お客さまに支持されたサロンを表彰する日本最大級のアワード、「HOT PEPPER Beauty AWARD」。「GOLD Prize」「SILVER Prize」受賞サロン、または「注目サロン」に選出されたサロンへのインタビュー。取り組みや受賞の秘訣をうかがいます。
効果を実感できる髪質改善トリートメント
&オペレーションの効率化で、満足度UP!
zeze【ゼゼ】
HOT PEPPER Beauty AWARD 2022 四国エリア GOLD Prize 受賞
徳島県沖浜にある美容室「zeze」は、HOT PEPPER Beauty AWARDにて、2017年~2021年と5年連続SILVER Prize、そして2022年、念願のGOLD Prizeを受賞!リピートしたくなる髪質改善トリートメント&徹底した業務効率化が顧客満足につながった秘訣とは?
CONCEPT
『うるツヤになれる髪質改善トリートメント』が自慢のサロン。お客さまの髪や頭皮に関するお悩み解決を、強みにしている。
AWARD受賞・
売上アップに向けた
取り組み
効果を実感できるトリートメントで、8割がリピート!
ミーティング内容を変えただけで、売上UP!?
業務の効率化で、マイナスな口コミが劇的に減った!
効果を実感できるトリートメントで、8割がリピート!
「髪質改善トリートメント」は、3年ほど前から力を入れてきた。髪の内部に栄養を与えても、お客さまが心から効果を実感しているか?というと、反応はうすかった。本人はもちろん、まわりの人から「何をしたの?」と聞かれるくらい、きれいにしたいと試行錯誤。
そこで、ケラチンタンパク質のシスチンを補充する「バイカルテトリートメント」を、四国では先行して導入。1回の施術で、視覚的にも手触り的にも、髪がツルツルに。仕上がりを鏡で見せると、お客さまの顔がパッと明るくなるくらいの反応を得たという。
1度体験すると、8割の方がリピートしてくれるように&トリートメントだけで通ってくれるお客さまがグッと増えた。合わせて、バイカルテのホームケア商品の店販も好調だという。心がけているのは、「髪のお悩み」を聞いたうえで、一人ひとりに合った提案だ。
スタッフ自身がよさを実感できないと、心からオススメすることはできないもの。なので、zezeでは定期的にトリートメントに関する勉強会を行う。少しでも懸念点があれば、意見を出し合い解決策を探る。そうすることで、髪質改善トリートメントは一番の人気メニューになった。
ミーティング内容を変えただけで、売上UP!?
スタッフ全員で行う月2回のミーティングは、従来「数字の報告」がメインだった。だが、それをやっても、数字は横ばい…。
そこで、約1年前から話し合う内容を「お客さまに喜んでもらうためには?」に変更。すると、みんな意見を出しやすい雰囲気に!特に顕著だったのは、アシスタントだ。施術メインになるスタイリストでは気づけなかった「受付でのお客さまの反応」など、お客さま目線でのするどい指摘をくれた。出た意見に対しては、どんなに小さなことでも、全力で改善。
また、アシスタント主体で「インカム(無線機)」も活用。スタイリストに「何番にお客さま入ります。メニューはこれ、カルテ準備しておきます」「髪は濡らしておきますか?そのまま?」などの連絡をスムーズに伝えることができ、お客さまのジャマをしない。
また、混雑しがちな「受付」の入れ替えタイミングは、アシスタントに決める権限を持たせている。「ドライするスペースはあるので、何番に移動します」といった具合に、結果、お客さまをお待たせしないことにつながる。
こうした積み重ねで満足度が向上し、自然と売上数字もUP。2021年から2022年にかけては、技術+店販売上で対前年比120%に!
インカムを使用している場面。アシスタントの権限を広げることで主体性が高まり、より業務が円滑にまわるように
業務の効率化で、マイナスな口コミが劇的に減った!
