で免許取得を目指すコースで、学校がない日は地元の美容室でアシスタントのアルバイトをする日々。
その頃、短時間・低価格をウリにしたカット専門店の存在を知りました。そこだったら、カットをたくさん実践できそうだと思ったんです。実際、働かせてもらっていた時は、年間1万人以上のカットを担当しました。
すべてにスピード感がありますね。その後、独立を?
カット専門店に2年勤めた後、2012年、19歳で最初の美容室を開業。地元の寝屋川市内でも郊外にある萱島という駅から歩いて30分くらいの場所で、2席のお店。母親とパートさん、僕を含めた4人でスタートしました。低価格帯サロンにしようと考え、ターゲットである地域の主婦やおばあさんたちが集まるスーパーの目の前に出店したんです。
順調に進みましたか?
開業から2年で3店舗まで出店しました。ただ、僕が若かったこともあり、年上である20~30代の女性スタッフと、うまくコミュニケーションが取れなかったんです。
それで既存の3店舗を1店舗に集約し、若い女性に向けたサロンを新たに立ち上げることに。当時は僕と同世代のスタッフも働いてくれるようになっていたので、その子たちが夢見るようなサロンを作ろうと。すぐにはオープンせずに資金やファンを獲得するために準備に2~3年かけてから、2017年に前身となるL-MARKを寝屋川にオープンしました。
現在のL-MARKはメンズ専門店ですよね?
自分の美容師としてのルーツはセルフカットで、カット専門店出身なことからメンズスタイルが得意だったこともあって、僕のお客さまはメンズばかり。当時のスタッフから「自分が得意なことを、もっとやればいいのに」と言われて、「確かに」と思いました。SNSをきっかけに関西のインフルエンサーがカットしに来てくれたりして、メンズ美容師として認知が広がっていきました。
当時は都内を中心にメンズサロンの人気がグッと高まった時期。関西にはそうしたサロンがまだなかったので、今なら先行者利益が取れると考えました。2022年、従来の3店舗をいったん整理して、新たに「メンズサロンのL-MARK」として、再スタートしたんです。
メンズに辿り着くまで、低価格サロン、レディースサロンをされていたのは意外でした。
共同代表6人というのも、特徴的ですよね。
それぞれが明確な役割を担い、6人で並走するからこそ、ここまでのスピードでL-MARKは成長できたと思います。
L-MARKはニュアンスパーマやフェザーパーマをはじめ、自宅でもセットしやすいスタイリングが得意なメンズサロンとして、10代~20代男性から絶大な人気を誇る






















「美容師は稼げない」を覆す!
メンズサロンL-MARKが挑む教育改革。