「ムダな仕事をなくして、お客さまに最大限向き合おう」ということも決めた。以前は、ホットペッパービューティーの口コミでも「バタバタしていた」「忙しそう」と書かれることが多かったが、取り組み以降は、圧倒的に減ったそう。
たとえば、清潔さは保ちながらもタオルを使う順番を見直して、洗濯の回数を少なくする。お客さまが予約しているメニュー確認の導線を効率化…といったオペレーションを、細部にわたり見直した。
やり方を変えると、根付くまでに時間がかかる。またスタッフ自身、本気で変えたいと思わないと、「自分には関係ない」という思考になりがちだ。そこで、サロンのオペレーションを図式化して、変える必要性をわかりやすく説明。毎日の朝礼で「ここを変えよう」「やってみて、どうだった?」「どれだけ改善できた?」と、確認。1~2カ月ほどで、全スタッフに浸透していった。
これらが功を奏し、前より集客できているにも関わらず、「心の余裕が生まれた」という。
マネージャーインタビュー
~HOT PEPPER Beauty AWARD 2022 GOLD Prizeを受賞して~
川原英樹さん
1993年生まれ。大学では薬学部に進むも、「本当に自分のやりたいことをしたい」と、1カ月半で退学。通信の専門学校に通いながら、zezeに入社。21歳でスタイリストデビュー、23歳で店長、2年前の26歳~マネージャーに。
ー業務効率のため、サロンオペレーションを図式化したとか。拝見しましたが、細かく網羅されていて、かつわかりやすい!これは、川原さんが作成を?
はい。YouTubeで「マインドマップ」の解説動画を見て、それを参考にしながら「もうちょっと、わかりやすくできないかな?」と自分なりに工夫して作成しました。
マニュアルというよりは、「オペレーションの導線を見える化」したイメージです。日々、スタッフの意見を吸い上げて改善しているので、すでにバージョン15くらい(笑)。
以前は、そういった表を作るだけで満足して終わることも…。いまは、きちんとPDCAをまわしているので、目に見えて現場が変わってきましたね。
ー川原さん自身も20代とお若いですが、スタッフみんなを引っ張っていくのは、大変ではないですか?
マネージャーになりたての頃は、セミナーで聞いた「伝え方」など、表面的なテクニックを使いがちでした。
でも社長に参加させていただいた、あるリーダー育成研修を受けてから、変わりました。そこでは人間の本質的なところ…たとえば「本気でやりたいと思ってもらうには」「目的を持つ」というのが、すごく腑に落ちて!
それからは、「どうしてそれをしたいか」という“目的を意識する”ことを大事にしています。それと、リーダーが率先して動く。自分が全力でがんばることで、みんなもがんばってくれる、と考えるようになりましたね。
ースタッフとの面談で、意識していることは?
ここでも“目的”を大事に。トリートメントを5本売りたい、という目標があるとしたら、スタッフが「本気で売りたい」と思うところまで、持っていくのが僕の仕事です。
話をしながら、目的の再確認をします。やる気がないときというのは、だいたい目的を見失っているとき。
僕自身もそうでした。現在はzeze1店舗のマネージャーですが、当初はヘア―部門4店舗のマネージャーだったんです。でも今年降格になって、1店舗のみに…。「売上数字はあがっているのに、なんで?」という思いは、正直ありましたね。でも、いまならわかります。僕は、天狗になっていた。数字ばかりに目がいって、スタッフ一人ひとりの想いを汲み取れていなかったと気づくことができました。
ー順調に売上UPしていますが、今後の目標は?
おかげさまで、うちはほぼ満席で、これ以上は予約がとれない状態です。でも、これが限界だとは思いたくない。
さらなる「付加価値」をつけることで、メニュー料金を上げることも、ひとつの方法です。少し前にホットペッパービューティーのクーポン料金も1,000円上げました。上げたからには、よりよい施術を。そして、さらにお客さまに満足してもらえるように、スタッフ一丸となって、がんばります。
取材レポート
次の目標をうかがうと…
「zezeだけでなく、グループ店舗すべてで、HOT PEPPER Beauty AWARDのGOLDを取ること!」と川原さん。
自身いわく「マネージャー失格だった」と言いますが、いまの川原さんは違います。
“目的”を常に明確に、チームで共創する強さを身につけました。
次のAWARDにも、期待です!
zeze【ゼゼ】
- アクセス
- 徳島県徳島市沖浜東2-10-1
- 創業年
- 2005年7月
- 店舗数
- 5店舗(トータルビューティ―、アイラッシュなどグループ店舗を含めると9店舗)
- 設備
- セット面9席
- スタッフ数
- 11名(スタイリスト6名/アシスタント5名 )